【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR仙山線 (仙台駅～奥新川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.9万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -26.8％( -26.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 113 件(１年前(2023年)に比べて -13.1％( -17件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 20.3年から -5.4 ％減)。平均土地面積は 75.4 坪 (昨年 79.3 坪から -4.9 ％減)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 42.6 坪から +3.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。全ての駅において下落した。国見駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは陸前落合駅で昨年に比べ -49.2 ％、坪単価は 56.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(国見駅、東北福祉大前駅)は -4.3 ％(坪単価 -4.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(陸前落合駅、仙台駅)は -40.0 ％(坪単価 -41.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 6.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 9.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.1 ％ → 2024年 39.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.9 ％ → 2024年 24.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東照宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.6万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.3％( -32.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -57.9％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった陸前落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.2％( -55.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて +76.9％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR仙山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 仙台駅 | 61.6万/坪 (22.6年/75.6坪) | 88.9万/坪 (23.9年/84.9坪) | 101万/坪 (19.3年/77.0坪) |
| 東照宮駅 | 96.6万/坪 (18.6年/45.4坪) | 129万/坪 (22.0年/62.4坪) | 94.0万/坪 (25.1年/83.3坪) |
| 北仙台駅 | 78.2万/坪 (18.5年/94.7坪) | 89.3万/坪 (20.0年/80.8坪) | 96.0万/坪 (9.0年/54.1坪) |
| 北山駅 | 76.8万/坪 (15.2年/77.1坪) | 87.4万/坪 (12.9年/57.2坪) | 80.2万/坪 (16.7年/76.6坪) |
| 東北福祉大前駅 | 89.8万/坪 (12.0年/60.1坪) | 98.1万/坪 (17.6年/90.6坪) | 89.3万/坪 (11.5年/46.5坪) |
| 国見駅 | 70.8万/坪 (22.6年/70.8坪) | 70.9万/坪 (19.2年/54.5坪) | 73.1万/坪 (27.1年/73.8坪) |
| 葛岡駅 | - | 73.1万/坪 (11.8年/51.4坪) | - |
| 陸前落合駅 | 56.7万/坪 (22.0年/62.3坪) | 112万/坪 (30.5年/107坪) | 82.3万/坪 (14.3年/67.3坪) |
| 愛子駅 | 70.5万/坪 (15.6年/69.2坪) | 87.4万/坪 (15.9年/86.6坪) | 73.6万/坪 (16.7年/73.5坪) |
| 陸前白沢駅 | - | - | - |
| 熊ケ根駅 | - | - | 6.5万/坪 (54.8年/454坪) |
| 作並駅 | 24.5万/坪 (0年/333坪) | - | - |
| 奥新川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
国見駅 70.8 万/坪(昨年同期比 -0.1 ％)
国見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.8万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.1％( -0.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.6年(昨年 19.2年から +17.9 ％増)。平均土地面積は 70.8 坪 (昨年 54.5 坪から +30.1 ％増)。平均建物面積は 72.6 坪 (昨年 34.5 坪から +110.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.3 分 → 2024年 16.8 分、-27.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 19.2 年 → 2024年 22.6 年、+17.9 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
東北福祉大前駅 89.8 万/坪(昨年同期比 -8.4 ％)
東北福祉大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.8万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.4％( -8.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 17.6年から -31.4 ％減)。平均土地面積は 60.1 坪 (昨年 90.6 坪から -33.7 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 47.2 坪から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.6 年 → 2024年 12.0 年、-31.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
陸前落合駅 56.7 万/坪(昨年同期比 -49.2 ％)
陸前落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.2％( -55.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて +76.9％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 30.5年から -27.7 ％減)。平均土地面積は 62.3 坪 (昨年 107.2 坪から -41.9 ％減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 28.0 坪から +30.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.5 年 → 2024年 22.0 年、-27.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 31.1 分 → 2024年 25.8 分、-16.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 26.1 ％)
仙台駅 61.6 万/坪(昨年同期比 -30.7 ％)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.6万円/坪(18.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -30.7％( -27.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2023年)に比べて +15.8％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 23.9年から -5.5 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 84.9 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 47.1 坪から -11.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 9.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 4.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 61.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 4.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示