【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の伊予鉄郡中線 (松山市駅～郡中港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.5万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.0％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 53 件(１年前(2024年)に比べて -57.3％( -71件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 24.3年から -28.1 ％減)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 63.0 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 37.1 坪から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。土居田駅、岡田駅、古泉駅、松前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鎌田駅で昨年に比べ +178.6 ％、坪単価は 204 万円/坪となった。
上位 2 駅(鎌田駅、松前駅)は +121.8 ％(坪単価 +85.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(土橋駅、余戸駅)は -44.7 ％(坪単価 -34.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.3 年 → 2025年 17.5 年、-28.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 ％ → 2025年 45.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.9 ％ → 2025年 18.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.3 ％ → 2025年 9.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鎌田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +178.6％( +130.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった土橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.6％( -54.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 伊予鉄郡中線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松山市駅 | 39.7万/坪 (25.0年/66.6坪) | 46.9万/坪 (51.3年/28.4坪) | 67.0万/坪 (13.7年/43.9坪) |
| 土橋駅 | 22.6万/坪 (46.8年/27.2坪) | 76.8万/坪 (28.0年/101坪) | 98.7万/坪 (13.6年/48.7坪) |
| 土居田駅 | 81.8万/坪 (12.1年/55.0坪) | 59.2万/坪 (24.0年/45.5坪) | 94.1万/坪 (13.3年/54.6坪) |
| 余戸駅 | 63.4万/坪 (24.7年/52.7坪) | 78.0万/坪 (21.8年/68.3坪) | 69.6万/坪 (20.4年/70.5坪) |
| 鎌田駅 | 204万/坪 (14.9年/99.2坪) | 73.2万/坪 (19.8年/48.7坪) | 63.5万/坪 (19.5年/43.2坪) |
| 岡田駅 | 124万/坪 (55.0年/236坪) | 91.0万/坪 (16.6年/71.6坪) | 54.7万/坪 (38.0年/135坪) |
| 古泉駅 | 132万/坪 (1.0年/40.8坪) | 83.9万/坪 (22.8年/52.2坪) | 60.9万/坪 (11.8年/92.6坪) |
| 松前駅 | 102万/坪 (0.08年/46.4坪) | 61.9万/坪 (23.4年/58.0坪) | 49.2万/坪 (23.8年/86.1坪) |
| 地蔵町駅 | 73.9万/坪 (5.5年/46.1坪) | 77.3万/坪 (15.3年/54.7坪) | 69.3万/坪 (17.2年/43.9坪) |
| 新川駅 | - | 31.7万/坪 (31.2年/88.7坪) | 43.3万/坪 (25.3年/160坪) |
| 郡中駅 | - | 33.9万/坪 (40.2年/96.2坪) | 33.1万/坪 (27.5年/112坪) |
| 郡中港駅 | - | 25.1万/坪 (0年/83.2坪) | 14.5万/坪 (31.8年/203坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鎌田駅 204.1 万/坪(昨年同期比 +178.6 ％)
鎌田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +178.6％( +130.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 19.8年から -24.6 ％減)。平均土地面積は 99.2 坪 (昨年 48.7 坪から +103.5 ％増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 28.2 坪から -3.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.8 年 → 2025年 14.9 年、-24.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
松前駅 102.2 万/坪(昨年同期比 +65.1 ％)
松前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +65.1％( +40.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.1年(昨年 23.4年から -99.6 ％減)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 58.0 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 29.7 坪から +5.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.4 年 → 2025年 0.1 年、-99.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
土橋駅 22.6 万/坪(昨年同期比 -70.6 ％)
土橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.6％( -54.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 28.0年から +67.2 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 100.7 坪から -73.0 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 62.7 坪から -46.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.0 年 → 2025年 46.8 年、+67.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.0 分 → 2025年 12.5 分、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
余戸駅 63.4 万/坪(昨年同期比 -18.7 ％)
余戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.7％( -14.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -57.5％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 21.8年から +13.4 ％増)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 68.3 坪から -22.8 ％減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 38.7 坪から -24.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 19.4 分 → 2025年 17.2 分、-11.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 21.8 年 → 2025年 24.7 年、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 31.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 31.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示