【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の南海高野線 (紀見峠駅～紀伊細川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.2％( -6.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 43 件(１年前(2023年)に比べて +10.3％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 35.5年から -3.9 ％減)。平均土地面積は 67.5 坪 (昨年 66.0 坪から +2.3 ％増)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 33.6 坪から +11.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。橋本駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは紀伊清水駅で昨年に比べ +331.6 ％、坪単価は 25.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(紀伊清水駅、橋本駅)は +172.0 ％(坪単価 +10.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(紀見峠駅、九度山駅)は -53.0 ％(坪単価 -16.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 21.0 分 → 2024年 17.6 分、-16.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.9 ％ → 2024年 31.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 14.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 52.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.7 ％ → 2024年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御幸辻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.1万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.1％( -4.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった紀見峠駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.5万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.0％( -20.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 南海高野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 紀見峠駅 | 13.5万/坪 (33.7年/64.1坪) | 33.7万/坪 (21.0年/55.5坪) | 19.3万/坪 (26.3年/49.9坪) |
| 林間田園都市駅 | 20.5万/坪 (31.7年/60.0坪) | 36.5万/坪 (32.2年/62.0坪) | 26.1万/坪 (33.3年/99.2坪) |
| 御幸辻駅 | 35.1万/坪 (29.6年/57.2坪) | 39.4万/坪 (26.2年/55.3坪) | 37.9万/坪 (30.2年/65.5坪) |
| 橋本駅 | 15.6万/坪 (38.9年/84.7坪) | 13.9万/坪 (45.1年/83.6坪) | 29.9万/坪 (22.2年/119坪) |
| 紀伊清水駅 | 25.6万/坪 (31.5年/81.2坪) | 5.9万/坪 (43.0年/92.3坪) | 12.3万/坪 (0年/90.8坪) |
| 学文路駅 | 12.3万/坪 (41.6年/52.6坪) | - | 10.4万/坪 (45.1年/179坪) |
| 九度山駅 | 14.0万/坪 (43.1年/77.1坪) | 26.0万/坪 (52.6年/31.3坪) | 16.8万/坪 (32.5年/71.4坪) |
| 高野下駅 | - | 3.2万/坪 (48.3年/93.8坪) | 0.6万/坪 (31.3年/78.7坪) |
| 下古沢駅 | - | - | - |
| 紀伊細川駅 | 18.7万/坪 (19.8年/191坪) | - | 26.4万/坪 (72.0年/93.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
紀伊清水駅 25.6 万/坪(昨年同期比 +331.6 ％)
紀伊清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +331.6％( +19.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 43.0年から -26.7 ％減)。平均土地面積は 81.2 坪 (昨年 92.3 坪から -12.0 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 24.2 坪から +77.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 43.0 年 → 2024年 31.5 年、-26.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.0 分 → 2024年 9.0 分、-30.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
橋本駅 15.6 万/坪(昨年同期比 +12.4 ％)
橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.6万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.4％( +1.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 45.1年から -13.6 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 83.6 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 34.5 坪から +36.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 45.1 年 → 2024年 38.9 年、-13.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.4 分 → 2024年 8.0 分、-40.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
紀見峠駅 13.5 万/坪(昨年同期比 -60.0 ％)
紀見峠駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.5万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.0％( -20.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 21.0年から +60.2 ％増)。平均土地面積は 64.1 坪 (昨年 55.5 坪から +15.6 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 36.8 坪から -1.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.0 年 → 2024年 33.7 年、+60.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
九度山駅 14.0 万/坪(昨年同期比 -46.1 ％)
九度山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.0万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -46.1％( -12.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.1年(昨年 52.6年から -18.0 ％減)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 31.3 坪から +146.8 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 31.3 坪から +27.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 52.6 年 → 2024年 43.1 年、-18.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.7 分 → 2024年 11.3 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示