【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR徳島線 (佃駅～佐古駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.9万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +7.2％( +3.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 66 件(１年前(2024年)に比べて -59.5％( -97件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 26.3年から -20.7 ％減)。平均土地面積は 89.6 坪 (昨年 93.2 坪から -3.8 ％減)。平均建物面積は 48.1 坪 (昨年 50.9 坪から -5.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。学駅、石井駅、蔵本駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは石井駅で昨年に比べ +37.2 ％、坪単価は 46.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(石井駅、学駅)は +36.0 ％(坪単価 +8.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(江口駅、阿波半田駅)は -93.2 ％(坪単価 -34.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.3 年 → 2025年 20.8 年、-20.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 23.3 分 → 2025年 20.0 分、-14.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.0 ％ → 2025年 43.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.6 ％ → 2025年 3.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.5 ％ → 2025年 4.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佐古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.2％( -40.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった貞光駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.1％( -8.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR徳島線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 佃駅 | - | 10.6万/坪 (49.0年/84.7坪) | - |
| 辻駅 | - | 66.1万/坪 (5.0年/60.5坪) | - |
| 阿波加茂駅 | - | 45.4万/坪 (23.0年/57.5坪) | - |
| 三加茂駅 | - | 10.3万/坪 (34.8年/33.3坪) | - |
| 江口駅 | 2.1万/坪 (0年/48.4坪) | 46.7万/坪 (16.8年/84.7坪) | 35.0万/坪 (23.8年/81.7坪) |
| 阿波半田駅 | 2.5万/坪 (29.1年/180坪) | 27.5万/坪 (22.1年/151坪) | - |
| 貞光駅 | 1.5万/坪 (49.3年/124坪) | 10.3万/坪 (28.0年/112坪) | 6.8万/坪 (41.9年/119坪) |
| 小島駅 | - | 5.8万/坪 (2.5年/484坪) | 21.0万/坪 (32.5年/272坪) |
| 穴吹駅 | - | 35.9万/坪 (29.8年/164坪) | 44.9万/坪 (26.2年/142坪) |
| 川田駅 | - | 11.5万/坪 (34.8年/159坪) | 5.6万/坪 (36.8年/108坪) |
| 阿波山川駅 | 5.5万/坪 (44.7年/230坪) | 11.1万/坪 (36.3年/117坪) | 6.4万/坪 (47.3年/189坪) |
| 山瀬駅 | - | 3.4万/坪 (48.0年/96.8坪) | 2.8万/坪 (33.3年/296坪) |
| 学駅 | 18.4万/坪 (34.0年/188坪) | 13.7万/坪 (36.2年/96.8坪) | - |
| 阿波川島駅 | - | 26.7万/坪 (32.0年/92.0坪) | 26.7万/坪 (26.9年/189坪) |
| 西麻植駅 | - | 12.2万/坪 (46.8年/197坪) | - |
| 鴨島駅 | 37.7万/坪 (24.4年/163坪) | 35.0万/坪 (28.8年/91.4坪) | 30.5万/坪 (29.5年/100坪) |
| 麻植塚駅 | - | 13.7万/坪 (41.0年/79.7坪) | - |
| 牛島駅 | - | 5.1万/坪 (0年/49.9坪) | 28.4万/坪 (34.4年/154坪) |
| 下浦駅 | - | 25.0万/坪 (26.9年/82.4坪) | 14.3万/坪 (53.3年/154坪) |
| 石井駅 | 46.6万/坪 (23.2年/70.1坪) | 33.9万/坪 (35.2年/105坪) | 32.4万/坪 (25.3年/71.7坪) |
| 府中駅 | 50.6万/坪 (12.6年/46.9坪) | 59.2万/坪 (17.7年/72.1坪) | 39.2万/坪 (27.0年/95.1坪) |
| 鮎喰駅 | 55.3万/坪 (22.3年/83.5坪) | 58.9万/坪 (15.6年/55.0坪) | 46.5万/坪 (27.3年/88.4坪) |
| 蔵本駅 | 66.7万/坪 (9.4年/44.7坪) | 54.8万/坪 (23.3年/61.5坪) | 48.9万/坪 (22.1年/60.3坪) |
| 佐古駅 | 68.0万/坪 (19.8年/44.4坪) | 108万/坪 (20.9年/66.1坪) | 58.3万/坪 (28.4年/70.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
石井駅 46.6 万/坪(昨年同期比 +37.2 ％)
石井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.6万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +37.2％( +12.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -55.6％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 35.2年から -34.0 ％減)。平均土地面積は 70.1 坪 (昨年 105.4 坪から -33.5 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 52.2 坪から -38.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.2 年 → 2025年 23.2 年、-34.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 28.1 分 → 2025年 20.6 分、-26.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 37.5 ％)
学駅 18.4 万/坪(昨年同期比 +34.7 ％)
学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.4万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +34.7％( +4.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 36.2年から -6.0 ％減)。平均土地面積は 187.6 坪 (昨年 96.8 坪から +93.8 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 38.4 坪から -5.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 29.0 分 → 2025年 35.0 分、+20.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
江口駅 2.1 万/坪(昨年同期比 -95.6 ％)
江口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.1万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -95.6％( -44.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 84.7 坪から -42.9 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 25.7 坪から +88.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 30.0 分 → 2025年 22.0 分、-26.7 ％と大きく減少)
阿波半田駅 2.5 万/坪(昨年同期比 -90.9 ％)
阿波半田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -90.9％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.1年(昨年 22.1年から +31.9 ％増)。平均土地面積は 180.0 坪 (昨年 151.3 坪から +19.0 ％増)。平均建物面積は 148.2 坪 (昨年 40.8 坪から +263.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.1 年 → 2025年 29.1 年、+31.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 21.3 分 → 2025年 24.0 分、+12.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示