【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪御堂筋線 (江坂駅～中百舌鳥駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.0％( -3.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 71 件(１年前(2024年)に比べて -81.9％( -322件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 28.6年から -9.4 ％減)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 43.7 坪から -8.5 ％減)。平均建物面積は 69.7 坪 (昨年 68.6 坪から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。江坂駅、東三国駅、我孫子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西中島南方駅で昨年に比べ +480.8 ％、坪単価は 652 万円/坪となった。
上位 2 駅(西中島南方駅、東三国駅)は +263.4 ％(坪単価 +294.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(なんば駅、中百舌鳥駅)は -54.5 ％(坪単価 -123.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.1 ％ → 2025年 23.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.9 ％ → 2025年 26.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.7 分 → 2025年 11.8 分、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.6 ％ → 2025年 35.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.3 ％ → 2025年 15.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西中島南方駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 652万円/坪(197万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +480.8％( +539.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.3万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -35.9％( -38.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -73.0％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪御堂筋線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 江坂駅 | 145万/坪 (37.8年/43.9坪) | 119万/坪 (30.4年/54.0坪) | 120万/坪 (23.8年/66.6坪) |
| 東三国駅 | 156万/坪 (13.5年/43.1坪) | 107万/坪 (35.6年/49.8坪) | 111万/坪 (25.1年/21.2坪) |
| 新大阪駅 | 145万/坪 (32.4年/44.9坪) | 135万/坪 (38.1年/45.9坪) | 123万/坪 (28.2年/60.5坪) |
| 西中島南方駅 | 652万/坪 (27.5年/51.4坪) | 112万/坪 (24.5年/28.9坪) | 114万/坪 (32.8年/55.0坪) |
| 中津駅 | - | 181万/坪 (27.4年/79.0坪) | 132万/坪 (37.4年/46.3坪) |
| 梅田駅 | - | 242万/坪 (55.5年/93.8坪) | 6,942万/坪 (44.4年/171坪) |
| 淀屋橋駅 | - | 250万/坪 (19.9年/178坪) | 448万/坪 (63.3年/22.7坪) |
| 本町駅 | 277万/坪 (52.0年/87.7坪) | 307万/坪 (34.3年/53.8坪) | 227万/坪 (35.0年/40.4坪) |
| 心斎橋駅 | - | 297万/坪 (31.9年/47.4坪) | 314万/坪 (36.5年/21.2坪) |
| なんば駅 | 76.4万/坪 (26.0年/15.1坪) | 284万/坪 (39.8年/45.9坪) | 404万/坪 (32.1年/49.9坪) |
| 大国町駅 | 127万/坪 (31.5年/56.0坪) | 172万/坪 (39.8年/34.9坪) | 109万/坪 (34.1年/82.0坪) |
| 動物園前駅 | 107万/坪 (0年/15.1坪) | 105万/坪 (29.4年/45.4坪) | 79.8万/坪 (35.4年/80.2坪) |
| 天王寺駅 | 202万/坪 (11.0年/42.4坪) | 175万/坪 (38.7年/16.3坪) | 92.6万/坪 (41.2年/34.3坪) |
| 昭和町駅 | 95.9万/坪 (33.9年/21.3坪) | 133万/坪 (27.5年/34.2坪) | 142万/坪 (23.6年/37.8坪) |
| 西田辺駅 | 147万/坪 (13.3年/22.2坪) | 150万/坪 (25.2年/35.4坪) | 116万/坪 (24.9年/32.9坪) |
| 長居駅 | 113万/坪 (28.4年/73.0坪) | 117万/坪 (26.9年/25.9坪) | 104万/坪 (30.0年/34.4坪) |
| 我孫子駅 | 116万/坪 (18.7年/29.7坪) | 82.1万/坪 (29.3年/19.2坪) | 85.9万/坪 (29.6年/27.1坪) |
| 北花田駅 | 90.2万/坪 (23.3年/48.0坪) | 98.0万/坪 (23.0年/34.7坪) | 112万/坪 (24.2年/39.1坪) |
| 新金岡駅 | 108万/坪 (11.5年/30.3坪) | 108万/坪 (29.1年/85.8坪) | 118万/坪 (21.8年/48.1坪) |
| 中百舌鳥駅 | 69.3万/坪 (33.4年/36.1坪) | 108万/坪 (21.4年/60.9坪) | 92.3万/坪 (28.0年/54.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西中島南方駅 651.6 万/坪(昨年同期比 +480.8 ％)
西中島南方駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 652万円/坪(197万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +480.8％( +539.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 24.5年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 28.9 坪から +78.1 ％増)。平均建物面積は 288.9 坪 (昨年 51.7 坪から +458.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.5 分 → 2025年 8.0 分、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 24.5 年 → 2025年 27.5 年、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
東三国駅 156.0 万/坪(昨年同期比 +46.1 ％)
東三国駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +46.1％( +49.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 35.6年から -62.0 ％減)。平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 49.8 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 141.4 坪 (昨年 68.5 坪から +106.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.6 年 → 2025年 13.5 年、-62.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.9 分 → 2025年 6.5 分、-26.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
なんば駅 76.4 万/坪(昨年同期比 -73.1 ％)
なんば駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.4万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.1％( -208.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 39.8年から -34.7 ％減)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 45.9 坪から -67.1 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 153.2 坪から -68.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 39.8 年 → 2025年 26.0 年、-34.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 3.9 分 → 2025年 3.0 分、-22.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 100.0 ％)
中百舌鳥駅 69.3 万/坪(昨年同期比 -35.9 ％)
中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.3万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -35.9％( -38.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -73.0％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 21.4年から +56.2 ％増)。平均土地面積は 36.1 坪 (昨年 60.9 坪から -40.7 ％減)。平均建物面積は 48.9 坪 (昨年 59.7 坪から -18.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.2 ％ → 2025年 30.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.8 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.4 年 → 2025年 33.4 年、+56.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示