【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR山陽本線 (三石駅～笠岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.0万円/坪(18.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.7％( -5.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 156 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -700件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 25.2年から +10.1 ％増)。平均土地面積は 82.3 坪 (昨年 78.4 坪から +4.9 ％増)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 47.0 坪から +5.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。上道駅、里庄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは熊山駅で昨年に比べ +2129.2 ％、坪単価は 78.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(熊山駅、北長瀬駅)は +1128.5 ％(坪単価 +119.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(庭瀬駅、西川原駅)は -70.3 ％(坪単価 -58.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 33.9 分 → 2025年 27.1 分、-20.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 ％ → 2025年 5.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.4 ％ → 2025年 1.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.2 年 → 2025年 27.8 年、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.0 ％ → 2025年 38.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.7 ％ → 2025年 17.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 293万円/坪(88.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +127.7％( +164.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -91.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった庭瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.9％( -53.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -96.7％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山陽本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三石駅 | - | 7.6万/坪 (49.0年/206坪) | 9.0万/坪 (55.3年/163坪) |
| 吉永駅 | - | 7.6万/坪 (47.3年/172坪) | - |
| 和気駅 | 21.0万/坪 (41.5年/82.4坪) | 29.8万/坪 (31.9年/156坪) | 17.3万/坪 (42.6年/110坪) |
| 熊山駅 | 78.1万/坪 (1.0年/72.6坪) | 3.5万/坪 (50.4年/138坪) | 11.5万/坪 (50.2年/196坪) |
| 万富駅 | 29.0万/坪 (26.5年/141坪) | 46.4万/坪 (21.0年/85.8坪) | 43.0万/坪 (24.3年/88.8坪) |
| 瀬戸駅 | 57.2万/坪 (41.0年/177坪) | 51.2万/坪 (26.1年/87.1坪) | 53.3万/坪 (25.1年/96.5坪) |
| 上道駅 | 53.3万/坪 (23.8年/73.0坪) | 37.1万/坪 (29.6年/78.3坪) | 60.8万/坪 (30.7年/72.7坪) |
| 東岡山駅 | 54.3万/坪 (28.3年/63.8坪) | 64.2万/坪 (21.0年/67.5坪) | 58.1万/坪 (25.3年/64.9坪) |
| 高島駅 | 93.1万/坪 (9.7年/44.2坪) | 89.8万/坪 (18.2年/63.4坪) | 88.4万/坪 (20.4年/55.0坪) |
| 西川原駅 | 31.3万/坪 (47.0年/24.2坪) | 94.0万/坪 (21.4年/77.8坪) | 89.3万/坪 (24.7年/81.2坪) |
| 岡山駅 | 63.5万/坪 (31.0年/89.0坪) | 70.5万/坪 (26.1年/78.2坪) | 74.3万/坪 (28.0年/75.7坪) |
| 北長瀬駅 | 293万/坪 (12.0年/195坪) | 129万/坪 (14.8年/86.7坪) | 106万/坪 (18.9年/76.0坪) |
| 庭瀬駅 | 18.9万/坪 (48.0年/42.4坪) | 72.5万/坪 (21.5年/78.7坪) | 67.0万/坪 (25.9年/78.5坪) |
| 中庄駅 | 46.3万/坪 (35.7年/76.1坪) | 53.4万/坪 (30.1年/81.3坪) | 68.5万/坪 (24.1年/110坪) |
| 倉敷駅 | 59.9万/坪 (28.1年/64.3坪) | 73.6万/坪 (26.1年/62.4坪) | 81.0万/坪 (20.8年/73.0坪) |
| 西阿知駅 | 81.4万/坪 (17.6年/63.7坪) | 68.8万/坪 (22.4年/77.8坪) | 62.3万/坪 (25.8年/98.9坪) |
| 新倉敷駅 | 70.8万/坪 (19.8年/62.7坪) | 75.5万/坪 (17.6年/60.7坪) | 68.0万/坪 (19.6年/89.4坪) |
| 金光駅 | 72.4万/坪 (23.0年/54.5坪) | 32.4万/坪 (37.0年/104坪) | 47.6万/坪 (24.3年/91.2坪) |
| 鴨方駅 | 24.0万/坪 (31.0年/245坪) | 67.7万/坪 (33.2年/77.8坪) | 50.6万/坪 (28.7年/75.5坪) |
| 里庄駅 | 33.0万/坪 (32.0年/64.3坪) | 22.8万/坪 (28.0年/124坪) | 28.0万/坪 (35.1年/108坪) |
| 笠岡駅 | 32.8万/坪 (31.9年/116坪) | 41.1万/坪 (28.9年/74.8坪) | 35.0万/坪 (26.9年/88.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
熊山駅 78.1 万/坪(昨年同期比 +2129.2 ％)
熊山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2129.2％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 50.4年から -98.0 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 137.6 坪から -47.3 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 52.2 坪から -36.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 50.4 年 → 2025年 1.0 年、-98.0 ％と大きく減少)
北長瀬駅 292.9 万/坪(昨年同期比 +127.7 ％)
北長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 293万円/坪(88.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +127.7％( +164.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -91.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 14.8年から -18.8 ％減)。平均土地面積は 195.1 坪 (昨年 86.7 坪から +125.1 ％増)。平均建物面積は 115.0 坪 (昨年 50.2 坪から +129.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 14.8 年 → 2025年 12.0 年、-18.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.7 分 → 2025年 13.5 分、-34.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
庭瀬駅 18.9 万/坪(昨年同期比 -73.9 ％)
庭瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.9％( -53.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -96.7％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.0年(昨年 21.5年から +123.3 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 78.7 坪から -46.2 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 47.3 坪から -32.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.5 年 → 2025年 48.0 年、+123.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
西川原駅 31.3 万/坪(昨年同期比 -66.7 ％)
西川原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.3万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -66.7％( -62.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -93.3％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.0年(昨年 21.4年から +120.3 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 77.8 坪から -68.9 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 48.6 坪から -40.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.4 年 → 2025年 47.0 年、+120.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.3 分 → 2025年 20.0 分、+62.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示