【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR日豊本線 (市棚駅～五十市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.5万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -5.2％( -2.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 327 件(１年前(2024年)に比べて -61.9％( -532件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 26.8年から +1.9 ％増)。平均土地面積は 100.5 坪 (昨年 98.0 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 49.0 坪から -5.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北延岡駅、延岡駅、門川駅、川南駅、蓮ケ池駅、田野駅、山之口駅、五十市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは都農駅で昨年に比べ +190.3 ％、坪単価は 23.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(都農駅、土々呂駅)は +161.7 ％(坪単価 +18.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南日向駅、日向新富駅)は -75.7 ％(坪単価 -23.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 5.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 ％ → 2025年 2.5 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 21.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 ％ → 2025年 31.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった清武駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.3万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.7％( +4.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南日向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -86.6％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 市棚駅 | - | 4.3万/坪 (0年/169坪) | - |
| 北川駅 | - | - | - |
| 日向長井駅 | - | - | - |
| 北延岡駅 | 47.6万/坪 (23.1年/99.1坪) | 39.2万/坪 (28.7年/60.1坪) | 8.6万/坪 (36.4年/182坪) |
| 延岡駅 | 46.6万/坪 (28.8年/73.7坪) | 36.8万/坪 (35.6年/94.6坪) | 37.3万/坪 (38.1年/68.3坪) |
| 南延岡駅 | 35.7万/坪 (40.8年/65.4坪) | 43.3万/坪 (33.1年/76.4坪) | 48.1万/坪 (32.8年/67.2坪) |
| 旭ケ丘駅 | 21.2万/坪 (41.0年/66.0坪) | 53.1万/坪 (33.8年/83.7坪) | 25.0万/坪 (45.7年/68.8坪) |
| 土々呂駅 | 39.0万/坪 (35.7年/72.9坪) | 16.7万/坪 (47.0年/64.7坪) | 35.1万/坪 (30.1年/66.0坪) |
| 門川駅 | 45.8万/坪 (25.3年/67.8坪) | 31.8万/坪 (32.1年/83.0坪) | 21.6万/坪 (41.3年/104坪) |
| 日向市駅 | 38.1万/坪 (33.7年/96.3坪) | 53.0万/坪 (32.7年/93.6坪) | 51.9万/坪 (30.4年/92.6坪) |
| 財光寺駅 | 47.3万/坪 (23.9年/80.7坪) | 42.8万/坪 (27.6年/91.0坪) | 49.9万/坪 (28.1年/75.6坪) |
| 南日向駅 | 3.9万/坪 (31.0年/90.8坪) | 28.9万/坪 (25.8年/78.7坪) | 101万/坪 (2.5年/115坪) |
| 美々津駅 | - | 9.4万/坪 (42.7年/71.8坪) | 3.9万/坪 (41.4年/59.5坪) |
| 東都農駅 | - | 7.7万/坪 (42.5年/142坪) | - |
| 都農駅 | 23.7万/坪 (31.4年/154坪) | 8.2万/坪 (48.7年/123坪) | 32.5万/坪 (26.6年/108坪) |
| 川南駅 | 22.0万/坪 (21.0年/157坪) | 17.3万/坪 (35.6年/144坪) | 16.2万/坪 (38.8年/110坪) |
| 高鍋駅 | 29.2万/坪 (29.6年/139坪) | 37.0万/坪 (27.7年/154坪) | 36.6万/坪 (23.2年/130坪) |
| 日向新富駅 | 11.8万/坪 (41.5年/356坪) | 33.5万/坪 (27.5年/151坪) | 16.6万/坪 (28.0年/198坪) |
| 佐土原駅 | 67.5万/坪 (15.5年/80.6坪) | 62.3万/坪 (14.4年/90.8坪) | 54.4万/坪 (17.5年/91.3坪) |
| 日向住吉駅 | 56.8万/坪 (18.4年/115坪) | 64.0万/坪 (22.8年/104坪) | 58.7万/坪 (17.4年/81.7坪) |
| 蓮ケ池駅 | 59.9万/坪 (31.2年/119坪) | 38.0万/坪 (35.0年/141坪) | 47.1万/坪 (27.2年/128坪) |
| 宮崎神宮駅 | 73.3万/坪 (24.8年/76.2坪) | 73.9万/坪 (22.6年/94.0坪) | 77.7万/坪 (19.8年/89.8坪) |
| 宮崎駅 | 60.8万/坪 (32.1年/84.4坪) | 70.8万/坪 (26.4年/87.3坪) | 62.5万/坪 (22.0年/103坪) |
| 南宮崎駅 | 70.7万/坪 (18.6年/78.4坪) | 63.6万/坪 (24.0年/85.5坪) | 60.1万/坪 (24.8年/86.6坪) |
| 加納駅 | 53.9万/坪 (26.1年/103坪) | 67.2万/坪 (20.0年/63.7坪) | 47.7万/坪 (32.5年/106坪) |
| 清武駅 | 78.3万/坪 (13.0年/43.9坪) | 73.4万/坪 (17.4年/83.6坪) | 59.2万/坪 (19.9年/83.1坪) |
| 日向沓掛駅 | 24.0万/坪 (28.3年/51.4坪) | 34.3万/坪 (26.6年/86.8坪) | 31.2万/坪 (23.9年/111坪) |
| 田野駅 | 63.2万/坪 (25.8年/133坪) | 49.2万/坪 (12.6年/99.7坪) | 47.4万/坪 (17.8年/86.2坪) |
| 青井岳駅 | - | - | |
| 山之口駅 | 27.3万/坪 (27.5年/84.3坪) | 22.1万/坪 (33.9年/131坪) | 35.9万/坪 (43.6年/271坪) |
| 餅原駅 | 27.0万/坪 (30.1年/218坪) | 12.3万/坪 (46.7年/232坪) | 18.4万/坪 (31.6年/272坪) |
| 三股駅 | 33.1万/坪 (32.9年/153坪) | 42.6万/坪 (22.3年/116坪) | 28.1万/坪 (33.2年/87.0坪) |
| 都城駅 | 40.8万/坪 (27.9年/97.9坪) | 45.9万/坪 (26.0年/118坪) | 44.2万/坪 (28.3年/123坪) |
| 西都城駅 | 46.8万/坪 (22.9年/119坪) | 50.6万/坪 (29.1年/142坪) | 33.9万/坪 (31.8年/116坪) |
| 五十市駅 | 64.4万/坪 (16.7年/108坪) | 50.7万/坪 (18.6年/89.9坪) | 42.7万/坪 (27.4年/134坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
都農駅 23.7 万/坪(昨年同期比 +190.3 ％)
都農駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.7万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +190.3％( +15.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 48.7年から -35.4 ％減)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 122.5 坪から +25.9 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 34.8 坪から +43.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 48.7 年 → 2025年 31.4 年、-35.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.5 分 → 2025年 26.7 分、+113.3 ％と大きく増加)
土々呂駅 39.0 万/坪(昨年同期比 +133.1 ％)
土々呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.0万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +133.1％( +22.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 47.0年から -24.1 ％減)。平均土地面積は 72.9 坪 (昨年 64.7 坪から +12.7 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 28.9 坪から -0.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 47.0 年 → 2025年 35.7 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.2 分 → 2025年 12.4 分、-13.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 87.5 ％ → 2025年 60.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 20.0 ％)
南日向駅 3.9 万/坪(昨年同期比 -86.6 ％)
南日向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -86.6％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 25.8年から +20.4 ％増)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 78.7 坪から +15.4 ％増)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 36.3 坪から -50.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.8 年 → 2025年 31.0 年、+20.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.5 分 → 2025年 30.0 分、+93.5 ％と大きく増加)
日向新富駅 11.8 万/坪(昨年同期比 -64.7 ％)
日向新富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.8万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -64.7％( -21.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 27.5年から +50.5 ％増)。平均土地面積は 356.1 坪 (昨年 150.9 坪から +136.0 ％増)。平均建物面積は 72.0 坪 (昨年 47.6 坪から +51.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.6 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.5 年 → 2025年 41.5 年、+50.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 30.8 分 → 2025年 35.7 分、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示