【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR奥羽本線 (大沢駅～及位駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.8万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.8％( +5.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 68 件(１年前(2024年)に比べて -27.7％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 27.0年から +0.1 ％増)。平均土地面積は 105.6 坪 (昨年 106.3 坪から -0.7 ％減)。平均建物面積は 57.9 坪 (昨年 61.5 坪から -5.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。米沢駅、高畠駅、羽前千歳駅、天童南駅、さくらんぼ東根駅、東根駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは赤湯駅で昨年に比べ +527.0 ％、坪単価は 18.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(赤湯駅、漆山駅)は +368.9 ％(坪単価 +35.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北山形駅、乱川駅)は -26.9 ％(坪単価 -15.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 24.0 分 → 2025年 20.8 分、-13.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.9 ％ → 2025年 25.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 4.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.1 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.1 ％ → 2025年 20.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったさくらんぼ東根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +74.4％( +47.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高畠駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.8万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +76.6％( +3.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR奥羽本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大沢駅 | - | - | - |
| 関根駅 | - | 27.8万/坪 (45.0年/200坪) | - |
| 米沢駅 | 56.4万/坪 (29.5年/140坪) | 29.8万/坪 (32.0年/119坪) | 25.5万/坪 (34.7年/86.9坪) |
| 置賜駅 | - | 44.9万/坪 (18.0年/106坪) | 49.1万/坪 (24.0年/215坪) |
| 高畠駅 | 8.8万/坪 (39.0年/46.9坪) | 5.0万/坪 (42.5年/314坪) | 41.6万/坪 (21.7年/182坪) |
| 赤湯駅 | 18.8万/坪 (44.0年/30.3坪) | 3.0万/坪 (44.0年/45.4坪) | 28.9万/坪 (48.5年/113坪) |
| 中川駅 | - | - | - |
| 羽前中山駅 | - | - | - |
| かみのやま温泉駅 | 45.7万/坪 (15.0年/113坪) | - | 19.6万/坪 (42.0年/84.7坪) |
| 茂吉記念館前駅 | 45.5万/坪 (29.0年/118坪) | 44.1万/坪 (9.0年/66.6坪) | 10.7万/坪 (39.7年/73.6坪) |
| 蔵王駅 | 66.5万/坪 (11.8年/120坪) | - | 51.0万/坪 (30.6年/61.7坪) |
| 山形駅 | 50.5万/坪 (33.9年/122坪) | 59.1万/坪 (29.9年/73.6坪) | 46.7万/坪 (33.1年/98.2坪) |
| 北山形駅 | 48.7万/坪 (29.1年/80.3坪) | 72.7万/坪 (16.0年/97.8坪) | 89.2万/坪 (18.5年/66.3坪) |
| 羽前千歳駅 | 97.6万/坪 (7.0年/81.0坪) | 79.5万/坪 (30.4年/71.1坪) | 79.1万/坪 (21.7年/60.5坪) |
| 南出羽駅 | 59.9万/坪 (32.0年/212坪) | - | - |
| 漆山駅 | 81.9万/坪 (1.0年/59.0坪) | 26.3万/坪 (41.5年/69.6坪) | 47.2万/坪 (11.0年/65.0坪) |
| 高擶駅 | - | 57.0万/坪 (11.5年/95.3坪) | 36.4万/坪 (29.0年/110坪) |
| 天童南駅 | 92.6万/坪 (3.0年/78.7坪) | 50.3万/坪 (23.9年/95.5坪) | - |
| 天童駅 | 63.8万/坪 (34.0年/93.8坪) | 66.2万/坪 (14.0年/100.0坪) | 71.6万/坪 (18.2年/81.9坪) |
| 乱川駅 | 26.2万/坪 (30.0年/191坪) | 33.1万/坪 (17.0年/78.7坪) | 43.8万/坪 (23.0年/150坪) |
| 神町駅 | 59.2万/坪 (27.5年/80.2坪) | 61.9万/坪 (13.2年/84.3坪) | 62.0万/坪 (8.1年/117坪) |
| さくらんぼ東根駅 | 111万/坪 (0年/60.5坪) | 63.8万/坪 (23.0年/99.8坪) | 60.4万/坪 (14.3年/78.1坪) |
| 東根駅 | 58.2万/坪 (20.7年/92.3坪) | 41.6万/坪 (22.0年/80.2坪) | 112万/坪 (0年/56.0坪) |
| 村山駅 | 56.0万/坪 (47.5年/116坪) | 51.3万/坪 (28.4年/61.1坪) | 10.5万/坪 (35.0年/132坪) |
| 袖崎駅 | - | 3.1万/坪 (27.0年/194坪) | - |
| 大石田駅 | - | 14.9万/坪 (48.5年/126坪) | 2.5万/坪 (45.5年/189坪) |
| 北大石田駅 | 2.6万/坪 (54.0年/260坪) | - | - |
| 芦沢駅 | - | - | - |
| 舟形駅 | - | 0.6万/坪 (45.0年/78.7坪) | - |
| 新庄駅 | 32.7万/坪 (40.3年/78.3坪) | 13.6万/坪 (44.6年/201坪) | 18.6万/坪 (33.4年/102坪) |
| 泉田駅 | 1.1万/坪 (40.0年/221坪) | - | - |
| 羽前豊里駅 | - | - | - |
| 真室川駅 | - | 10.0万/坪 (36.0年/172坪) | 27.0万/坪 (18.0年/194坪) |
| 釜淵駅 | - | - | - |
| 大滝駅 | - | - | - |
| 及位駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
赤湯駅 18.8 万/坪(昨年同期比 +527.0 ％)
赤湯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.8万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +527.0％( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 44.0年から +0.0 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 45.4 坪から -33.3 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 33.3 坪から -9.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 19.0 分 → 2025年 23.0 分、+21.1 ％と大きく増加)
漆山駅 81.9 万/坪(昨年同期比 +210.8 ％)
漆山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +210.8％( +55.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 41.5年から -97.6 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 69.6 坪から -15.2 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 42.4 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 41.5 年 → 2025年 1.0 年、-97.6 ％と大きく減少)
北山形駅 48.7 万/坪(昨年同期比 -33.1 ％)
北山形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.1％( -24.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -15.4％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 16.0年から +81.8 ％増)。平均土地面積は 80.3 坪 (昨年 97.8 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 94.2 坪 (昨年 53.8 坪から +75.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.0 年 → 2025年 29.1 年、+81.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 36.4 ％)
乱川駅 26.2 万/坪(昨年同期比 -20.7 ％)
乱川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.2万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.7％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 17.0年から +76.5 ％増)。平均土地面積は 190.6 坪 (昨年 78.7 坪から +142.3 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 66.6 坪から +31.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 38.0 分 → 2025年 4.0 分、-89.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.0 年 → 2025年 30.0 年、+76.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示