【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の南海加太線 (和歌山市駅～加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.1万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.0％( -15.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -38.9％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 28.4年から +22.6 ％増)。平均土地面積は 69.9 坪 (昨年 57.7 坪から +21.2 ％増)。平均建物面積は 54.2 坪 (昨年 37.1 坪から +46.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。二里ケ浜駅、加太駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは二里ケ浜駅で昨年に比べ +68.7 ％、坪単価は 42.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(二里ケ浜駅、加太駅)は +63.6 ％(坪単価 +10.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中松江駅、紀ノ川駅)は -67.1 ％(坪単価 -30.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.8 分 → 2024年 13.8 分、-17.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.5 ％ → 2024年 15.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.4 年 → 2024年 34.8 年、+22.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.3 ％ → 2024年 46.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.5 ％ → 2024年 34.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西ノ庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.0％( -12.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.1万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.4％( +3.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 南海加太線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山市駅 | 16.0万/坪 (45.5年/42.7坪) | 38.6万/坪 (32.1年/44.5坪) | 84.1万/坪 (27.8年/57.9坪) |
| 紀ノ川駅 | 19.5万/坪 (37.9年/69.1坪) | 57.4万/坪 (18.0年/50.3坪) | 42.7万/坪 (20.9年/46.8坪) |
| 東松江駅 | 24.0万/坪 (35.3年/84.7坪) | 24.4万/坪 (39.3年/79.7坪) | 26.0万/坪 (40.2年/80.5坪) |
| 中松江駅 | 11.0万/坪 (38.8年/28.0坪) | 34.4万/坪 (28.6年/40.8坪) | 39.6万/坪 (22.4年/43.4坪) |
| 八幡前駅 | 28.8万/坪 (40.1年/206坪) | 43.0万/坪 (22.8年/39.3坪) | 51.8万/坪 (3.8年/46.9坪) |
| 西ノ庄駅 | 50.4万/坪 (15.6年/43.6坪) | 63.0万/坪 (12.4年/165坪) | 80.0万/坪 (13.8年/48.4坪) |
| 二里ケ浜駅 | 42.5万/坪 (14.8年/32.5坪) | 25.2万/坪 (56.3年/77.9坪) | 28.7万/坪 (0年/154坪) |
| 磯ノ浦駅 | 26.0万/坪 (44.3年/40.1坪) | 33.1万/坪 (54.8年/27.2坪) | - |
| 加太駅 | 10.1万/坪 (50.3年/69.6坪) | 6.4万/坪 (51.3年/52.2坪) | 7.7万/坪 (48.8年/59.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
二里ケ浜駅 42.5 万/坪(昨年同期比 +68.7 ％)
二里ケ浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.5万円/坪(12.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +68.7％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.8年(昨年 56.3年から -73.8 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 77.9 坪から -58.3 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 41.6 坪から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 56.3 年 → 2024年 14.8 年、-73.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 11.5 分、+130.0 ％と大きく増加)
加太駅 10.1 万/坪(昨年同期比 +58.4 ％)
加太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.1万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.4％( +3.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.3年(昨年 51.3年から -1.9 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 52.2 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 30.3 坪から +12.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 24.5 分 → 2024年 16.0 分、-34.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
中松江駅 11.0 万/坪(昨年同期比 -68.1 ％)
中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -68.1％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 28.6年から +35.6 ％増)。平均土地面積は 28.0 坪 (昨年 40.8 坪から -31.5 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 31.8 坪から -23.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.5 分 → 2024年 10.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.6 年 → 2024年 38.8 年、+35.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
紀ノ川駅 19.5 万/坪(昨年同期比 -66.1 ％)
紀ノ川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.5万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -66.1％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -35.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.9年(昨年 18.0年から +110.8 ％増)。平均土地面積は 69.1 坪 (昨年 50.3 坪から +37.2 ％増)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 29.3 坪から +72.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.7 分 → 2024年 13.9 分、-11.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.0 年 → 2024年 37.9 年、+110.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 44.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 44.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示