【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR東北本線 (越河駅～高城町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.8万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.9％( +4.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 153 件(１年前(2024年)に比べて -79.4％( -588件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 19.9年から -8.1 ％減)。平均土地面積は 81.1 坪 (昨年 84.2 坪から -3.7 ％減)。平均建物面積は 49.7 坪 (昨年 40.9 坪から +21.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。仙台駅、新田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新田駅で昨年に比べ +78.2 ％、坪単価は 75.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(新田駅、仙台駅)は +51.1 ％(坪単価 +25.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鹿島台駅、小牛田駅)は -78.5 ％(坪単価 -22.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 ％ → 2025年 12.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.3 ％ → 2025年 0.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.2 ％ → 2025年 34.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.0 ％ → 2025年 35.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった太子堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.2％( +5.0万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鹿島台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.1万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -95.1％( -20.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 越河駅 | - | 4.5万/坪 (67.3年/197坪) | - |
| 白石駅 | 15.8万/坪 (32.0年/117坪) | 24.9万/坪 (26.3年/93.0坪) | 17.7万/坪 (35.4年/103坪) |
| 東白石駅 | 32.0万/坪 (40.6年/132坪) | 26.8万/坪 (31.2年/127坪) | 37.4万/坪 (33.3年/178坪) |
| 北白川駅 | - | 27.4万/坪 (41.3年/148坪) | 56.7万/坪 (0.5年/194坪) |
| 大河原駅 | 40.9万/坪 (25.5年/146坪) | 36.2万/坪 (27.0年/101坪) | 32.5万/坪 (32.3年/128坪) |
| 船岡駅 | 24.3万/坪 (27.0年/130坪) | 52.6万/坪 (22.2年/126坪) | 47.2万/坪 (22.5年/99.5坪) |
| 槻木駅 | - | 24.7万/坪 (32.0年/99.7坪) | 53.5万/坪 (15.7年/79.8坪) |
| 岩沼駅 | 78.1万/坪 (15.0年/64.5坪) | 69.8万/坪 (16.8年/86.1坪) | 77.4万/坪 (14.7年/84.7坪) |
| 館腰駅 | 39.7万/坪 (25.0年/75.6坪) | 68.7万/坪 (17.6年/74.7坪) | 55.9万/坪 (26.7年/90.6坪) |
| 名取駅 | 90.8万/坪 (15.4年/56.1坪) | 88.2万/坪 (16.4年/70.9坪) | 111万/坪 (8.7年/60.1坪) |
| 南仙台駅 | 81.8万/坪 (16.9年/70.6坪) | 94.4万/坪 (13.4年/59.7坪) | 84.2万/坪 (13.9年/64.4坪) |
| 太子堂駅 | 124万/坪 (6.7年/79.4坪) | 119万/坪 (10.3年/65.5坪) | 132万/坪 (16.1年/57.0坪) |
| 長町駅 | 117万/坪 (1.0年/34.3坪) | 123万/坪 (10.1年/73.2坪) | 105万/坪 (14.4年/75.8坪) |
| 仙台駅 | 94.7万/坪 (18.0年/61.7坪) | 76.4万/坪 (22.7年/80.4坪) | 127万/坪 (25.0年/86.4坪) |
| 東仙台駅 | 101万/坪 (12.2年/50.6坪) | 96.0万/坪 (16.3年/58.1坪) | 74.2万/坪 (28.4年/75.1坪) |
| 岩切駅 | 99.4万/坪 (14.0年/103坪) | 100万/坪 (11.4年/64.9坪) | 93.1万/坪 (13.5年/69.5坪) |
| 陸前山王駅 | - | 166万/坪 (4.1年/54.5坪) | 116万/坪 (14.0年/58.5坪) |
| 国府多賀城駅 | 67.2万/坪 (18.0年/96.0坪) | 107万/坪 (6.6年/55.4坪) | 93.2万/坪 (26.2年/195坪) |
| 塩釜駅 | 37.5万/坪 (27.0年/91.0坪) | 60.1万/坪 (25.6年/75.4坪) | 58.1万/坪 (24.6年/101坪) |
| 松島駅 | - | 15.7万/坪 (45.8年/75.6坪) | 61.9万/坪 (16.8年/99.8坪) |
| 愛宕駅 | 6.3万/坪 (50.8年/111坪) | 39.4万/坪 (19.2年/216坪) | |
| 品井沼駅 | - | 6.4万/坪 (33.0年/286坪) | - |
| 鹿島台駅 | 1.1万/坪 (46.0年/221坪) | 21.6万/坪 (37.7年/186坪) | 26.2万/坪 (25.1年/166坪) |
| 松山町駅 | - | 64.3万/坪 (12.5年/73.4坪) | 37.7万/坪 (18.3年/129坪) |
| 小牛田駅 | 15.1万/坪 (29.0年/98.3坪) | 39.7万/坪 (22.0年/74.0坪) | 44.9万/坪 (23.9年/76.6坪) |
| 田尻駅 | - | 20.4万/坪 (46.1年/124坪) | 48.5万/坪 (17.8年/183坪) |
| 瀬峰駅 | - | 19.6万/坪 (42.0年/184坪) | 29.3万/坪 (20.5年/74.1坪) |
| 梅ケ沢駅 | - | - | 57.4万/坪 (24.9年/166坪) |
| 新田駅 | 75.6万/坪 (1.0年/75.6坪) | 42.4万/坪 (24.9年/120坪) | 39.4万/坪 (25.5年/140坪) |
| 石越駅 | - | 28.1万/坪 (33.9年/206坪) | 16.1万/坪 (35.4年/257坪) |
| 有壁駅 | - | 29.8万/坪 (9.0年/333坪) | - |
| 高城町駅 | - | 32.9万/坪 (38.2年/97.7坪) | 44.9万/坪 (31.0年/95.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新田駅 75.6 万/坪(昨年同期比 +78.2 ％)
新田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.6万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +78.2％( +33.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -95.2％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 24.9年から -96.0 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 119.9 坪から -36.9 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 39.8 坪から -20.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.9 年 → 2025年 1.0 年、-96.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 100.2 分 → 2025年 90.0 分、-10.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
仙台駅 94.7 万/坪(昨年同期比 +24.0 ％)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.7万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +24.0％( +18.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -73.8％( -59件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 22.7年から -20.8 ％減)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 80.4 坪から -23.2 ％減)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 44.8 坪から -3.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.7 年 → 2025年 18.0 年、-20.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 72.1 分 → 2025年 43.4 分、-39.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 52.6 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.3 ％ → 2025年 4.8 ％)
鹿島台駅 1.1 万/坪(昨年同期比 -95.1 ％)
鹿島台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.1万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -95.1％( -20.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 37.7年から +22.0 ％増)。平均土地面積は 220.8 坪 (昨年 186.4 坪から +18.5 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 43.4 坪から +8.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 28.4 分 → 2025年 25.0 分、-12.1 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.7 年 → 2025年 46.0 年、+22.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 ％ → 2025年 100.0 ％)
小牛田駅 15.1 万/坪(昨年同期比 -61.9 ％)
小牛田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.1万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -61.9％( -24.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -86.7％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 22.0年から +31.8 ％増)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 74.0 坪から +32.8 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 30.6 坪から +93.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.0 年 → 2025年 29.0 年、+31.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 17.9 分 → 2025年 23.0 分、+28.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示