【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR大船渡線 (一ノ関駅～新月駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.1万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.2％( -8.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 60 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 23.0年から +31.4 ％増)。平均土地面積は 113.7 坪 (昨年 141.1 坪から -19.5 ％減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 77.1 坪から -46.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。一ノ関駅、柴宿駅は、昨年から 5 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは摺沢駅で昨年に比べ -72.0 ％、坪単価は 5.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(陸中門崎駅、柴宿駅)は +66.2 ％(坪単価 +3.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(摺沢駅、猊鼻渓駅)は -61.7 ％(坪単価 -8.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 ％ → 2024年 5.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.0 年 → 2024年 30.3 年、+31.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.0 ％ → 2024年 38.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 18.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった一ノ関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.1万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.0％( -10.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 46 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった猊鼻渓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -51.5％( -2.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR大船渡線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 一ノ関駅 | 42.1万/坪 (26.4年/110坪) | 52.6万/坪 (19.4年/135坪) | 42.6万/坪 (27.8年/102坪) |
| 真滝駅 | 23.7万/坪 (25.8年/118坪) | - | - |
| 陸中門崎駅 | 15.7万/坪 (20.0年/224坪) | 6.3万/坪 (34.1年/242坪) | 54.6万/坪 (5.0年/60.5坪) |
| 岩ノ下駅 | - | - | - |
| 陸中松川駅 | - | - | 0.7万/坪 (25.3年/142坪) |
| 猊鼻渓駅 | 2.6万/坪 (51.3年/203坪) | 5.5万/坪 (43.8年/175坪) | 2.4万/坪 (49.0年/171坪) |
| 柴宿駅 | 9.0万/坪 (49.2年/77.1坪) | 10.9万/坪 (48.3年/86.2坪) | - |
| 摺沢駅 | 5.4万/坪 (30.3年/136坪) | 19.1万/坪 (14.8年/141坪) | 10.7万/坪 (50.9年/134坪) |
| 千厩駅 | 5.0万/坪 (53.5年/113坪) | 9.3万/坪 (44.2年/153坪) | 20.9万/坪 (35.4年/87.3坪) |
| 小梨駅 | - | - | - |
| 矢越駅 | - | 3.6万/坪 (0年/197坪) | - |
| 折壁駅 | 24.8万/坪 (59.3年/69.6坪) | - | - |
| 新月駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
陸中門崎駅 15.7 万/坪(昨年同期比 +149.7 ％)
陸中門崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +149.7％( +9.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 34.1年から -41.4 ％減)。平均土地面積は 223.9 坪 (昨年 242.0 坪から -7.5 ％減)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 39.3 坪から +61.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.1 年 → 2024年 20.0 年、-41.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 34.0 分 → 2024年 30.0 分、-11.8 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
柴宿駅 9.0 万/坪(昨年同期比 -17.2 ％)
柴宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.2％( -1.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 49.2年(昨年 48.3年から +1.8 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 86.2 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 46.1 坪から -45.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
摺沢駅 5.4 万/坪(昨年同期比 -72.0 ％)
摺沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.4万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -72.0％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 14.8年から +105.1 ％増)。平均土地面積は 136.1 坪 (昨年 141.2 坪から -3.6 ％減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 50.9 坪から -13.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 63.3 分 → 2024年 35.7 分、-43.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.8 年 → 2024年 30.3 年、+105.1 ％と大きく増加)
猊鼻渓駅 2.6 万/坪(昨年同期比 -51.5 ％)
猊鼻渓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -51.5％( -2.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 43.8年から +17.1 ％増)。平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 175.5 坪から +15.5 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 37.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 26.0 分 → 2024年 13.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 43.8 年 → 2024年 51.3 年、+17.1 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示