【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR川越線 (大宮駅～高麗川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.9％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 638 件(１年前(2023年)に比べて +6.3％( +38件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 14.7年から +14.8 ％増)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 46.1 坪から +14.2 ％増)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 37.0 坪から +6.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。武蔵高萩駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵高萩駅で昨年に比べ +41.3 ％、坪単価は 66.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵高萩駅、西川越駅)は +22.8 ％(坪単価 +11.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高麗川駅、笠幡駅)は -17.5 ％(坪単価 -12.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 14.7 年 → 2024年 16.9 年、+14.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.4 ％ → 2024年 13.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.2 ％ → 2024年 37.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(45.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.9％( +1.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 165 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高麗川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.9％( -15.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて +26.1％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR川越線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 152万/坪 (14.6年/53.7坪) | 150万/坪 (12.7年/44.8坪) | 146万/坪 (14.5年/44.4坪) |
| 日進駅 | 120万/坪 (13.3年/44.6坪) | 122万/坪 (12.6年/42.0坪) | 125万/坪 (8.4年/52.2坪) |
| 西大宮駅 | 115万/坪 (12.8年/48.6坪) | 117万/坪 (7.4年/42.0坪) | 133万/坪 (5.9年/45.0坪) |
| 指扇駅 | 86.7万/坪 (17.5年/64.2坪) | 94.8万/坪 (16.2年/40.2坪) | 96.9万/坪 (7.4年/50.7坪) |
| 南古谷駅 | 89.8万/坪 (12.7年/64.0坪) | 89.5万/坪 (17.0年/42.4坪) | 72.8万/坪 (16.8年/52.8坪) |
| 川越駅 | 107万/坪 (17.4年/43.6坪) | 107万/坪 (19.3年/47.5坪) | 94.4万/坪 (17.4年/52.5坪) |
| 西川越駅 | 92.9万/坪 (17.7年/37.7坪) | 89.0万/坪 (14.0年/44.7坪) | 90.0万/坪 (13.4年/39.6坪) |
| 的場駅 | 81.6万/坪 (20.5年/42.7坪) | 89.5万/坪 (14.6年/49.5坪) | 91.6万/坪 (12.3年/39.8坪) |
| 笠幡駅 | 60.7万/坪 (23.9年/50.8坪) | 69.9万/坪 (16.7年/54.4坪) | 71.1万/坪 (19.0年/54.5坪) |
| 武蔵高萩駅 | 66.8万/坪 (26.1年/77.1坪) | 47.3万/坪 (29.5年/53.6坪) | 47.8万/坪 (28.7年/72.9坪) |
| 高麗川駅 | 55.2万/坪 (28.4年/68.7坪) | 70.6万/坪 (17.3年/65.1坪) | 65.8万/坪 (21.2年/64.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵高萩駅 66.8 万/坪(昨年同期比 +41.3 ％)
武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.8万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +41.3％( +19.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2023年)に比べて +36.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 29.5年から -11.6 ％減)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 53.6 坪から +43.9 ％増)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 29.3 坪から +41.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.5 年 → 2024年 26.1 年、-11.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.7 ％ → 2024年 15.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.5 ％ → 2024年 31.2 ％)
西川越駅 92.9 万/坪(昨年同期比 +4.3 ％)
西川越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.9万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.3％( +3.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 14.0年から +26.1 ％増)。平均土地面積は 37.7 坪 (昨年 44.7 坪から -15.6 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 28.9 坪から -5.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.3 分 → 2024年 11.3 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 57.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.0 年 → 2024年 17.7 年、+26.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 21.4 ％)
高麗川駅 55.2 万/坪(昨年同期比 -21.9 ％)
高麗川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.9％( -15.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて +26.1％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 17.3年から +63.6 ％増)。平均土地面積は 68.7 坪 (昨年 65.1 坪から +5.5 ％増)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 36.2 坪から +1.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.3 年 → 2024年 28.4 年、+63.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 32.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.8 ％ → 2024年 21.4 ％)
笠幡駅 60.7 万/坪(昨年同期比 -13.1 ％)
笠幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.7万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.1％( -9.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -8.3％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 16.7年から +43.4 ％増)。平均土地面積は 50.8 坪 (昨年 54.4 坪から -6.5 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 41.9 坪から -19.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.7 年 → 2024年 23.9 年、+43.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.8 分 → 2024年 18.1 分、+21.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 ％ → 2024年 21.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示