物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2024年第4四半期
2024年10月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2024年10月〜12月期のJR高山本線 (岐阜駅杉原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.9万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.3%( -3.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 82 件(1年前(2023年)に比べて -56.6%( -107件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 28.0年(昨年 27.0年から +3.7 %増)。平均土地面積は 68.9 坪 (昨年 82.7 坪から -16.7 %減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 57.5 坪から -31.0 %減)。

近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。蘇原駅鵜沼駅美濃太田駅下麻生駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは鵜沼駅で昨年に比べ +86.0 %、坪単価は 62.0 万円/坪となった。

上位 2 駅(鵜沼駅下麻生駅)は +66.0 %(坪単価 +18.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(坂祝駅高山駅)は -67.1 %(坪単価 -51.0 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 % → 2024年 7.6 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.6 % → 2024年 30.7 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.7 % → 2024年 38.7 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった古井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.3万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +6.6%( +4.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった坂祝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -90.5%( -86.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

JR高山本線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR高山本線現状(2024)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
岐阜駅41.3万/坪
(29.1年/64.4坪)
54.3万/坪
(23.5年/75.6坪)
46.7万/坪
(23.3年/82.1坪)
長森駅35.4万/坪
(52.8年/71.1坪)
42.1万/坪
(27.8年/37.8坪)
56.2万/坪
(0年/49.9坪)
那加駅67.3万/坪
(15.3年/44.6坪)
-72.7万/坪
(25.8年/131坪)
蘇原駅59.7万/坪
(11.3年/40.8坪)
47.9万/坪
(32.9年/68.2坪)
111万/坪
(0年/63.5坪)
各務ケ原駅---
鵜沼駅62.0万/坪
(28.3年/62.0坪)
33.3万/坪
(38.1年/63.1坪)
36.8万/坪
(40.9年/63.7坪)
坂祝駅9.0万/坪
(39.8年/63.5坪)
95.5万/坪
(0.8年/60.5坪)
-
美濃太田駅45.3万/坪
(21.3年/54.5坪)
32.1万/坪
(29.8年/221坪)
64.7万/坪
(3.4年/64.7坪)
古井駅79.3万/坪
(0.8年/56.7坪)
74.4万/坪
(14.8年/59.0坪)
53.0万/坪
(11.3年/69.6坪)
中川辺駅---
下麻生駅25.6万/坪
(49.8年/195坪)
17.5万/坪
(29.8年/51.4坪)
1.8万/坪
(0年/112坪)
上麻生駅1.8万/坪
(24.8年/303坪)
--
白川口駅-1.2万/坪
(75.8年/37.8坪)
22.8万/坪
(35.3年/240坪)
下油井駅---
飛騨金山駅---
焼石駅---
下呂駅-2.7万/坪
(39.3年/115坪)
2.2万/坪
(0年/93.8坪)
禅昌寺駅---
飛騨萩原駅--21.4万/坪
(40.3年/136坪)
上呂駅---
飛騨宮田駅---
飛騨小坂駅-15.7万/坪
(0年/333坪)
17.2万/坪
(40.8年/105坪)
渚駅---
久々野駅-1.0万/坪
(0年/69.6坪)
-
飛騨一ノ宮駅---
高山駅20.1万/坪
(41.8年/49.2坪)
35.8万/坪
(32.7年/88.6坪)
36.4万/坪
(32.7年/97.0坪)
上枝駅---
飛騨国府駅---
飛騨古川駅-32.2万/坪
(31.3年/97.2坪)
7.4万/坪
(51.8年/49.9坪)
杉崎駅-13.3万/坪
(56.3年/57.0坪)
5.7万/坪
(45.8年/72.6坪)
飛騨細江駅-1.7万/坪
(0年/52.9坪)
8.0万/坪
(36.3年/153坪)
角川駅-11.7万/坪
(24.8年/363坪)
-
坂上駅---
打保駅---
杉原駅---

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

鵜沼駅62.0 万/坪(昨年同期比 +86.0 %)

鵜沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.0万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +86.0%( +28.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -14.3%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 28.3年(昨年 38.1年から -25.7 %減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 63.1 坪から -1.7 %減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 34.4 坪から -0.2 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2023年 38.1 年 → 2024年 28.3 年、-25.7 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が減少(2023年 19.3 分 → 2024年 16.3 分、-15.3 %と減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 16.7 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 50.0 %)

下麻生駅25.6 万/坪(昨年同期比 +46.0 %)

下麻生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +46.0%( +8.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 49.8年(昨年 29.8年から +67.2 %増)。平均土地面積は 195.1 坪 (昨年 51.4 坪から +279.4 %増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 25.7 坪から +50.0 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.0 分 → 2024年 3.0 分、-66.7 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 29.8 年 → 2024年 49.8 年、+67.2 %と大きく増加)

坂祝駅9.0 万/坪(昨年同期比 -90.5 %)

坂祝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -90.5%( -86.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 39.8年(昨年 0.8年から +5180.0 %増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 60.5 坪から +5.0 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 27.2 坪から +5.6 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 0.8 年 → 2024年 39.8 年、+5180.0 %と大きく増加)

高山駅20.1 万/坪(昨年同期比 -43.7 %)

高山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -43.7%( -15.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 41.8年(昨年 32.7年から +27.7 %増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 88.6 坪から -44.5 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 62.3 坪から -53.9 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 41.0 分 → 2024年 22.0 分、-46.4 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 32.7 年 → 2024年 41.8 年、+27.7 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.9 % → 2024年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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