【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR常磐線 (坂元駅～岩沼駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.7万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.3％( +10.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて +53.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 17.6年から +6.4 ％増)。平均土地面積は 107.9 坪 (昨年 88.7 坪から +21.6 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 49.6 坪から -8.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全体的に上昇基調。岩沼駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは山下駅で昨年に比べ +572.7 ％、坪単価は 47.1 万円/坪となった。
上位 1 駅(山下駅)は +572.7 ％(坪単価 +40.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(岩沼駅)は +12.4 ％(坪単価 +8.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 30.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 13.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 18.6 分 → 2025年 20.6 分、+10.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 39.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった亘理駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +123.1％( +70.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった逢隈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.1万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +147.4％( +26.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR常磐線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 坂元駅 | 3.7万/坪 (67.0年/424坪) | - | - |
| 山下駅 | 47.1万/坪 (22.5年/78.7坪) | 7.0万/坪 (48.0年/69.6坪) | 19.9万/坪 (31.5年/178坪) |
| 浜吉田駅 | 5.8万/坪 (38.0年/484坪) | - | 4.7万/坪 (48.0年/63.5坪) |
| 亘理駅 | 128万/坪 (0年/56.0坪) | 57.3万/坪 (13.7年/75.6坪) | 48.6万/坪 (16.0年/81.7坪) |
| 逢隈駅 | 44.1万/坪 (26.0年/221坪) | 17.8万/坪 (27.0年/124坪) | 54.3万/坪 (1.0年/71.1坪) |
| 岩沼駅 | 78.1万/坪 (15.0年/64.5坪) | 69.5万/坪 (14.5年/91.1坪) | 78.2万/坪 (11.3年/123坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
山下駅 47.1 万/坪(昨年同期比 +572.7 ％)
山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.1万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +572.7％( +40.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 48.0年から -53.1 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 69.6 坪から +13.0 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 25.7 坪から +29.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 48.0 年 → 2025年 22.5 年、-53.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
岩沼駅 78.1 万/坪(昨年同期比 +12.4 ％)
岩沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.4％( +8.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて +70.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 14.5年から +3.4 ％増)。平均土地面積は 64.5 坪 (昨年 91.1 坪から -29.2 ％減)。平均建物面積は 48.2 坪 (昨年 57.3 坪から -15.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 29.4 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.6 ％ → 2025年 41.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示