【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR桜井線 (奈良駅～高田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.3万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.6％( -4.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 107 件(１年前(2024年)に比べて -44.3％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 26.6年から +1.0 ％増)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 57.8 坪から -3.9 ％減)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 39.2 坪から -0.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。帯解駅、長柄駅、巻向駅、三輪駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天理駅で昨年に比べ +102.4 ％、坪単価は 65.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(天理駅、巻向駅)は +98.1 ％(坪単価 +20.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柳本駅、金橋駅)は -67.5 ％(坪単価 -35.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.2 ％ → 2025年 22.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.0 ％ → 2025年 45.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 ％ → 2025年 3.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった帯解駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.9万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +43.7％( +25.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった巻向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.5万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +93.8％( +7.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR桜井線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 奈良駅 | 46.9万/坪 (30.5年/60.3坪) | 56.2万/坪 (29.5年/51.6坪) | 66.8万/坪 (24.0年/45.6坪) |
| 京終駅 | 45.5万/坪 (29.3年/29.3坪) | 51.7万/坪 (25.4年/51.7坪) | 51.2万/坪 (30.7年/35.5坪) |
| 帯解駅 | 84.9万/坪 (29.5年/202坪) | 59.1万/坪 (23.3年/41.6坪) | 47.8万/坪 (41.4年/132坪) |
| 櫟本駅 | 20.3万/坪 (36.1年/99.8坪) | 28.5万/坪 (22.2年/40.2坪) | 44.4万/坪 (30.9年/48.7坪) |
| 天理駅 | 65.1万/坪 (16.1年/48.7坪) | 32.2万/坪 (30.9年/113坪) | 58.1万/坪 (21.7年/53.2坪) |
| 長柄駅 | 62.1万/坪 (19.7年/77.6坪) | 34.5万/坪 (40.3年/90.9坪) | 70.4万/坪 (19.7年/65.6坪) |
| 柳本駅 | 15.0万/坪 (42.3年/85.3坪) | 53.6万/坪 (13.7年/53.2坪) | 44.8万/坪 (14.1年/66.9坪) |
| 巻向駅 | 14.5万/坪 (37.3年/278坪) | 7.5万/坪 (48.3年/63.5坪) | 11.5万/坪 (35.5年/24.2坪) |
| 三輪駅 | 45.8万/坪 (24.8年/45.4坪) | 29.8万/坪 (29.9年/43.0坪) | 14.5万/坪 (32.2年/38.2坪) |
| 桜井駅 | 44.7万/坪 (21.6年/46.0坪) | 54.0万/坪 (22.6年/52.3坪) | 54.2万/坪 (22.1年/72.4坪) |
| 香久山駅 | 26.8万/坪 (33.3年/54.5坪) | 48.2万/坪 (20.0年/67.3坪) | 64.1万/坪 (2.3年/47.1坪) |
| 畝傍駅 | 54.8万/坪 (30.5年/36.3坪) | 83.6万/坪 (11.7年/95.3坪) | 56.2万/坪 (32.4年/46.4坪) |
| 金橋駅 | 19.3万/坪 (32.1年/60.5坪) | 51.9万/坪 (23.1年/34.4坪) | 41.0万/坪 (27.4年/37.3坪) |
| 高田駅 | 23.0万/坪 (34.5年/35.0坪) | 24.4万/坪 (36.7年/39.0坪) | 56.5万/坪 (16.7年/60.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天理駅 65.1 万/坪(昨年同期比 +102.4 ％)
天理駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.1万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +102.4％( +32.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -15.4％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 30.9年から -47.9 ％減)。平均土地面積は 48.7 坪 (昨年 113.1 坪から -57.0 ％減)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 62.9 坪から -49.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.9 年 → 2025年 16.1 年、-47.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 25.0 分 → 2025年 19.4 分、-22.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 ％ → 2025年 60.0 ％)
巻向駅 14.5 万/坪(昨年同期比 +93.8 ％)
巻向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.5万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +93.8％( +7.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 48.3年から -22.8 ％減)。平均土地面積は 278.3 坪 (昨年 63.5 坪から +338.1 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 33.3 坪から +90.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 48.3 年 → 2025年 37.3 年、-22.8 ％と大きく減少)
柳本駅 15.0 万/坪(昨年同期比 -72.0 ％)
柳本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -72.0％( -38.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 13.7年から +208.6 ％増)。平均土地面積は 85.3 坪 (昨年 53.2 坪から +60.5 ％増)。平均建物面積は 64.1 坪 (昨年 35.0 坪から +83.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.7 年 → 2025年 42.3 年、+208.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.4 分 → 2025年 11.6 分、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 75.0 ％)
金橋駅 19.3 万/坪(昨年同期比 -62.9 ％)
金橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -62.9％( -32.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 23.1年から +39.2 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 34.4 坪から +76.1 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 28.5 坪から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.1 年 → 2025年 32.1 年、+39.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.7 分 → 2025年 9.7 分、+105.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示