この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のつくばエクスプレス線 (八潮駅~三郷中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -4.7%( -5.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 131 件(1年前(2024年)に比べて -43.0%( -99件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 16.6年から -12.9 %減)。平均土地面積は 42.0 坪 (昨年 56.5 坪から -25.6 %減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 47.2 坪から -23.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三郷中央駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三郷中央駅で昨年に比べ +7.1 %、坪単価は 103 万円/坪となった。
上位 1 駅(三郷中央駅)は +7.1 %(坪単価 +6.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(八潮駅)は -9.0 %(坪単価 -10.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 16.6 年 → 2025年 14.5 年、-12.9 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.1 % → 2025年 41.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.7 % → 2025年 6.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 % → 2025年 1.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +7.1%( +6.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 50 件(1年前(2024年)に比べて -32.4%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -9.0%( -10.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 79 件(1年前(2024年)に比べて -48.7%( -75件/坪)と大幅に減少しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八潮駅 | 102万/坪 (13.1年/42.7坪) | 112万/坪 (15.9年/56.5坪) | 103万/坪 (18.7年/62.5坪) |
| 三郷中央駅 | 103万/坪 (15.6年/41.6坪) | 96.2万/坪 (17.5年/52.8坪) | 109万/坪 (14.9年/47.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三郷中央駅 103.0 万/坪(昨年同期比 +7.1 %)
三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +7.1%( +6.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 50 件(1年前(2024年)に比べて -32.4%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.6年(昨年 17.5年から -11.2 %減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 52.8 坪から -21.2 %減)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 49.1 坪から -32.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 17.5 年 → 2025年 15.6 年、-11.2 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.4 % → 2025年 38.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.4 % → 2025年 22.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 20.5 分 → 2025年 24.8 分、+21.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.5 % → 2025年 14.0 %)
八潮駅 102.4 万/坪(昨年同期比 -9.0 %)
八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -9.0%( -10.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 79 件(1年前(2024年)に比べて -48.7%( -75件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 15.9年から -17.5 %減)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 56.5 坪から -24.5 %減)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 42.9 坪から -10.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 15.9 年 → 2025年 13.1 年、-17.5 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.7 % → 2025年 7.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.7 % → 2025年 44.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.0 % → 2025年 28.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示