【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の京阪交野線 (枚方市駅～私市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.5％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 64 件(１年前(2024年)に比べて -76.3％( -206件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 28.4年から -11.9 ％減)。平均土地面積は 32.6 坪 (昨年 38.9 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 35.2 坪から -10.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。私市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは私市駅で昨年に比べ +79.7 ％、坪単価は 103 万円/坪となった。
上位 2 駅(私市駅、宮之阪駅)は +48.7 ％(坪単価 +27.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(星ケ丘駅、枚方市駅)は -28.6 ％(坪単価 -22.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 28.4 年 → 2025年 25.0 年、-11.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.6 ％ → 2025年 25.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 ％ → 2025年 4.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 ％ → 2025年 34.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.4 ％ → 2025年 15.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +79.7％( +45.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった星ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -29.3％( -23.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -85.2％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪交野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 枚方市駅 | 57.9万/坪 (29.4年/36.9坪) | 80.3万/坪 (28.8年/37.1坪) | 75.2万/坪 (28.7年/47.2坪) |
| 宮之阪駅 | 63.3万/坪 (34.4年/26.1坪) | 53.8万/坪 (30.0年/27.1坪) | 74.9万/坪 (30.0年/39.4坪) |
| 星ケ丘駅 | 56.3万/坪 (30.5年/40.1坪) | 79.6万/坪 (34.4年/45.3坪) | 50.3万/坪 (34.5年/38.3坪) |
| 村野駅 | 60.5万/坪 (20.2年/21.8坪) | 67.0万/坪 (25.6年/49.8坪) | 63.9万/坪 (24.7年/45.4坪) |
| 郡津駅 | 82.2万/坪 (15.5年/29.7坪) | 76.7万/坪 (26.6年/32.8坪) | 69.4万/坪 (28.5年/58.2坪) |
| 交野市駅 | 81.9万/坪 (24.5年/30.8坪) | 73.4万/坪 (26.0年/34.7坪) | 85.5万/坪 (22.1年/38.7坪) |
| 河内森駅 | - | 93.0万/坪 (11.4年/33.3坪) | - |
| 私市駅 | 103万/坪 (8.0年/37.5坪) | 57.3万/坪 (32.0年/71.3坪) | 74.1万/坪 (26.9年/51.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
私市駅 102.9 万/坪(昨年同期比 +79.7 ％)
私市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +79.7％( +45.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 32.0年から -75.0 ％減)。平均土地面積は 37.5 坪 (昨年 71.3 坪から -47.4 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 32.5 坪から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.0 年 → 2025年 8.0 年、-75.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 58.3 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.3 分 → 2025年 10.0 分、+36.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
宮之阪駅 63.3 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
宮之阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.3万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.6％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -63.2％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.4年(昨年 30.0年から +14.7 ％増)。平均土地面積は 26.1 坪 (昨年 27.1 坪から -3.4 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 31.0 坪から -22.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 30.0 年 → 2025年 34.4 年、+14.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.1 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 ％ → 2025年 14.3 ％)
星ケ丘駅 56.3 万/坪(昨年同期比 -29.3 ％)
星ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -29.3％( -23.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -85.2％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 34.4年から -11.3 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 45.3 坪から -11.6 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 32.1 坪から -17.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 34.4 年 → 2025年 30.5 年、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.9 ％ → 2025年 75.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
枚方市駅 57.9 万/坪(昨年同期比 -28.0 ％)
枚方市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.9万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -28.0％( -22.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2024年)に比べて -79.8％( -95件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 28.8年から +2.1 ％増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 37.1 坪から -0.6 ％減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 36.4 坪から -3.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.6 ％ → 2025年 8.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 20.7 分 → 2025年 26.5 分、+28.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.1 ％ → 2025年 12.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示