
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のおおさか東線 (新大阪駅~久宝寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.1万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -5.6%( -5.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 60 件(1年前(2024年)に比べて -77.2%( -203件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 26.3年から -4.4 %減)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 37.7 坪から -33.8 %減)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 49.1 坪から -20.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。JR淡路駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高井田中央駅で昨年に比べ +120.5 %、坪単価は 109 万円/坪となった。
上位 2 駅(高井田中央駅、JR淡路駅)は +70.1 %(坪単価 +38.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(JR長瀬駅、JR俊徳道駅)は -61.7 %(坪単価 -55.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 % → 2025年 19.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 % → 2025年 1.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 9.5 分 → 2025年 11.0 分、+15.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.8 % → 2025年 44.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 % → 2025年 16.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新大阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +6.7%( +9.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったJR長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.0万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -65.3%( -60.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -85.7%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
おおさか東線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新大阪駅 | 145万/坪 (32.4年/44.9坪) | 135万/坪 (38.1年/45.9坪) | 123万/坪 (28.2年/60.5坪) |
南吹田駅 | 88.2万/坪 (28.0年/16.6坪) | 101万/坪 (37.5年/99.4坪) | 128万/坪 (12.1年/54.6坪) |
JR淡路駅 | 107万/坪 (23.0年/40.8坪) | 89.6万/坪 (26.3年/24.7坪) | 80.1万/坪 (24.6年/36.9坪) |
城北公園通駅 | 90.1万/坪 (30.9年/18.0坪) | 90.7万/坪 (26.6年/26.7坪) | 90.9万/坪 (24.1年/29.9坪) |
JR野江駅 | 103万/坪 (20.6年/18.5坪) | 120万/坪 (26.2年/34.0坪) | 88.9万/坪 (32.5年/16.9坪) |
鴫野駅 | 110万/坪 (15.6年/18.8坪) | 102万/坪 (27.2年/27.3坪) | 89.4万/坪 (26.2年/22.4坪) |
放出駅 | 106万/坪 (23.9年/23.3坪) | 107万/坪 (21.5年/34.0坪) | 89.6万/坪 (26.2年/35.5坪) |
高井田中央駅 | 109万/坪 (11.0年/21.9坪) | 49.2万/坪 (41.0年/40.8坪) | 91.2万/坪 (48.7年/182坪) |
JR河内永和駅 | 84.1万/坪 (34.0年/18.2坪) | - | 84.4万/坪 (11.4年/24.7坪) |
JR俊徳道駅 | 36.6万/坪 (31.5年/12.9坪) | 87.2万/坪 (24.0年/40.1坪) | 78.2万/坪 (16.9年/38.1坪) |
JR長瀬駅 | 32.0万/坪 (35.4年/12.9坪) | 92.4万/坪 (28.2年/79.0坪) | 66.9万/坪 (28.9年/40.0坪) |
衣摺加美北駅 | 68.5万/坪 (36.5年/25.7坪) | 73.9万/坪 (28.8年/38.6坪) | 48.7万/坪 (35.0年/44.8坪) |
新加美駅 | 76.0万/坪 (24.5年/26.5坪) | 72.1万/坪 (29.1年/19.2坪) | 86.4万/坪 (22.5年/46.8坪) |
久宝寺駅 | 73.8万/坪 (20.2年/35.9坪) | 106万/坪 (22.6年/41.3坪) | 88.4万/坪 (24.2年/35.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高井田中央駅 108.5 万/坪(昨年同期比 +120.5 %)
高井田中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +120.5%( +59.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 41.0年から -73.2 %減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 40.8 坪から -46.3 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 71.1 坪から -53.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 41.0 年 → 2025年 11.0 年、-73.2 %と大きく減少)
JR淡路駅 107.3 万/坪(昨年同期比 +19.8 %)
JR淡路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +19.8%( +17.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -70.0%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 26.3年から -12.6 %減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 24.7 坪から +65.1 %増)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 34.3 坪から +19.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.3 年 → 2025年 23.0 年、-12.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 % → 2025年 16.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 % → 2025年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.0 % → 2025年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 20.0 %)
JR長瀬駅 32.0 万/坪(昨年同期比 -65.3 %)
JR長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.0万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -65.3%( -60.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -85.7%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 28.2年から +25.3 %増)。平均土地面積は 12.9 坪 (昨年 79.0 坪から -83.7 %減)。平均建物面積は 19.3 坪 (昨年 60.6 坪から -68.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.0 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.2 年 → 2025年 35.4 年、+25.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.9 分 → 2025年 10.0 分、+26.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 % → 2025年 66.7 %)
JR俊徳道駅 36.6 万/坪(昨年同期比 -58.0 %)
JR俊徳道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.6万円/坪(11.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -58.0%( -50.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 24.0年から +31.6 %増)。平均土地面積は 12.9 坪 (昨年 40.1 坪から -67.9 %減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 54.1 坪から -45.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.0 年 → 2025年 31.5 年、+31.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.5 分 → 2025年 10.0 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示