この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の富山地方鉄道不二越線 (稲荷町駅~南富山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.4万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +9.2%( +4.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて -47.4%( -37件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 29.8年から -14.7 %減)。平均土地面積は 67.5 坪 (昨年 89.6 坪から -24.6 %減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 57.6 坪から -33.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。不二越駅、南富山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは不二越駅で昨年に比べ +44.8 %、坪単価は 59.3 万円/坪となった。
上位 1 駅(不二越駅)は +44.8 %(坪単価 +18.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(栄町駅)は -58.0 %(坪単価 -37.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.8 年 → 2025年 25.4 年、-14.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.2 % → 2025年 32.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.5 % → 2025年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 % → 2025年 5.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南富山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.5万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +39.4%( +21.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -56.5%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲荷町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.7万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -23.0%( -7.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 富山地方鉄道不二越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 稲荷町駅 | 24.7万/坪 (45.7年/62.8坪) | 32.0万/坪 (48.5年/25.7坪) | 77.8万/坪 (3.0年/33.3坪) |
| 栄町駅 | 27.2万/坪 (36.5年/41.8坪) | 64.8万/坪 (26.7年/64.7坪) | 52.6万/坪 (24.1年/41.6坪) |
| 不二越駅 | 59.3万/坪 (19.4年/78.1坪) | 41.0万/坪 (22.8年/68.9坪) | 44.4万/坪 (23.1年/112坪) |
| 大泉駅 | 44.3万/坪 (27.0年/75.3坪) | 42.7万/坪 (30.2年/70.6坪) | 51.3万/坪 (24.5年/87.3坪) |
| 南富山駅 | 75.5万/坪 (15.2年/55.2坪) | 54.1万/坪 (33.4年/142坪) | 50.5万/坪 (24.0年/125坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
不二越駅 59.3 万/坪(昨年同期比 +44.8 %)
不二越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.3万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +44.8%( +18.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -80.0%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 22.8年から -14.9 %減)。平均土地面積は 78.1 坪 (昨年 68.9 坪から +13.5 %増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 57.1 坪から -26.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 22.8 年 → 2025年 19.4 年、-14.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 19.3 分 → 2025年 16.7 分、-13.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 66.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 33.3 %)
栄町駅 27.2 万/坪(昨年同期比 -58.0 %)
栄町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.2万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -58.0%( -37.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 26.7年から +36.7 %増)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 64.7 坪から -35.4 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 44.5 坪から -35.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.0 分 → 2025年 12.0 分、-14.3 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.7 年 → 2025年 36.5 年、+36.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示