【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR高山本線 (岐阜駅～杉原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.2万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.8％( -5.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 223 件(１年前(2024年)に比べて -66.0％( -433件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 27.9年から +18.4 ％増)。平均土地面積は 94.6 坪 (昨年 82.3 坪から +14.9 ％増)。平均建物面積は 60.0 坪 (昨年 50.8 坪から +18.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。長森駅、那加駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下呂駅で昨年に比べ +145.6 ％、坪単価は 23.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(下呂駅、那加駅)は +79.5 ％(坪単価 +10.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(杉崎駅、古井駅)は -70.0 ％(坪単価 -25.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 4.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.9 年 → 2025年 33.0 年、+18.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 44.5 分 → 2025年 52.9 分、+18.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.5 ％ → 2025年 41.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.0 ％ → 2025年 33.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった那加駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.8万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.5％( +7.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白川口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.1万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.7％( +0.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR高山本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岐阜駅 | 41.6万/坪 (31.4年/91.8坪) | 49.3万/坪 (26.0年/76.7坪) | 51.0万/坪 (25.0年/70.4坪) |
| 長森駅 | 58.4万/坪 (23.5年/51.8坪) | 52.1万/坪 (34.5年/66.6坪) | 58.3万/坪 (14.1年/47.9坪) |
| 那加駅 | 63.8万/坪 (16.0年/65.8坪) | 56.2万/坪 (23.9年/64.6坪) | 32.6万/坪 (33.1年/39.3坪) |
| 蘇原駅 | 51.8万/坪 (21.1年/78.7坪) | 50.3万/坪 (21.5年/67.1坪) | 47.3万/坪 (30.0年/98.2坪) |
| 各務ケ原駅 | - | 41.3万/坪 (46.0年/151坪) | - |
| 鵜沼駅 | 24.6万/坪 (44.1年/65.2坪) | 35.9万/坪 (39.1年/82.4坪) | 38.6万/坪 (35.1年/66.0坪) |
| 坂祝駅 | 7.7万/坪 (42.7年/189坪) | 19.2万/坪 (32.1年/137坪) | 29.4万/坪 (26.0年/130坪) |
| 美濃太田駅 | 41.6万/坪 (28.1年/122坪) | 49.5万/坪 (19.4年/94.1坪) | 39.8万/坪 (23.0年/123坪) |
| 古井駅 | 17.8万/坪 (47.0年/343坪) | 58.4万/坪 (13.2年/83.4坪) | 61.0万/坪 (10.7年/82.4坪) |
| 中川辺駅 | 29.0万/坪 (27.3年/114坪) | 44.2万/坪 (17.3年/149坪) | 25.6万/坪 (9.7年/79.4坪) |
| 下麻生駅 | 13.9万/坪 (42.3年/81.7坪) | 25.6万/坪 (49.8年/195坪) | 28.6万/坪 (18.3年/88.7坪) |
| 上麻生駅 | - | 1.8万/坪 (24.8年/303坪) | - |
| 白川口駅 | 4.1万/坪 (56.3年/454坪) | 4.0万/坪 (40.7年/108坪) | 4.8万/坪 (52.6年/102坪) |
| 下油井駅 | - | - | - |
| 飛騨金山駅 | 8.1万/坪 (40.3年/152坪) | 14.6万/坪 (41.1年/126坪) | 7.8万/坪 (46.5年/167坪) |
| 焼石駅 | - | - | - |
| 下呂駅 | 23.2万/坪 (37.6年/127坪) | 9.5万/坪 (47.4年/96.0坪) | 11.5万/坪 (35.8年/74.3坪) |
| 禅昌寺駅 | - | 30.6万/坪 (32.9年/99.8坪) | 17.5万/坪 (23.4年/102坪) |
| 飛騨萩原駅 | - | 34.4万/坪 (34.7年/123坪) | 15.6万/坪 (39.6年/131坪) |
| 上呂駅 | - | - | 2.6万/坪 (54.0年/95.3坪) |
| 飛騨宮田駅 | - | 10.7万/坪 (29.0年/172坪) | 77.8万/坪 (1.0年/99.8坪) |
| 飛騨小坂駅 | - | 9.5万/坪 (44.1年/113坪) | 7.6万/坪 (43.4年/256坪) |
| 渚駅 | - | - | - |
| 久々野駅 | - | 8.1万/坪 (25.8年/145坪) | 1.0万/坪 (32.3年/166坪) |
| 飛騨一ノ宮駅 | - | 23.1万/坪 (29.2年/87.2坪) | - |
| 高山駅 | 44.7万/坪 (41.1年/52.2坪) | 43.1万/坪 (34.9年/75.1坪) | 37.3万/坪 (30.8年/80.1坪) |
| 上枝駅 | - | - | - |
| 飛騨国府駅 | - | 13.2万/坪 (47.5年/106坪) | 145万/坪 (47.0年/71.1坪) |
| 飛騨古川駅 | 7.4万/坪 (63.0年/26.5坪) | 20.5万/坪 (33.8年/78.2坪) | 33.0万/坪 (31.7年/76.1坪) |
| 杉崎駅 | 4.6万/坪 (54.5年/189坪) | 15.5万/坪 (10.5年/58.2坪) | 8.2万/坪 (52.7年/78.2坪) |
| 飛騨細江駅 | - | 7.4万/坪 (45.5年/148坪) | 3.2万/坪 (53.0年/149坪) |
| 角川駅 | - | 11.7万/坪 (24.8年/363坪) | |
| 坂上駅 | - | - | - |
| 打保駅 | - | - | - |
| 杉原駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下呂駅 23.2 万/坪(昨年同期比 +145.6 ％)
下呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.2万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +145.6％( +13.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.6年(昨年 47.4年から -20.7 ％減)。平均土地面積は 127.4 坪 (昨年 96.0 坪から +32.7 ％増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 78.1 坪から -3.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 47.4 年 → 2025年 37.6 年、-20.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 26.0 分 → 2025年 18.2 分、-29.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
那加駅 63.8 万/坪(昨年同期比 +13.5 ％)
那加駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.8万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.5％( +7.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 23.9年から -33.0 ％減)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 64.6 坪から +1.8 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 36.2 坪から -12.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.9 年 → 2025年 16.0 年、-33.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 23.9 分 → 2025年 35.0 分、+46.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
杉崎駅 4.6 万/坪(昨年同期比 -70.5 ％)
杉崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.6万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.5％( -10.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 54.5年(昨年 10.5年から +418.8 ％増)。平均土地面積は 189.1 坪 (昨年 58.2 坪から +224.7 ％増)。平均建物面積は 94.5 坪 (昨年 33.3 坪から +184.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.5 年 → 2025年 54.5 年、+418.8 ％と大きく増加)
古井駅 17.8 万/坪(昨年同期比 -69.5 ％)
古井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.8万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -69.5％( -40.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.0年(昨年 13.2年から +257.3 ％増)。平均土地面積は 343.3 坪 (昨年 83.4 坪から +311.8 ％増)。平均建物面積は 119.5 坪 (昨年 34.0 坪から +251.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.2 年 → 2025年 47.0 年、+257.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.4 分 → 2025年 17.0 分、+27.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示