【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR川越線 (大宮駅～高麗川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.8％( -3.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 337 件(１年前(2024年)に比べて -47.8％( -309件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 16.9年から -16.9 ％減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 52.7 坪から -13.7 ％減)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 39.5 坪から -7.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。日進駅、指扇駅、笠幡駅、高麗川駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは笠幡駅で昨年に比べ +19.4 ％、坪単価は 72.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(笠幡駅、日進駅)は +15.8 ％(坪単価 +13.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武蔵高萩駅、西大宮駅)は -22.1 ％(坪単価 -18.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 16.9 年 → 2025年 14.0 年、-16.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.1 ％ → 2025年 46.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.7 ％ → 2025年 20.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 2.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.3 ％ → 2025年 3.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日進駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.3％( +14.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -51.9％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.8万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.0％( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR川越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 134万/坪 (11.5年/35.5坪) | 152万/坪 (14.4年/53.5坪) | 150万/坪 (12.7年/44.8坪) |
| 日進駅 | 137万/坪 (6.1年/32.5坪) | 122万/坪 (14.3年/44.3坪) | 122万/坪 (12.6年/42.0坪) |
| 西大宮駅 | 98.6万/坪 (10.9年/51.2坪) | 115万/坪 (13.1年/49.1坪) | 117万/坪 (7.4年/42.0坪) |
| 指扇駅 | 98.0万/坪 (11.5年/49.9坪) | 87.9万/坪 (17.0年/64.9坪) | 94.8万/坪 (16.2年/40.2坪) |
| 南古谷駅 | 81.9万/坪 (26.6年/72.9坪) | 89.8万/坪 (12.7年/64.0坪) | 89.5万/坪 (17.0年/42.4坪) |
| 川越駅 | 111万/坪 (14.0年/46.6坪) | 107万/坪 (17.3年/43.5坪) | 107万/坪 (19.3年/47.5坪) |
| 西川越駅 | 84.6万/坪 (24.5年/67.1坪) | 92.9万/坪 (17.7年/37.7坪) | 89.0万/坪 (14.0年/44.7坪) |
| 的場駅 | 88.3万/坪 (13.5年/39.7坪) | 81.6万/坪 (20.5年/42.7坪) | 89.5万/坪 (14.6年/49.5坪) |
| 笠幡駅 | 72.5万/坪 (14.0年/37.8坪) | 60.7万/坪 (23.9年/50.8坪) | 69.9万/坪 (16.7年/54.4坪) |
| 武蔵高萩駅 | 46.8万/坪 (27.1年/50.4坪) | 66.8万/坪 (26.1年/77.1坪) | 47.3万/坪 (29.5年/53.6坪) |
| 高麗川駅 | 61.4万/坪 (19.9年/74.9坪) | 55.2万/坪 (28.4年/68.7坪) | 70.6万/坪 (17.3年/65.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
笠幡駅 72.5 万/坪(昨年同期比 +19.4 ％)
笠幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.5万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.4％( +11.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -45.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 23.9年から -41.6 ％減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 50.8 坪から -25.6 ％減)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 33.7 坪から -12.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.9 年 → 2025年 14.0 年、-41.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 27.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 11.1 ％)
日進駅 136.6 万/坪(昨年同期比 +12.3 ％)
日進駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.3％( +14.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -51.9％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.1年(昨年 14.3年から -57.6 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 44.3 坪から -26.6 ％減)。平均建物面積は 53.2 坪 (昨年 34.7 坪から +53.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 14.3 年 → 2025年 6.1 年、-57.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.5 ％ → 2025年 69.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.4 ％ → 2025年 19.2 ％)
武蔵高萩駅 46.8 万/坪(昨年同期比 -30.0 ％)
武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.8万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.0％( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 26.1年から +3.7 ％増)。平均土地面積は 50.4 坪 (昨年 77.1 坪から -34.6 ％減)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 41.4 坪から -33.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 17.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 35.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.6 ％ → 2025年 11.8 ％)
西大宮駅 98.6 万/坪(昨年同期比 -14.2 ％)
西大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.6万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.2％( -16.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 39 件(１年前(2024年)に比べて -58.9％( -56件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.9年(昨年 13.1年から -17.0 ％減)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 49.1 坪から +4.3 ％増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 36.9 坪から +12.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 13.1 年 → 2025年 10.9 年、-17.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.9 ％ → 2025年 51.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.9 ％ → 2025年 15.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.5 分 → 2025年 19.3 分、+10.1 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 ％ → 2025年 5.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 2.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示