【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR仙石線 (あおば通駅～石巻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.8万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.8％( -2.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 230 件(１年前(2024年)に比べて -57.2％( -307件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 21.6年から +4.0 ％増)。平均土地面積は 76.5 坪 (昨年 82.3 坪から -7.1 ％減)。平均建物面積は 52.1 坪 (昨年 49.0 坪から +6.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。ほとんどの駅において下落した。宮城野原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは宮城野原駅で昨年に比べ +21.5 ％、坪単価は 110 万円/坪となった。
上位 2 駅(宮城野原駅、多賀城駅)は +18.8 ％(坪単価 +16.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東名駅、高城町駅)は -80.4 ％(坪単価 -50.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.2 ％ → 2025年 25.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 25.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.4 ％ → 2025年 27.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮城野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.5％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高城町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.9万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -79.1％( -26.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR仙石線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| あおば通駅 | - | - | - |
| 仙台駅 | 77.2万/坪 (23.4年/67.9坪) | 76.4万/坪 (22.7年/80.4坪) | 127万/坪 (25.0年/86.4坪) |
| 榴ケ岡駅 | 91.3万/坪 (38.0年/90.8坪) | 135万/坪 (19.2年/82.0坪) | 128万/坪 (33.0年/76.4坪) |
| 宮城野原駅 | 110万/坪 (16.4年/60.2坪) | 90.4万/坪 (26.2年/77.0坪) | 83.9万/坪 (27.4年/73.2坪) |
| 陸前原ノ町駅 | 81.8万/坪 (28.3年/49.2坪) | 124万/坪 (8.8年/35.9坪) | 100.0万/坪 (26.2年/66.8坪) |
| 苦竹駅 | - | 67.7万/坪 (32.9年/99.6坪) | 114万/坪 (21.2年/69.6坪) |
| 小鶴新田駅 | 75.8万/坪 (27.2年/113坪) | 75.6万/坪 (35.4年/103坪) | 102万/坪 (22.6年/196坪) |
| 福田町駅 | 87.5万/坪 (19.1年/65.4坪) | 106万/坪 (14.8年/80.1坪) | 108万/坪 (16.0年/87.9坪) |
| 陸前高砂駅 | 96.4万/坪 (13.3年/61.8坪) | 103万/坪 (12.6年/101坪) | 109万/坪 (21.1年/55.8坪) |
| 中野栄駅 | 97.9万/坪 (11.2年/53.2坪) | 111万/坪 (17.8年/88.5坪) | 114万/坪 (19.9年/66.4坪) |
| 多賀城駅 | 94.7万/坪 (11.2年/54.8坪) | 81.5万/坪 (18.4年/68.8坪) | 91.8万/坪 (12.7年/74.0坪) |
| 下馬駅 | 71.5万/坪 (19.4年/63.4坪) | 69.4万/坪 (16.5年/64.5坪) | 68.5万/坪 (18.3年/63.5坪) |
| 西塩釜駅 | 53.1万/坪 (47.8年/77.1坪) | 65.9万/坪 (14.7年/67.5坪) | 41.5万/坪 (30.0年/49.5坪) |
| 本塩釜駅 | 49.9万/坪 (20.3年/74.6坪) | 51.8万/坪 (20.5年/57.1坪) | 50.3万/坪 (27.2年/76.7坪) |
| 東塩釜駅 | 49.6万/坪 (24.6年/108坪) | 50.3万/坪 (25.1年/68.5坪) | 62.1万/坪 (15.3年/79.6坪) |
| 陸前浜田駅 | - | 40.0万/坪 (20.0年/71.1坪) | 49.8万/坪 (21.7年/87.7坪) |
| 松島海岸駅 | 3.0万/坪 (48.3年/84.7坪) | - | 84.1万/坪 (9.5年/121坪) |
| 高城町駅 | 6.9万/坪 (46.7年/86.2坪) | 32.9万/坪 (38.2年/97.7坪) | 44.9万/坪 (31.0年/95.5坪) |
| 手樽駅 | - | - | - |
| 陸前富山駅 | - | - | - |
| 陸前大塚駅 | - | - | 4.3万/坪 (0年/145坪) |
| 東名駅 | 16.5万/坪 (46.3年/63.5坪) | 90.9万/坪 (9.3年/87.3坪) | - |
| 野蒜駅 | - | - | - |
| 陸前小野駅 | 34.5万/坪 (17.4年/109坪) | 41.6万/坪 (10.5年/54.5坪) | 37.1万/坪 (15.0年/95.3坪) |
| 鹿妻駅 | - | 27.4万/坪 (18.8年/333坪) | - |
| 矢本駅 | 52.0万/坪 (19.4年/102坪) | 60.4万/坪 (24.4年/101坪) | 64.3万/坪 (12.6年/75.9坪) |
| 東矢本駅 | 28.9万/坪 (44.0年/70.3坪) | 47.1万/坪 (30.7年/100坪) | 67.9万/坪 (13.7年/138坪) |
| 陸前赤井駅 | 61.8万/坪 (23.8年/86.2坪) | 59.5万/坪 (25.4年/79.7坪) | 59.3万/坪 (18.6年/73.0坪) |
| 石巻あゆみ野駅 | 52.6万/坪 (15.6年/68.1坪) | 49.8万/坪 (25.6年/228坪) | 55.3万/坪 (14.5年/89.7坪) |
| 蛇田駅 | 58.7万/坪 (21.4年/111坪) | 50.6万/坪 (21.6年/106坪) | 72.2万/坪 (10.6年/72.9坪) |
| 陸前山下駅 | 32.3万/坪 (33.8年/103坪) | 33.3万/坪 (31.1年/61.6坪) | 47.0万/坪 (17.6年/63.6坪) |
| 石巻駅 | 24.7万/坪 (40.3年/105坪) | 39.3万/坪 (26.2年/106坪) | 39.3万/坪 (30.5年/85.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宮城野原駅 109.8 万/坪(昨年同期比 +21.5 ％)
宮城野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.5％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 26.2年から -37.4 ％減)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 77.0 坪から -21.8 ％減)。平均建物面積は 124.3 坪 (昨年 83.7 坪から +48.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.2 年 → 2025年 16.4 年、-37.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.8 分 → 2025年 13.5 分、+25.2 ％と大きく増加)
多賀城駅 94.7 万/坪(昨年同期比 +16.2 ％)
多賀城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.7万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.2％( +13.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -48.8％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 18.4年から -39.5 ％減)。平均土地面積は 54.8 坪 (昨年 68.8 坪から -20.3 ％減)。平均建物面積は 36.2 坪 (昨年 42.5 坪から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.4 年 → 2025年 11.2 年、-39.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 57.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.8 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.9 ％ → 2025年 9.5 ％)
東名駅 16.5 万/坪(昨年同期比 -81.8 ％)
東名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.5万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -81.8％( -74.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.3年(昨年 9.3年から +399.8 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 87.3 坪から -27.3 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 36.3 坪から -8.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.3 年 → 2025年 46.3 年、+399.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.5 分 → 2025年 9.0 分、+38.5 ％と大きく増加)
高城町駅 6.9 万/坪(昨年同期比 -79.1 ％)
高城町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.9万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -79.1％( -26.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.7年(昨年 38.2年から +22.3 ％増)。平均土地面積は 86.2 坪 (昨年 97.7 坪から -11.7 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 31.7 坪から +14.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 38.2 年 → 2025年 46.7 年、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 58.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示