【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のアストラムライン (新白島駅～広域公園前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.7％( -7.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -80.5％( -157件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 22.0年から +7.7 ％増)。平均土地面積は 54.6 坪 (昨年 59.7 坪から -8.6 ％減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 40.7 坪から +9.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。不動院前駅、西原駅、中筋駅、大原駅、伴中央駅、広域公園前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは不動院前駅で昨年に比べ +68.2 ％、坪単価は 110 万円/坪となった。
上位 2 駅(不動院前駅、伴中央駅)は +62.9 ％(坪単価 +41.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上安駅、伴駅)は -56.6 ％(坪単価 -31.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.5 ％ → 2025年 23.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.0 ％ → 2025年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 34.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.9 ％ → 2025年 23.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +22.5％( +25.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.5万円/坪(7.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -54.9％( -28.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| アストラムライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新白島駅 | - | - | 223万/坪 (45.4年/57.5坪) |
| 白島駅 | 113万/坪 (15.0年/21.2坪) | 159万/坪 (17.5年/49.9坪) | 125万/坪 (9.0年/25.7坪) |
| 牛田駅 | - | - | 70.0万/坪 (23.5年/60.5坪) |
| 不動院前駅 | 110万/坪 (28.0年/31.8坪) | 65.5万/坪 (27.3年/37.8坪) | 52.8万/坪 (31.3年/38.6坪) |
| 祇園新橋北駅 | 129万/坪 (14.5年/32.5坪) | 111万/坪 (12.4年/29.8坪) | 141万/坪 (0.8年/33.6坪) |
| 西原駅 | 138万/坪 (0年/34.8坪) | 113万/坪 (17.4年/148坪) | 116万/坪 (30.0年/107坪) |
| 中筋駅 | 135万/坪 (1.0年/59.0坪) | 96.9万/坪 (16.5年/80.7坪) | 107万/坪 (23.0年/65.5坪) |
| 古市駅 | 102万/坪 (7.0年/37.8坪) | 118万/坪 (15.2年/50.1坪) | 120万/坪 (3.6年/40.8坪) |
| 大町駅 | 94.8万/坪 (27.0年/251坪) | 90.8万/坪 (29.4年/117坪) | 79.1万/坪 (20.9年/42.8坪) |
| 毘沙門台駅 | 43.3万/坪 (34.0年/57.1坪) | 61.7万/坪 (31.3年/54.1坪) | 49.8万/坪 (36.3年/61.4坪) |
| 安東駅 | 58.0万/坪 (19.0年/36.5坪) | 72.5万/坪 (22.3年/50.2坪) | 59.7万/坪 (26.3年/54.5坪) |
| 上安駅 | 24.1万/坪 (42.8年/46.5坪) | 57.7万/坪 (28.2年/59.5坪) | 61.7万/坪 (26.7年/53.1坪) |
| 高取駅 | - | 81.7万/坪 (21.4年/45.0坪) | 90.2万/坪 (8.6年/48.9坪) |
| 長楽寺駅 | 80.1万/坪 (21.7年/52.4坪) | 75.5万/坪 (19.5年/67.0坪) | 103万/坪 (12.7年/58.0坪) |
| 伴駅 | 23.5万/坪 (36.0年/51.4坪) | 52.1万/坪 (28.0年/47.3坪) | 90.3万/坪 (11.2年/49.9坪) |
| 大原駅 | 73.5万/坪 (10.0年/54.8坪) | 57.3万/坪 (23.9年/51.2坪) | 48.8万/坪 (26.6年/77.0坪) |
| 伴中央駅 | 102万/坪 (1.0年/42.4坪) | 65.1万/坪 (26.9年/75.6坪) | 67.9万/坪 (17.7年/62.3坪) |
| 大塚駅 | 80.0万/坪 (28.0年/67.7坪) | 117万/坪 (9.8年/64.1坪) | 126万/坪 (6.7年/56.9坪) |
| 広域公園前駅 | 78.6万/坪 (49.0年/81.7坪) | 58.2万/坪 (26.9年/70.1坪) | 67.1万/坪 (20.2年/57.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
不動院前駅 110.2 万/坪(昨年同期比 +68.2 ％)
不動院前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +68.2％( +44.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.3年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 37.8 坪から -16.0 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 30.8 坪から +3.3 ％増)。
伴中央駅 102.5 万/坪(昨年同期比 +57.5 ％)
伴中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +57.5％( +37.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 26.9年から -96.3 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 75.6 坪から -44.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 42.4 坪から -28.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.9 年 → 2025年 1.0 年、-96.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.7 分 → 2025年 5.0 分、-57.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
上安駅 24.1 万/坪(昨年同期比 -58.2 ％)
上安駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.1万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -58.2％( -33.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -89.5％( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 28.2年から +51.5 ％増)。平均土地面積は 46.5 坪 (昨年 59.5 坪から -21.8 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 36.3 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 23.4 分 → 2025年 20.8 分、-11.2 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.2 年 → 2025年 42.8 年、+51.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.5 ％ → 2025年 75.0 ％)
伴駅 23.5 万/坪(昨年同期比 -54.9 ％)
伴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.5万円/坪(7.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -54.9％( -28.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 28.0年から +28.7 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 47.3 坪から +8.8 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 33.8 坪から -10.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.0 年 → 2025年 36.0 年、+28.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.3 分 → 2025年 15.0 分、+22.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示