【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR中央本線 (坂下駅～古虎渓駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.7万円/坪(11.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -4.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 69 件(１年前(2023年)に比べて +35.3％( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 26.7年から +21.2 ％増)。平均土地面積は 91.2 坪 (昨年 115.1 坪から -20.8 ％減)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 48.0 坪から -11.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。土岐市駅、古虎渓駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは瑞浪駅で昨年に比べ +180.5 ％、坪単価は 52.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(瑞浪駅、美乃坂本駅)は +175.5 ％(坪単価 +37.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(恵那駅、中津川駅)は -78.0 ％(坪単価 -39.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 ％ → 2024年 3.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.7 年 → 2024年 32.4 年、+21.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 39.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.6 ％ → 2024年 12.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった美乃坂本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.9万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +170.5％( +40.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.1万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -84.1％( -53.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 坂下駅 | - | 1.1万/坪 (45.5年/130坪) | 7.6万/坪 (48.5年/90.8坪) |
| 落合川駅 | - | - | - |
| 中津川駅 | 10.3万/坪 (40.1年/49.0坪) | 36.3万/坪 (18.7年/96.8坪) | 45.4万/坪 (25.5年/130坪) |
| 美乃坂本駅 | 64.9万/坪 (8.2年/129坪) | 24.0万/坪 (23.8年/304坪) | 24.3万/坪 (28.5年/167坪) |
| 恵那駅 | 10.1万/坪 (57.0年/48.4坪) | 63.7万/坪 (10.9年/81.9坪) | 14.4万/坪 (25.5年/112坪) |
| 武並駅 | - | - | |
| 釜戸駅 | - | - | - |
| 瑞浪駅 | 52.7万/坪 (16.8年/147坪) | 18.8万/坪 (36.5年/108坪) | 48.6万/坪 (14.8年/74.9坪) |
| 土岐市駅 | 52.9万/坪 (28.9年/104坪) | 34.9万/坪 (34.2年/153坪) | 51.1万/坪 (18.9年/59.9坪) |
| 多治見駅 | 32.0万/坪 (34.8年/88.6坪) | 50.8万/坪 (27.4年/97.7坪) | 43.7万/坪 (22.3年/72.5坪) |
| 古虎渓駅 | 29.2万/坪 (35.8年/63.1坪) | 21.7万/坪 (39.0年/63.5坪) | 32.8万/坪 (45.5年/37.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
瑞浪駅 52.7 万/坪(昨年同期比 +180.5 ％)
瑞浪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.7万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +180.5％( +33.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 36.5年から -54.1 ％減)。平均土地面積は 147.2 坪 (昨年 107.8 坪から +36.6 ％増)。平均建物面積は 53.5 坪 (昨年 35.2 坪から +52.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.5 年 → 2024年 16.8 年、-54.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 51.2 分 → 2024年 31.0 分、-39.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
美乃坂本駅 64.9 万/坪(昨年同期比 +170.5 ％)
美乃坂本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.9万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +170.5％( +40.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.2年(昨年 23.8年から -65.6 ％減)。平均土地面積は 129.1 坪 (昨年 303.5 坪から -57.5 ％減)。平均建物面積は 64.0 坪 (昨年 91.3 坪から -29.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.8 年 → 2024年 8.2 年、-65.6 ％と大きく減少)
恵那駅 10.1 万/坪(昨年同期比 -84.1 ％)
恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.1万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -84.1％( -53.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 57.0年(昨年 10.9年から +422.9 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 81.9 坪から -40.9 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 51.9 坪から -51.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 26.4 分 → 2024年 9.0 分、-65.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.9 年 → 2024年 57.0 年、+422.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
中津川駅 10.3 万/坪(昨年同期比 -71.8 ％)
中津川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -71.8％( -26.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 18.7年から +115.1 ％増)。平均土地面積は 49.0 坪 (昨年 96.8 坪から -49.4 ％減)。平均建物面積は 26.9 坪 (昨年 31.1 坪から -13.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.7 年 → 2024年 40.1 年、+115.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 51.3 分 → 2024年 63.8 分、+24.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示