【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.5万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.8％( -11.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 142 件(１年前(2024年)に比べて -61.6％( -228件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 32.1年から -11.1 ％減)。平均土地面積は 30.2 坪 (昨年 34.1 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 64.6 坪から -31.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。日本橋駅、小路駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野田阪神駅で昨年に比べ +233.8 ％、坪単価は 315 万円/坪となった。
上位 2 駅(野田阪神駅、日本橋駅)は +149.0 ％(坪単価 +190.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(谷町九丁目駅、難波駅)は -71.9 ％(坪単価 -275.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 32.1 年 → 2025年 28.5 年、-11.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 17.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.2 ％ → 2025年 33.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.1 分 → 2025年 9.7 分、+19.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.6 ％ → 2025年 25.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.1 ％ → 2025年 0.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 410万円/坪(124万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.2％( +160.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -92.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.0万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.5％( -7.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -48.9％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 315万/坪 (23.1年/48.4坪) | 94.3万/坪 (41.9年/25.2坪) | 293万/坪 (33.2年/23.9坪) |
| 玉川駅 | 75.6万/坪 (48.7年/202坪) | 106万/坪 (37.7年/28.2坪) | 120万/坪 (32.1年/20.3坪) |
| 阿波座駅 | 142万/坪 (19.3年/52.9坪) | 206万/坪 (28.5年/48.1坪) | 178万/坪 (32.0年/64.1坪) |
| 西長堀駅 | 204万/坪 (55.5年/21.7坪) | 280万/坪 (35.0年/76.3坪) | 172万/坪 (31.2年/49.2坪) |
| 桜川駅 | 103万/坪 (25.6年/29.5坪) | 112万/坪 (39.8年/38.9坪) | 127万/坪 (31.7年/29.7坪) |
| 難波駅 | 107万/坪 (0年/9.1坪) | 362万/坪 (49.3年/15.9坪) | - |
| 日本橋駅 | 410万/坪 (73.0年/15.1坪) | 250万/坪 (50.2年/50.2坪) | 207万/坪 (53.0年/50.4坪) |
| 谷町九丁目駅 | 107万/坪 (41.3年/41.6坪) | 405万/坪 (38.5年/46.7坪) | 135万/坪 (39.9年/63.1坪) |
| 鶴橋駅 | 100.0万/坪 (32.8年/21.9坪) | 90.7万/坪 (35.3年/27.1坪) | 88.3万/坪 (35.5年/23.0坪) |
| 今里駅 | 77.9万/坪 (30.7年/25.6坪) | 78.8万/坪 (31.9年/31.2坪) | 73.3万/坪 (28.0年/30.9坪) |
| 新深江駅 | 86.7万/坪 (25.4年/16.3坪) | 103万/坪 (20.4年/31.1坪) | 93.6万/坪 (22.1年/26.8坪) |
| 小路駅 | 102万/坪 (15.7年/25.1坪) | 82.5万/坪 (28.7年/37.9坪) | 74.5万/坪 (27.2年/27.9坪) |
| 北巽駅 | 70.0万/坪 (28.0年/18.8坪) | 77.4万/坪 (27.4年/42.9坪) | 76.1万/坪 (31.0年/34.1坪) |
| 南巽駅 | 81.8万/坪 (27.4年/54.1坪) | 74.1万/坪 (29.7年/28.5坪) | 76.6万/坪 (29.1年/60.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
野田阪神駅 314.8 万/坪(昨年同期比 +233.8 ％)
野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 315万円/坪(95.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +233.8％( +220.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -84.2％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 41.9年から -44.9 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 25.2 坪から +91.8 ％増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 34.6 坪から -15.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 41.9 年 → 2025年 23.1 年、-44.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.8 分 → 2025年 5.7 分、-16.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 33.3 ％)
日本橋駅 410.4 万/坪(昨年同期比 +64.2 ％)
日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 410万円/坪(124万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.2％( +160.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -92.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 73.0年(昨年 50.2年から +45.6 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 50.2 坪から -69.9 ％減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 179.4 坪から -75.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 50.2 年 → 2025年 73.0 年、+45.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.9 分 → 2025年 7.0 分、+42.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 69.2 ％ → 2025年 100.0 ％)
谷町九丁目駅 107.1 万/坪(昨年同期比 -73.5 ％)
谷町九丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.5％( -297.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 38.5年から +7.3 ％増)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 46.7 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 140.7 坪 (昨年 185.4 坪から -24.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.1 分 → 2025年 6.0 分、+90.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
難波駅 107.4 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
難波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -70.3％( -254.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 9.1 坪 (昨年 15.9 坪から -42.9 ％減)。平均建物面積は 12.1 坪 (昨年 53.7 坪から -77.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.5 分 → 2025年 7.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示