【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の南海加太線 (和歌山市駅～加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.0万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.7％( -12.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 154 件(１年前(2023年)に比べて -14.0％( -25件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 24.8年から +31.5 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 62.1 坪から +2.2 ％増)。平均建物面積は 47.7 坪 (昨年 40.7 坪から +17.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。東松江駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは二里ケ浜駅で昨年に比べ +105.3 ％、坪単価は 55.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(二里ケ浜駅、東松江駅)は +58.4 ％(坪単価 +15.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(加太駅、磯ノ浦駅)は -51.3 ％(坪単価 -21.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.0 分 → 2024年 14.4 分、-10.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.9 ％ → 2024年 26.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 1.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.8 年 → 2024年 32.7 年、+31.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.5 ％ → 2024年 48.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 ％ → 2024年 17.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった二里ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +105.3％( +28.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.2万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -52.9％( -11.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +28.6％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 南海加太線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山市駅 | 27.4万/坪 (42.1年/65.4坪) | 52.1万/坪 (30.4年/69.9坪) | 57.0万/坪 (26.5年/77.9坪) |
| 紀ノ川駅 | 39.9万/坪 (28.4年/62.9坪) | 58.9万/坪 (17.3年/54.7坪) | 52.5万/坪 (22.8年/51.8坪) |
| 東松江駅 | 27.8万/坪 (33.6年/53.5坪) | 25.0万/坪 (32.2年/64.4坪) | 34.4万/坪 (38.1年/77.7坪) |
| 中松江駅 | 27.0万/坪 (32.4年/36.9坪) | 37.6万/坪 (26.5年/49.2坪) | 46.0万/坪 (28.4年/68.6坪) |
| 八幡前駅 | 34.0万/坪 (33.9年/95.8坪) | 38.3万/坪 (25.4年/41.0坪) | 37.1万/坪 (28.1年/51.9坪) |
| 西ノ庄駅 | 32.8万/坪 (29.3年/53.3坪) | 42.7万/坪 (18.1年/102坪) | 56.1万/坪 (18.8年/53.0坪) |
| 二里ケ浜駅 | 55.2万/坪 (22.1年/82.2坪) | 26.9万/坪 (46.4年/64.5坪) | 59.7万/坪 (17.3年/71.1坪) |
| 磯ノ浦駅 | 31.8万/坪 (35.4年/42.4坪) | 63.5万/坪 (26.9年/45.0坪) | 48.4万/坪 (17.6年/49.9坪) |
| 加太駅 | 10.2万/坪 (42.0年/52.6坪) | 21.6万/坪 (32.7年/48.8坪) | 38.3万/坪 (39.0年/127坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
二里ケ浜駅 55.2 万/坪(昨年同期比 +105.3 ％)
二里ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +105.3％( +28.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 46.4年から -52.4 ％減)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 64.5 坪から +27.4 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 39.8 坪から -8.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.4 年 → 2024年 22.1 年、-52.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 7.2 分、+45.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 12.5 ％)
東松江駅 27.8 万/坪(昨年同期比 +11.5 ％)
東松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.8万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.5％( +2.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて +4.3％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 32.2年から +4.4 ％増)。平均土地面積は 53.5 坪 (昨年 64.4 坪から -16.9 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 44.6 坪から -19.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 54.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 4.2 ％)
加太駅 10.2 万/坪(昨年同期比 -52.9 ％)
加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.2万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -52.9％( -11.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +28.6％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 32.7年から +28.5 ％増)。平均土地面積は 52.6 坪 (昨年 48.8 坪から +7.7 ％増)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 34.8 坪から -7.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.7 年 → 2024年 42.0 年、+28.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 62.5 ％)
磯ノ浦駅 31.8 万/坪(昨年同期比 -49.8 ％)
磯ノ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.8万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.8％( -31.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.4年(昨年 26.9年から +31.6 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 45.0 坪から -5.9 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 29.5 坪から +5.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.9 年 → 2024年 35.4 年、+31.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.8 分 → 2024年 9.5 分、+65.2 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示