【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR石巻線 (小牛田駅～女川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.0％( -10.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 46 件(１年前(2024年)に比べて -57.0％( -61件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 27.8年から +27.5 ％増)。平均土地面積は 108.2 坪 (昨年 102.8 坪から +5.2 ％増)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 48.3 坪から +4.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。陸前稲井駅、女川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは女川駅で昨年に比べ +65.3 ％、坪単価は 8.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(女川駅、陸前稲井駅)は +45.4 ％(坪単価 +4.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(前谷地駅、小牛田駅)は -67.2 ％(坪単価 -17.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 23.8 分 → 2025年 19.1 分、-19.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.0 ％ → 2025年 2.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.8 年 → 2025年 35.4 年、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.8 ％ → 2025年 4.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佳景山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.6万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.2％( -13.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった前谷地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.0万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.5％( -10.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR石巻線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小牛田駅 | 15.1万/坪 (29.0年/98.3坪) | 39.7万/坪 (22.0年/74.0坪) | 44.9万/坪 (23.9年/76.6坪) |
| 上涌谷駅 | - | 8.7万/坪 (40.0年/84.7坪) | 99.2万/坪 (-0.25年/90.8坪) |
| 涌谷駅 | 15.5万/坪 (42.2年/74.1坪) | 20.4万/坪 (31.3年/74.7坪) | 39.5万/坪 (20.1年/82.0坪) |
| 前谷地駅 | 4.0万/坪 (44.0年/218坪) | 14.4万/坪 (48.8年/145坪) | 38.3万/坪 (35.5年/63.0坪) |
| 佳景山駅 | 52.6万/坪 (6.1年/155坪) | 66.0万/坪 (3.8年/108坪) | 69.6万/坪 (0.8年/93.8坪) |
| 鹿又駅 | 33.7万/坪 (33.5年/102坪) | 35.5万/坪 (30.2年/164坪) | 44.0万/坪 (21.2年/114坪) |
| 曽波神駅 | - | - | 2.3万/坪 (50.8年/103坪) |
| 石巻駅 | 24.7万/坪 (40.3年/105坪) | 39.3万/坪 (26.2年/106坪) | 39.3万/坪 (30.5年/85.2坪) |
| 陸前稲井駅 | 29.7万/坪 (35.5年/109坪) | 23.7万/坪 (32.9年/106坪) | 30.6万/坪 (19.5年/95.3坪) |
| 渡波駅 | 26.2万/坪 (28.0年/113坪) | 32.0万/坪 (30.7年/85.0坪) | 36.4万/坪 (19.9年/92.8坪) |
| 万石浦駅 | - | 38.1万/坪 (19.8年/75.6坪) | 17.6万/坪 (0年/40.8坪) |
| 沢田駅 | - | 10.7万/坪 (0年/333坪) | 3.0万/坪 (57.0年/51.4坪) |
| 浦宿駅 | 10.3万/坪 (40.9年/90.8坪) | 8.8万/坪 (40.9年/71.1坪) | - |
| 女川駅 | 8.6万/坪 (58.3年/63.5坪) | 5.2万/坪 (65.2年/91.5坪) | 52.6万/坪 (6.1年/137坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
女川駅 8.6 万/坪(昨年同期比 +65.3 ％)
女川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +65.3％( +3.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 58.3年(昨年 65.2年から -10.6 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 91.5 坪から -30.6 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 32.5 坪から +7.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 65.2 年 → 2025年 58.3 年、-10.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 70.0 分 → 2025年 14.0 分、-80.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
陸前稲井駅 29.7 万/坪(昨年同期比 +25.5 ％)
陸前稲井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.7万円/坪(9.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +25.5％( +6.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 32.9年から +8.0 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 106.3 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 51.8 坪から -56.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.2 分 → 2025年 5.5 分、-58.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
前谷地駅 4.0 万/坪(昨年同期比 -72.5 ％)
前谷地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.0万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.5％( -10.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 48.8年から -9.7 ％減)。平均土地面積は 217.8 坪 (昨年 145.2 坪から +50.0 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 33.3 坪から +36.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 21.0 分 → 2025年 60.0 分、+185.7 ％と大きく増加)
小牛田駅 15.1 万/坪(昨年同期比 -61.9 ％)
小牛田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.1万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -61.9％( -24.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -86.7％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 22.0年から +31.8 ％増)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 74.0 坪から +32.8 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 30.6 坪から +93.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.0 年 → 2025年 29.0 年、+31.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 17.9 分 → 2025年 23.0 分、+28.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示