【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR札沼線 (桑園駅～北海道医療大学駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.9万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.3％( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 84 件(１年前(2024年)に比べて +10.5％( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 21.5年から +17.5 ％増)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 58.5 坪から +11.2 ％増)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 40.3 坪から +12.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。太平駅、あいの里教育大駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは当別駅で昨年に比べ +298.1 ％、坪単価は 63.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(当別駅、太平駅)は +196.3 ％(坪単価 +44.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(あいの里公園駅、太美駅)は -32.9 ％(坪単価 -15.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 ％ → 2025年 4.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.0 ％ → 2025年 14.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 21.5 年 → 2025年 25.2 年、+17.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.3 ％ → 2025年 53.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 13.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桑園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.0％( -26.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった太美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.4万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.7％( -11.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR札沼線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桑園駅 | 106万/坪 (14.0年/59.0坪) | 132万/坪 (1.0年/30.3坪) | 59.4万/坪 (39.4年/27.7坪) |
| 八軒駅 | 78.1万/坪 (21.1年/50.4坪) | 68.9万/坪 (18.2年/45.4坪) | 81.0万/坪 (22.6年/63.1坪) |
| 新川駅 | 85.0万/坪 (24.0年/57.5坪) | 89.5万/坪 (12.2年/40.1坪) | 75.7万/坪 (21.0年/52.0坪) |
| 新琴似駅 | 66.9万/坪 (25.5年/64.4坪) | 78.4万/坪 (29.0年/53.4坪) | 76.5万/坪 (13.0年/56.7坪) |
| 太平駅 | 86.2万/坪 (21.3年/57.5坪) | 44.3万/坪 (32.8年/64.3坪) | 74.4万/坪 (21.1年/68.4坪) |
| 百合が原駅 | 61.7万/坪 (27.8年/49.0坪) | 85.8万/坪 (17.7年/52.1坪) | 54.5万/坪 (22.0年/56.7坪) |
| 篠路駅 | 54.0万/坪 (28.3年/73.7坪) | 49.7万/坪 (27.4年/59.3坪) | 59.8万/坪 (27.7年/68.8坪) |
| 拓北駅 | 46.7万/坪 (29.6年/76.3坪) | 54.1万/坪 (26.8年/58.6坪) | 80.4万/坪 (16.7年/57.5坪) |
| あいの里教育大駅 | 68.9万/坪 (14.0年/62.0坪) | 53.8万/坪 (23.7年/83.6坪) | 35.6万/坪 (26.5年/133坪) |
| あいの里公園駅 | 36.6万/坪 (38.0年/113坪) | 54.7万/坪 (22.5年/79.4坪) | 37.8万/坪 (29.4年/78.7坪) |
| 太美駅 | 24.4万/坪 (25.5年/81.7坪) | 36.3万/坪 (31.0年/123坪) | 55.5万/坪 (22.6年/125坪) |
| 当別駅 | 63.5万/坪 (16.5年/92.3坪) | 16.0万/坪 (30.0年/81.7坪) | 15.8万/坪 (36.4年/72.1坪) |
| 北海道医療大学駅 | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
当別駅 63.5 万/坪(昨年同期比 +298.1 ％)
当別駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +298.1％( +47.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 30.0年から -45.0 ％減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 81.7 坪から +13.0 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 43.9 坪から -15.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.0 年 → 2025年 16.5 年、-45.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
太平駅 86.2 万/坪(昨年同期比 +94.5 ％)
太平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +94.5％( +41.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.3年(昨年 32.8年から -35.0 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 64.3 坪から -10.6 ％減)。平均建物面積は 36.0 坪 (昨年 45.1 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.8 年 → 2025年 21.3 年、-35.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.7 分 → 2025年 8.5 分、-27.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
あいの里公園駅 36.6 万/坪(昨年同期比 -33.1 ％)
あいの里公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.6万円/坪(11.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.1％( -18.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 22.5年から +68.9 ％増)。平均土地面積は 113.4 坪 (昨年 79.4 坪から +42.9 ％増)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 43.1 坪から +4.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.5 年 → 2025年 38.0 年、+68.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.5 分 → 2025年 12.5 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
太美駅 24.4 万/坪(昨年同期比 -32.7 ％)
太美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.4万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.7％( -11.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.5年(昨年 31.0年から -17.7 ％減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 122.5 坪から -33.3 ％減)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 37.1 坪から +36.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 31.0 年 → 2025年 25.5 年、-17.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 37.0 分 → 2025年 17.5 分、-52.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示