【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の近鉄長野線 (古市駅~河内長野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.2万円/坪(14.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +13.4%( +5.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 78 件(1年前(2024年)に比べて +11.4%( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 34.5年から -0.0 %減)。平均土地面積は 54.0 坪 (昨年 59.2 坪から -8.8 %減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 38.1 坪から -13.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。古市駅、富田林駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは滝谷不動駅で昨年に比べ +102.2 %、坪単価は 62.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(滝谷不動駅、古市駅)は +77.4 %(坪単価 +28.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(富田林西口駅、喜志駅)は -37.4 %(坪単価 -22.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.8 % → 2025年 41.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 % → 2025年 2.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.3 % → 2025年 41.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.5 % → 2025年 11.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.7万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +52.5%( +24.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -13.6%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河内長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.2万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -12.0%( -3.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -30.8%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄長野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 古市駅 | 71.7万/坪 (28.7年/34.9坪) | 47.0万/坪 (33.9年/48.5坪) | 59.5万/坪 (24.9年/43.2坪) |
| 喜志駅 | 35.1万/坪 (37.1年/93.4坪) | 53.2万/坪 (33.5年/52.7坪) | 32.1万/坪 (35.5年/49.2坪) |
| 富田林駅 | 46.7万/坪 (35.1年/42.7坪) | 36.6万/坪 (32.8年/70.2坪) | 50.0万/坪 (24.1年/57.5坪) |
| 富田林西口駅 | 39.1万/坪 (38.0年/27.2坪) | 66.1万/坪 (26.0年/39.3坪) | 54.1万/坪 (15.0年/30.3坪) |
| 川西駅 | 42.0万/坪 (30.6年/61.4坪) | 40.1万/坪 (38.0年/105坪) | 24.5万/坪 (28.8年/34.5坪) |
| 滝谷不動駅 | 62.6万/坪 (27.0年/72.6坪) | 31.0万/坪 (33.0年/31.3坪) | 92.6万/坪 (37.5年/103坪) |
| 汐ノ宮駅 | 33.4万/坪 (35.4年/36.3坪) | 47.2万/坪 (12.0年/70.3坪) | 48.0万/坪 (18.3年/35.8坪) |
| 河内長野駅 | 24.2万/坪 (46.0年/48.4坪) | 27.4万/坪 (39.3年/56.0坪) | 39.6万/坪 (29.7年/40.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
滝谷不動駅 62.6 万/坪(昨年同期比 +102.2 %)
滝谷不動駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +102.2%( +31.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.0年(昨年 33.0年から -18.2 %減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 31.3 坪から +132.3 %増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 26.7 坪から +37.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 33.0 年 → 2025年 27.0 年、-18.2 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.7 分 → 2025年 10.7 分、+39.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 66.7 %)
古市駅 71.7 万/坪(昨年同期比 +52.5 %)
古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.7万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +52.5%( +24.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -13.6%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 33.9年から -15.5 %減)。平均土地面積は 34.9 坪 (昨年 48.5 坪から -28.2 %減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 46.5 坪から -29.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 33.9 年 → 2025年 28.7 年、-15.5 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 % → 2025年 10.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 % → 2025年 21.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 % → 2025年 5.3 %)
富田林西口駅 39.1 万/坪(昨年同期比 -40.9 %)
富田林西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.1万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -40.9%( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 26.0年から +46.1 %増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 39.3 坪から -30.8 %減)。平均建物面積は 16.6 坪 (昨年 36.3 坪から -54.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.0 年 → 2025年 38.0 年、+46.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 9.3 分、+86.7 %と大きく増加)
喜志駅 35.1 万/坪(昨年同期比 -33.9 %)
喜志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.1万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -33.9%( -18.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2024年)に比べて +54.5%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 33.5年から +10.8 %増)。平均土地面積は 93.4 坪 (昨年 52.7 坪から +77.4 %増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 34.5 坪から +27.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 % → 2025年 43.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 33.5 年 → 2025年 37.1 年、+10.8 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.9 分 → 2025年 19.4 分、+15.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 % → 2025年 56.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示