【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR大和路線 (平城山駅～三郷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.0万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.2％( -16.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 44 件(１年前(2023年)に比べて -39.7％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 28.2年から +19.9 ％増)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 62.8 坪から -26.3 ％減)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 41.0 坪から -21.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。平城山駅、法隆寺駅は、昨年から 5 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは奈良駅で昨年に比べ -48.0 ％、坪単価は 25.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(三郷駅、法隆寺駅)は +60.8 ％(坪単価 +21.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(奈良駅、王寺駅)は -46.8 ％(坪単価 -26.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 29.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 28.2 年 → 2024年 33.9 年、+19.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.9 ％ → 2024年 47.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 13.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +134.6％( +49.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.0％( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR大和路線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 平城山駅 | 70.0万/坪 (29.1年/72.6坪) | 81.2万/坪 (23.3年/71.8坪) | 76.0万/坪 (28.4年/66.6坪) |
| 奈良駅 | 25.9万/坪 (44.5年/24.2坪) | 49.8万/坪 (29.3年/29.1坪) | 62.5万/坪 (24.4年/69.6坪) |
| 郡山駅 | 46.9万/坪 (42.8年/54.5坪) | 59.6万/坪 (28.9年/37.4坪) | 69.6万/坪 (23.8年/64.3坪) |
| 大和小泉駅 | 32.1万/坪 (36.1年/41.9坪) | 47.7万/坪 (24.8年/48.5坪) | 29.1万/坪 (27.8年/40.5坪) |
| 法隆寺駅 | 43.2万/坪 (25.2年/49.6坪) | 49.6万/坪 (31.1年/65.5坪) | 58.7万/坪 (28.1年/56.1坪) |
| 王寺駅 | 35.0万/坪 (37.0年/43.7坪) | 64.4万/坪 (28.5年/88.1坪) | 63.4万/坪 (16.1年/59.7坪) |
| 三郷駅 | 86.2万/坪 (10.8年/84.7坪) | 36.8万/坪 (38.3年/171坪) | 67.1万/坪 (1.3年/42.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三郷駅 86.2 万/坪(昨年同期比 +134.6 ％)
三郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +134.6％( +49.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 38.3年から -71.9 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 170.9 坪から -50.4 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 67.3 坪から -48.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.3 年 → 2024年 10.8 年、-71.9 ％と大きく減少)
法隆寺駅 43.2 万/坪(昨年同期比 -13.0 ％)
法隆寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.2万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.0％( -6.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -35.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 31.1年から -19.0 ％減)。平均土地面積は 49.6 坪 (昨年 65.5 坪から -24.3 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 33.4 坪から -8.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 31.1 年 → 2024年 25.2 年、-19.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 22.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 44.4 ％)
奈良駅 25.9 万/坪(昨年同期比 -48.0 ％)
奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.0％( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 29.3年から +51.5 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 29.1 坪から -16.9 ％減)。平均建物面積は 24.7 坪 (昨年 32.7 坪から -24.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.0 分 → 2024年 15.0 分、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.3 年 → 2024年 44.5 年、+51.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 66.7 ％)
王寺駅 35.0 万/坪(昨年同期比 -45.7 ％)
王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.0万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -45.7％( -29.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 28.5年から +29.7 ％増)。平均土地面積は 43.7 坪 (昨年 88.1 坪から -50.4 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 54.7 坪から -27.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 22.3 分 → 2024年 19.0 分、-14.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.5 年 → 2024年 37.0 年、+29.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 55.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示