【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR呉線 (三原駅～広島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.7万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.7％( -14.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 126 件(１年前(2023年)に比べて -46.4％( -109件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 29.0年から +28.9 ％増)。平均土地面積は 64.2 坪 (昨年 57.9 坪から +10.8 ％増)。平均建物面積は 56.1 坪 (昨年 55.1 坪から +1.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。仁方駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは安芸津駅で昨年に比べ +323.1 ％、坪単価は 28.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(安芸津駅、安芸川尻駅)は +239.4 ％(坪単価 +17.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(広駅、竹原駅)は -90.4 ％(坪単価 -68.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 5.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.0 年 → 2024年 37.4 年、+28.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.0 ％ → 2024年 36.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.0 ％ → 2024年 47.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった向洋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.0万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +16.1％( +13.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +83.3％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -87.8％( -25.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR呉線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三原駅 | 35.5万/坪 (35.0年/93.2坪) | 39.6万/坪 (31.3年/45.3坪) | 32.5万/坪 (34.8年/64.0坪) |
| 須波駅 | - | 16.1万/坪 (54.8年/65.0坪) | 5.6万/坪 (44.8年/33.3坪) |
| 安芸幸崎駅 | - | - | 37.8万/坪 (44.3年/52.9坪) |
| 忠海駅 | 8.7万/坪 (38.8年/66.6坪) | - | 29.4万/坪 (0.8年/40.8坪) |
| 安芸長浜駅 | - | - | - |
| 大乗駅 | 34.4万/坪 (50.8年/56.0坪) | - | 0.8万/坪 (43.8年/39.3坪) |
| 竹原駅 | 3.6万/坪 (61.5年/179坪) | 29.3万/坪 (33.2年/62.9坪) | 29.7万/坪 (23.8年/64.7坪) |
| 吉名駅 | - | 20.8万/坪 (38.8年/56.0坪) | - |
| 安芸津駅 | 28.0万/坪 (26.8年/39.3坪) | 6.6万/坪 (47.8年/53.7坪) | - |
| 風早駅 | 5.7万/坪 (58.8年/99.8坪) | 19.3万/坪 (46.3年/65.0坪) | 5.4万/坪 (51.8年/112坪) |
| 安浦駅 | - | 51.1万/坪 (16.8年/200坪) | 13.0万/坪 (47.8年/52.2坪) |
| 安登駅 | - | 28.3万/坪 (34.8年/52.9坪) | 15.7万/坪 (35.8年/62.8坪) |
| 安芸川尻駅 | 22.9万/坪 (36.8年/151坪) | 8.9万/坪 (35.3年/48.4坪) | - |
| 仁方駅 | 64.0万/坪 (12.0年/47.3坪) | 48.9万/坪 (19.5年/79.4坪) | 28.6万/坪 (36.1年/46.9坪) |
| 広駅 | 8.3万/坪 (51.3年/36.3坪) | 120万/坪 (6.9年/40.5坪) | 57.7万/坪 (24.1年/48.2坪) |
| 新広駅 | - | 76.5万/坪 (17.5年/46.1坪) | 63.3万/坪 (19.4年/57.5坪) |
| 安芸阿賀駅 | 17.0万/坪 (58.8年/99.8坪) | 40.0万/坪 (33.1年/80.7坪) | 65.3万/坪 (24.8年/40.1坪) |
| 呉駅 | 33.2万/坪 (37.2年/54.8坪) | 37.2万/坪 (37.7年/81.5坪) | 54.3万/坪 (26.4年/61.1坪) |
| 川原石駅 | - | 0.3万/坪 (0年/59.0坪) | 69.8万/坪 (14.3年/58.2坪) |
| 吉浦駅 | 83.1万/坪 (1.3年/65.8坪) | 40.9万/坪 (30.1年/85.2坪) | - |
| かるが浜駅 | - | - | - |
| 天応駅 | - | - | 10.1万/坪 (75.8年/90.8坪) |
| 呉ポートピア駅 | - | 49.6万/坪 (29.8年/51.4坪) | 18.6万/坪 (53.8年/49.9坪) |
| 小屋浦駅 | - | - | - |
| 水尻駅 | - | - | - |
| 坂駅 | 21.6万/坪 (23.8年/51.4坪) | 65.0万/坪 (32.8年/87.7坪) | 9.1万/坪 (63.8年/71.1坪) |
| 矢野駅 | 37.4万/坪 (33.1年/45.7坪) | 56.3万/坪 (26.8年/46.3坪) | 61.1万/坪 (19.1年/88.0坪) |
| 海田市駅 | 25.9万/坪 (29.8年/65.8坪) | 129万/坪 (4.5年/60.9坪) | 86.8万/坪 (21.1年/77.8坪) |
| 向洋駅 | 95.0万/坪 (39.7年/71.0坪) | 81.8万/坪 (25.8年/38.3坪) | 83.1万/坪 (29.8年/55.7坪) |
| 広島駅 | 73.7万/坪 (39.5年/51.0坪) | 89.8万/坪 (31.7年/51.3坪) | 93.0万/坪 (29.4年/62.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
安芸津駅 28.0 万/坪(昨年同期比 +323.1 ％)
安芸津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.0万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +323.1％( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 47.8年から -44.0 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 53.7 坪から -26.8 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 37.8 坪から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 47.8 年 → 2024年 26.8 年、-44.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.5 分 → 2024年 2.0 分、-87.1 ％と大きく減少)
安芸川尻駅 22.9 万/坪(昨年同期比 +155.7 ％)
安芸川尻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.9万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +155.7％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 35.3年から +4.3 ％増)。平均土地面積は 151.3 坪 (昨年 48.4 坪から +212.5 ％増)。平均建物面積は 61.5 坪 (昨年 68.8 坪から -10.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
広駅 8.3 万/坪(昨年同期比 -93.1 ％)
広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.1％( -111.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 6.9年から +648.0 ％増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 40.5 坪から -10.4 ％減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 29.9 坪から -26.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.9 年 → 2024年 51.3 年、+648.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.0 分 → 2024年 30.0 分、+57.9 ％と大きく増加)
竹原駅 3.6 万/坪(昨年同期比 -87.8 ％)
竹原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -87.8％( -25.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 61.5年(昨年 33.2年から +85.3 ％増)。平均土地面積は 179.5 坪 (昨年 62.9 坪から +185.3 ％増)。平均建物面積は 115.0 坪 (昨年 46.9 坪から +145.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.2 年 → 2024年 61.5 年、+85.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 30.6 分 → 2024年 66.3 分、+116.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示