
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR総武線快速 (市川駅~千葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +14.5%( +17.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 67 件(1年前(2023年)に比べて -52.1%( -73件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 17.7年から -25.5 %減)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 49.9 坪から -16.6 %減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 42.7 坪から -7.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。津田沼駅、千葉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千葉駅で昨年に比べ +39.9 %、坪単価は 127 万円/坪となった。
上位 1 駅(千葉駅)は +39.9 %(坪単価 +36.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(稲毛駅)は -13.0 %(坪単価 -15.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.7 年 → 2024年 13.1 年、-25.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.0 % → 2024年 43.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.4 % → 2024年 6.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった津田沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +24.9%( +32.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲毛駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.0%( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -73.7%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR総武線快速 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 155万/坪 (11.1年/46.6坪) | 151万/坪 (19.8年/56.1坪) | 137万/坪 (15.9年/46.3坪) |
船橋駅 | 145万/坪 (10.7年/33.9坪) | 134万/坪 (21.4年/41.3坪) | 131万/坪 (16.2年/60.4坪) |
津田沼駅 | 163万/坪 (5.2年/38.5坪) | 130万/坪 (21.5年/42.7坪) | 129万/坪 (10.2年/40.4坪) |
稲毛駅 | 103万/坪 (18.7年/39.6坪) | 118万/坪 (14.2年/48.4坪) | 93.8万/坪 (17.6年/58.1坪) |
千葉駅 | 127万/坪 (16.3年/45.8坪) | 90.6万/坪 (16.4年/54.6坪) | 75.9万/坪 (29.4年/61.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千葉駅 126.8 万/坪(昨年同期比 +39.9 %)
千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +39.9%( +36.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -58.5%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 16.4年から -0.8 %減)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 54.6 坪から -16.1 %減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 40.9 坪から -17.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 % → 2024年 13.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 31.2 %)
稲毛駅 102.6 万/坪(昨年同期比 -13.0 %)
稲毛駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.0%( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -73.7%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 14.2年から +31.1 %増)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 48.4 坪から -18.2 %減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 39.0 坪から -13.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 % → 2024年 10.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.2 年 → 2024年 18.7 年、+31.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.4 % → 2024年 30.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 % → 2024年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示