
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東北新幹線 (一ノ関駅~二戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -5.3%( -2.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて -32.8%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 27.7年から +3.1 %増)。平均土地面積は 130.9 坪 (昨年 115.5 坪から +13.4 %増)。平均建物面積は 99.8 坪 (昨年 55.3 坪から +80.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。二戸駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは二戸駅で昨年に比べ +30.5 %、坪単価は 11.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(二戸駅)は +30.5 %(坪単価 +2.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(北上駅)は -1.5 %(坪単価 -1.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.9 % → 2025年 21.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 % → 2025年 51.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 8.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.6万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.5%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -53.3%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +30.5%( +2.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
東北新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
一ノ関駅 | 47.4万/坪 (29.8年/264坪) | 43.0万/坪 (25.5年/139坪) | 55.4万/坪 (16.3年/166坪) |
水沢江刺駅 | - | - | - |
北上駅 | 66.6万/坪 (19.2年/110坪) | 67.6万/坪 (19.4年/104坪) | 58.7万/坪 (19.3年/76.3坪) |
新花巻駅 | - | 30.5万/坪 (28.0年/99.8坪) | - |
盛岡駅 | 55.5万/坪 (28.9年/77.2坪) | 55.8万/坪 (32.2年/109坪) | 54.3万/坪 (31.0年/72.3坪) |
いわて沼宮内駅 | - | 5.5万/坪 (24.5年/177坪) | 16.4万/坪 (26.0年/197坪) |
二戸駅 | 11.0万/坪 (44.7年/170坪) | 8.4万/坪 (37.0年/103坪) | 21.9万/坪 (23.0年/42.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
二戸駅 11.0 万/坪(昨年同期比 +30.5 %)
二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +30.5%( +2.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.7年(昨年 37.0年から +20.7 %増)。平均土地面積は 170.2 坪 (昨年 102.9 坪から +65.4 %増)。平均建物面積は 61.6 坪 (昨年 33.3 坪から +85.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.0 年 → 2025年 44.7 年、+20.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.0 分 → 2025年 90.5 分、+596.2 %と大きく増加)
北上駅 66.6 万/坪(昨年同期比 -1.5 %)
北上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.6万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.5%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -53.3%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 19.4年から -1.1 %減)。平均土地面積は 110.0 坪 (昨年 104.1 坪から +5.7 %増)。平均建物面積は 57.3 坪 (昨年 56.5 坪から +1.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 24.1 分 → 2025年 19.7 分、-18.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 % → 2025年 42.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 % → 2025年 42.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示