【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR総武本線 (千葉駅～銚子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.1万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +59.6％( +32.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 123 件(１年前(2023年)に比べて -47.2％( -110件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 25.6年から -3.0 ％減)。平均土地面積は 73.1 坪 (昨年 77.1 坪から -5.2 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 41.5 坪から -9.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。千葉駅、飯岡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは都賀駅で昨年に比べ +115.0 ％、坪単価は 202 万円/坪となった。
上位 2 駅(都賀駅、千葉駅)は +77.5 ％(坪単価 +72.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(干潟駅、成東駅)は -89.5 ％(坪単価 -31.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 29.2 分 → 2024年 24.6 分、-15.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 6.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.9 ％ → 2024年 2.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.9 ％ → 2024年 20.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった都賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +115.0％( +108.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -7.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった干潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.0万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.5％( -28.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR総武本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 127万/坪 (16.3年/45.8坪) | 90.6万/坪 (16.4年/54.6坪) | 75.9万/坪 (29.4年/61.5坪) |
| 東千葉駅 | 117万/坪 (10.8年/50.7坪) | 104万/坪 (18.3年/48.8坪) | 123万/坪 (10.9年/43.0坪) |
| 都賀駅 | 202万/坪 (21.2年/70.0坪) | 94.2万/坪 (14.6年/50.8坪) | 83.1万/坪 (23.3年/75.0坪) |
| 四街道駅 | 66.0万/坪 (25.1年/67.2坪) | 63.7万/坪 (20.5年/69.8坪) | 67.9万/坪 (24.9年/75.6坪) |
| 物井駅 | 41.7万/坪 (32.4年/43.9坪) | 77.7万/坪 (17.4年/54.8坪) | 74.3万/坪 (19.6年/60.2坪) |
| 佐倉駅 | 63.6万/坪 (25.4年/59.5坪) | 53.3万/坪 (28.6年/75.2坪) | 55.5万/坪 (29.6年/56.9坪) |
| 南酒々井駅 | - | - | 4.3万/坪 (39.8年/46.9坪) |
| 榎戸駅 | 44.7万/坪 (31.3年/54.5坪) | 43.2万/坪 (33.1年/121坪) | 40.0万/坪 (21.6年/84.4坪) |
| 八街駅 | 38.0万/坪 (21.5年/92.3坪) | 35.0万/坪 (24.5年/71.3坪) | 29.9万/坪 (23.1年/69.5坪) |
| 日向駅 | 11.3万/坪 (27.8年/47.4坪) | 12.5万/坪 (31.6年/107坪) | 22.3万/坪 (30.6年/96.6坪) |
| 成東駅 | 5.8万/坪 (39.4年/90.4坪) | 40.0万/坪 (25.0年/131坪) | 12.5万/坪 (40.6年/73.2坪) |
| 松尾駅 | 8.2万/坪 (39.1年/39.8坪) | 15.5万/坪 (40.8年/87.7坪) | 13.6万/坪 (29.8年/127坪) |
| 横芝駅 | - | 13.4万/坪 (41.4年/83.2坪) | 48.4万/坪 (25.1年/243坪) |
| 飯倉駅 | - | - | - |
| 八日市場駅 | - | 35.9万/坪 (32.2年/109坪) | 128万/坪 (36.0年/74.6坪) |
| 干潟駅 | 2.0万/坪 (48.8年/86.2坪) | 31.0万/坪 (33.8年/172坪) | 12.2万/坪 (25.8年/93.0坪) |
| 旭駅 | 35.0万/坪 (28.1年/160坪) | 60.4万/坪 (28.8年/66.9坪) | 33.8万/坪 (33.0年/104坪) |
| 飯岡駅 | 15.1万/坪 (45.1年/55.5坪) | 11.0万/坪 (39.0年/139坪) | 26.7万/坪 (34.4年/166坪) |
| 倉橋駅 | - | - | - |
| 猿田駅 | - | 6.6万/坪 (46.8年/197坪) | - |
| 松岸駅 | - | 4.3万/坪 (43.1年/69.1坪) | 13.2万/坪 (39.8年/103坪) |
| 銚子駅 | - | 21.0万/坪 (43.7年/66.7坪) | 13.3万/坪 (42.2年/42.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
都賀駅 202.4 万/坪(昨年同期比 +115.0 ％)
都賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +115.0％( +108.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -7.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 14.6年から +45.0 ％増)。平均土地面積は 70.0 坪 (昨年 50.8 坪から +37.8 ％増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 53.4 坪から -10.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.6 年 → 2024年 21.2 年、+45.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.2 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 23.8 ％)
千葉駅 126.8 万/坪(昨年同期比 +39.9 ％)
千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +39.9％( +36.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -58.5％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 16.4年から -0.8 ％減)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 54.6 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 40.9 坪から -17.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 13.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 31.2 ％)
干潟駅 2.0 万/坪(昨年同期比 -93.5 ％)
干潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.0万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.5％( -28.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.8年(昨年 33.8年から +44.4 ％増)。平均土地面積は 86.2 坪 (昨年 172.4 坪から -50.0 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 51.4 坪から -51.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.8 年 → 2024年 48.8 年、+44.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 19.7 分 → 2024年 22.0 分、+11.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
成東駅 5.8 万/坪(昨年同期比 -85.5 ％)
成東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.8万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -85.5％( -34.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 25.0年から +57.3 ％増)。平均土地面積は 90.4 坪 (昨年 131.3 坪から -31.1 ％減)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 38.6 坪から -22.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 72.7 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.0 年 → 2024年 39.4 年、+57.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示