【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の山陽新幹線 (新岩国駅~新下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -3.9%( -2.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて -70.1%( -96件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 28.4年から +4.6 %増)。平均土地面積は 87.2 坪 (昨年 86.9 坪から +0.3 %増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 47.8 坪から -3.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。厚狭駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは厚狭駅で昨年に比べ +62.6 %、坪単価は 24.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(厚狭駅)は +62.6 %(坪単価 +9.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新山口駅)は -41.2 %(坪単価 -13.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.8 % → 2025年 23.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 % → 2025年 5.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.8 % → 2025年 42.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.5 % → 2025年 18.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新下関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.3万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -11.0%( -7.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2024年)に比べて -69.4%( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -41.2%( -13.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新岩国駅 | - | 34.6万/坪 (15.8年/89.2坪) | 49.9万/坪 (28.1年/60.5坪) |
| 徳山駅 | 44.7万/坪 (32.4年/70.1坪) | 43.4万/坪 (30.7年/76.0坪) | 52.8万/坪 (25.7年/86.5坪) |
| 新山口駅 | 19.8万/坪 (57.3年/139坪) | 33.7万/坪 (32.9年/154坪) | 62.2万/坪 (21.8年/132坪) |
| 厚狭駅 | 24.9万/坪 (21.3年/177坪) | 15.3万/坪 (30.5年/76.8坪) | 25.3万/坪 (37.9年/136坪) |
| 新下関駅 | 61.3万/坪 (25.8年/83.9坪) | 68.8万/坪 (24.7年/98.1坪) | 67.8万/坪 (23.4年/112坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
厚狭駅 24.9 万/坪(昨年同期比 +62.6 %)
厚狭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.9万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +62.6%( +9.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 30.5年から -29.9 %減)。平均土地面積は 176.6 坪 (昨年 76.8 坪から +129.9 %増)。平均建物面積は 72.2 坪 (昨年 30.6 坪から +136.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.5 年 → 2025年 21.3 年、-29.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.9 分 → 2025年 14.8 分、-25.8 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 33.3 %)
新山口駅 19.8 万/坪(昨年同期比 -41.2 %)
新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -41.2%( -13.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 57.3年(昨年 32.9年から +74.1 %増)。平均土地面積は 139.2 坪 (昨年 154.0 坪から -9.6 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 89.8 坪から -66.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 32.9 年 → 2025年 57.3 年、+74.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.6 分 → 2025年 20.0 分、+13.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示