【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR仙山線 (仙台駅～奥新川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.4万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.5％( -9.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 95 件(１年前(2024年)に比べて -29.6％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 17.6年から +8.3 ％増)。平均土地面積は 61.9 坪 (昨年 75.9 坪から -18.5 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 44.0 坪から -9.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。全ての駅において下落した。愛子駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは国見駅で昨年に比べ -52.6 ％、坪単価は 42.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(愛子駅、仙台駅)は -5.6 ％(坪単価 -4.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(国見駅、東北福祉大前駅)は -42.7 ％(坪単価 -37.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 25.6 分 → 2025年 22.8 分、-11.3 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.9 ％ → 2025年 11.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 ％ → 2025年 1.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.8 ％ → 2025年 36.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.2 ％ → 2025年 31.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東照宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.6％( -10.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて +23.1％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった国見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.2万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -52.6％( -46.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR仙山線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 仙台駅 | 94.7万/坪 (18.0年/61.7坪) | 101万/坪 (21.4年/84.2坪) | 215万/坪 (22.0年/84.9坪) |
| 東照宮駅 | 109万/坪 (16.6年/50.4坪) | 119万/坪 (15.9年/69.1坪) | 103万/坪 (16.6年/53.2坪) |
| 北仙台駅 | 80.4万/坪 (16.6年/66.3坪) | 101万/坪 (15.8年/81.4坪) | 79.9万/坪 (24.6年/71.5坪) |
| 北山駅 | 85.3万/坪 (5.0年/54.6坪) | 91.2万/坪 (16.0年/61.7坪) | 84.1万/坪 (18.3年/92.8坪) |
| 東北福祉大前駅 | 59.2万/坪 (36.9年/65.3坪) | 88.0万/坪 (23.4年/72.9坪) | 80.0万/坪 (19.0年/57.5坪) |
| 国見駅 | 42.2万/坪 (32.7年/66.0坪) | 88.9万/坪 (15.0年/81.1坪) | 88.2万/坪 (15.2年/59.2坪) |
| 葛岡駅 | - | - | 94.9万/坪 (2.0年/49.9坪) |
| 陸前落合駅 | 61.8万/坪 (20.4年/84.1坪) | 83.0万/坪 (13.4年/66.4坪) | 57.1万/坪 (22.9年/75.1坪) |
| 愛子駅 | 67.6万/坪 (16.4年/65.5坪) | 71.0万/坪 (17.0年/66.1坪) | 79.8万/坪 (11.4年/69.8坪) |
| 陸前白沢駅 | - | - | - |
| 熊ケ根駅 | - | 0.8万/坪 (42.0年/87.7坪) | - |
| 作並駅 | - | 6.0万/坪 (42.5年/210坪) | - |
| 奥新川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
愛子駅 67.6 万/坪(昨年同期比 -4.9 ％)
愛子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -4.9％( -3.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 17.0年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 65.5 坪 (昨年 66.1 坪から -1.0 ％減)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 38.1 坪から -13.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 23.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 7.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 18.1 分 → 2025年 25.6 分、+41.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 15.4 ％)
仙台駅 94.7 万/坪(昨年同期比 -6.3 ％)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.7万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -6.3％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -8.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 21.4年から -15.9 ％減)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 84.2 坪から -26.7 ％減)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 47.6 坪から -9.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.4 年 → 2025年 18.0 年、-15.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 66.8 分 → 2025年 43.4 分、-34.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.7 ％ → 2025年 4.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.3 ％ → 2025年 4.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 19.0 ％)
国見駅 42.2 万/坪(昨年同期比 -52.6 ％)
国見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.2万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -52.6％( -46.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 15.0年から +117.8 ％増)。平均土地面積は 66.0 坪 (昨年 81.1 坪から -18.5 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 51.1 坪から -23.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.0 年 → 2025年 32.7 年、+117.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 25.0 分 → 2025年 30.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
東北福祉大前駅 59.2 万/坪(昨年同期比 -32.7 ％)
東北福祉大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.2万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.7％( -28.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +83.3％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.9年(昨年 23.4年から +58.2 ％増)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 72.9 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 58.0 坪から -34.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.2 分 → 2025年 13.0 分、-28.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.4 年 → 2025年 36.9 年、+58.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 81.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示