【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.8％( +16.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 106 件(１年前(2024年)に比べて -56.0％( -135件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 32.9年から +4.8 ％増)。平均土地面積は 27.9 坪 (昨年 30.4 坪から -8.3 ％減)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 56.9 坪から -21.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。花園町駅、玉出駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは肥後橋駅で昨年に比べ +653.5 ％、坪単価は 1,605 万円/坪となった。
上位 2 駅(肥後橋駅、玉出駅)は +336.4 ％(坪単価 +704.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(難波駅、大国町駅)は -53.8 ％(坪単価 -160.1 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.1 分 → 2025年 9.7 分、+20.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 31.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.4 ％ → 2025年 44.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった肥後橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,605万円/坪(486万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +653.5％( +1392.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北加賀屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.6万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.9％( -18.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -39.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | - | - | - |
| 肥後橋駅 | 1,605万/坪 (48.0年/157坪) | 213万/坪 (37.4年/30.3坪) | 268万/坪 (41.6年/51.6坪) |
| 本町駅 | 295万/坪 (43.7年/57.2坪) | 307万/坪 (34.3年/53.8坪) | 227万/坪 (35.0年/40.4坪) |
| 四ツ橋駅 | - | 262万/坪 (48.5年/61.6坪) | 143万/坪 (43.3年/66.6坪) |
| 難波駅 | 107万/坪 (0年/9.1坪) | 362万/坪 (49.3年/15.9坪) | - |
| 大国町駅 | 111万/坪 (35.4年/46.4坪) | 177万/坪 (38.6年/33.9坪) | 109万/坪 (34.1年/82.0坪) |
| 花園町駅 | 91.0万/坪 (34.3年/22.6坪) | 76.5万/坪 (29.4年/27.3坪) | 62.1万/坪 (30.6年/26.4坪) |
| 岸里駅 | 67.5万/坪 (37.5年/23.3坪) | 66.8万/坪 (34.9年/29.8坪) | 64.6万/坪 (36.9年/40.4坪) |
| 玉出駅 | 102万/坪 (20.9年/20.9坪) | 85.7万/坪 (33.4年/48.2坪) | 75.8万/坪 (30.5年/26.1坪) |
| 北加賀屋駅 | 58.6万/坪 (38.7年/26.8坪) | 77.1万/坪 (29.5年/26.7坪) | 75.9万/坪 (27.0年/39.6坪) |
| 住之江公園駅 | 68.7万/坪 (32.1年/20.4坪) | 71.1万/坪 (29.5年/20.9坪) | 62.1万/坪 (31.1年/25.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
肥後橋駅 1605.1 万/坪(昨年同期比 +653.5 ％)
肥後橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,605万円/坪(486万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +653.5％( +1392.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.0年(昨年 37.4年から +28.5 ％増)。平均土地面積は 156.5 坪 (昨年 30.3 坪から +417.5 ％増)。平均建物面積は 62.0 坪 (昨年 106.8 坪から -41.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.4 年 → 2025年 48.0 年、+28.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.8 分 → 2025年 9.5 分、+39.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
玉出駅 102.3 万/坪(昨年同期比 +19.4 ％)
玉出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.4％( +16.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -18.8％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 33.4年から -37.5 ％減)。平均土地面積は 20.9 坪 (昨年 48.2 坪から -56.5 ％減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 98.2 坪から -62.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.4 年 → 2025年 20.9 年、-37.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 ％ → 2025年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 46.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.4 分 → 2025年 7.8 分、+21.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
難波駅 107.4 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
難波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.3％( -254.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 9.1 坪 (昨年 15.9 坪から -42.9 ％減)。平均建物面積は 12.1 坪 (昨年 53.7 坪から -77.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.5 分 → 2025年 7.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
大国町駅 111.3 万/坪(昨年同期比 -37.2 ％)
大国町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.2％( -66.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -84.2％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 38.6年から -8.5 ％減)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 33.9 坪から +36.8 ％増)。平均建物面積は 125.5 坪 (昨年 115.4 坪から +8.8 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.3 分 → 2025年 7.7 分、+79.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 47.4 ％ → 2025年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示