【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の新京成電鉄線 (松戸駅～京成津田沼駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.7万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.8％( -1.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 570 件(１年前(2024年)に比べて -45.2％( -470件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 18.3年から -12.5 ％減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 44.6 坪から -7.3 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 34.4 坪から +0.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八柱駅、くぬぎ山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは八柱駅で昨年に比べ +91.9 ％、坪単価は 236 万円/坪となった。
上位 2 駅(八柱駅、くぬぎ山駅)は +81.4 ％(坪単価 +77.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(初富駅、京成津田沼駅)は -28.2 ％(坪単価 -32.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 18.3 年 → 2025年 16.0 年、-12.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.4 ％ → 2025年 47.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.3 ％ → 2025年 15.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 6.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 ％ → 2025年 2.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった八柱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 236万円/坪(71.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +91.9％( +113.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった初富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.7万円/坪(17.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.7％( -29.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 新京成電鉄線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 136万/坪 (16.6年/42.3坪) | 148万/坪 (19.9年/49.3坪) | 120万/坪 (15.5年/47.3坪) |
| 上本郷駅 | 110万/坪 (17.3年/35.9坪) | 122万/坪 (16.3年/43.2坪) | 122万/坪 (16.0年/47.0坪) |
| 松戸新田駅 | 90.3万/坪 (34.5年/39.3坪) | 96.1万/坪 (24.3年/59.3坪) | 97.4万/坪 (20.6年/57.8坪) |
| みのり台駅 | 127万/坪 (12.8年/34.2坪) | 125万/坪 (16.4年/43.9坪) | 106万/坪 (19.0年/40.0坪) |
| 八柱駅 | 236万/坪 (16.3年/41.6坪) | 123万/坪 (21.6年/60.1坪) | 108万/坪 (12.5年/69.6坪) |
| 常盤平駅 | 91.9万/坪 (19.9年/41.6坪) | 98.7万/坪 (19.4年/52.9坪) | 100万/坪 (13.7年/42.0坪) |
| 五香駅 | 86.7万/坪 (16.3年/39.6坪) | 93.8万/坪 (12.0年/37.4坪) | 82.0万/坪 (18.0年/40.5坪) |
| 元山駅 | 98.8万/坪 (12.9年/37.4坪) | 93.1万/坪 (14.2年/36.7坪) | 92.1万/坪 (17.7年/37.6坪) |
| くぬぎ山駅 | 101万/坪 (5.3年/40.0坪) | 59.3万/坪 (29.0年/42.1坪) | 68.7万/坪 (32.8年/43.4坪) |
| 北初富駅 | 81.1万/坪 (16.9年/39.0坪) | 90.5万/坪 (18.7年/38.0坪) | 77.7万/坪 (24.1年/57.2坪) |
| 新鎌ケ谷駅 | 84.6万/坪 (23.9年/42.9坪) | 107万/坪 (17.0年/41.0坪) | 104万/坪 (21.8年/56.5坪) |
| 初富駅 | 58.7万/坪 (31.0年/43.5坪) | 88.6万/坪 (13.8年/39.3坪) | 79.8万/坪 (19.7年/39.5坪) |
| 鎌ケ谷大仏駅 | 92.5万/坪 (15.1年/38.4坪) | 82.3万/坪 (19.0年/45.1坪) | 83.4万/坪 (18.5年/43.2坪) |
| 二和向台駅 | 76.7万/坪 (18.9年/37.8坪) | 73.6万/坪 (22.1年/37.6坪) | 80.3万/坪 (17.9年/42.0坪) |
| 三咲駅 | 77.6万/坪 (17.7年/41.5坪) | 75.9万/坪 (19.3年/46.1坪) | 78.7万/坪 (15.6年/49.0坪) |
| 滝不動駅 | 81.5万/坪 (14.0年/56.5坪) | 91.8万/坪 (10.5年/44.9坪) | 98.2万/坪 (9.4年/45.1坪) |
| 高根公団駅 | 90.4万/坪 (13.0年/41.7坪) | 84.6万/坪 (17.0年/37.4坪) | 90.1万/坪 (16.7年/38.0坪) |
| 高根木戸駅 | 94.4万/坪 (24.4年/45.3坪) | 95.3万/坪 (23.5年/52.2坪) | 90.5万/坪 (17.7年/46.4坪) |
| 北習志野駅 | 124万/坪 (10.4年/39.5坪) | 112万/坪 (17.8年/42.5坪) | 111万/坪 (17.1年/44.1坪) |
| 習志野駅 | 109万/坪 (12.6年/41.3坪) | 130万/坪 (20.5年/48.4坪) | 106万/坪 (15.7年/40.9坪) |
| 薬園台駅 | 100万/坪 (9.9年/39.5坪) | 83.7万/坪 (21.1年/41.1坪) | 94.6万/坪 (17.7年/47.8坪) |
| 前原駅 | 89.5万/坪 (19.7年/41.7坪) | 102万/坪 (22.3年/45.8坪) | 95.7万/坪 (26.3年/42.5坪) |
| 新津田沼駅 | - | 200万/坪 (0.5年/31.0坪) | - |
| 京成津田沼駅 | 119万/坪 (7.2年/49.1坪) | 154万/坪 (19.2年/59.7坪) | 145万/坪 (10.7年/39.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八柱駅 236.1 万/坪(昨年同期比 +91.9 ％)
八柱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 236万円/坪(71.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +91.9％( +113.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 21.6年から -24.5 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 60.1 坪から -30.7 ％減)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 49.5 坪から -33.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.6 年 → 2025年 16.3 年、-24.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
くぬぎ山駅 101.3 万/坪(昨年同期比 +70.9 ％)
くぬぎ山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +70.9％( +42.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて +9.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 29.0年から -81.9 ％減)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 42.1 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 31.2 坪から +1.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.0 年 → 2025年 5.3 年、-81.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 66.7 ％)
初富駅 58.7 万/坪(昨年同期比 -33.7 ％)
初富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.7万円/坪(17.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.7％( -29.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 13.8年から +124.8 ％増)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 39.3 坪から +10.9 ％増)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 29.6 坪から +23.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 13.9 分 → 2025年 11.7 分、-16.1 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.8 年 → 2025年 31.0 年、+124.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
京成津田沼駅 119.1 万/坪(昨年同期比 -22.8 ％)
京成津田沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.8％( -35.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -57.7％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.2年(昨年 19.2年から -62.6 ％減)。平均土地面積は 49.1 坪 (昨年 59.7 坪から -17.8 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 43.5 坪から -7.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.2 年 → 2025年 7.2 年、-62.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 63.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.1 分 → 2025年 18.1 分、+28.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示