【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR千歳線 (沼ノ端駅～新千歳空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.3万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.5％( +2.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 752 件(１年前(2023年)に比べて +1.2％( +9件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 22.8年から +6.0 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 80.2 坪から +1.8 ％増)。平均建物面積は 51.7 坪 (昨年 49.7 坪から +4.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。沼ノ端駅、長都駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは沼ノ端駅で昨年に比べ +28.6 ％、坪単価は 83.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(沼ノ端駅、長都駅)は +26.3 ％(坪単価 +18.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新札幌駅、恵庭駅)は -25.5 ％(坪単価 -18.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 4.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.9 ％ → 2024年 15.9 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.2 ％ → 2024年 13.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.4 ％ → 2024年 44.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.0％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -2.8％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった恵庭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.6万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.8％( -12.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 80 件(１年前(2023年)に比べて +19.4％( +13件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR千歳線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 沼ノ端駅 | 83.3万/坪 (18.0年/93.3坪) | 64.8万/坪 (19.1年/89.0坪) | 97.1万/坪 (17.0年/86.0坪) |
| 植苗駅 | 19.6万/坪 (17.3年/103坪) | - | 6.0万/坪 (41.5年/151坪) |
| 南千歳駅 | 3.3万/坪 (53.8年/103坪) | - | - |
| 千歳駅 | 66.9万/坪 (24.8年/92.4坪) | 64.5万/坪 (22.4年/91.7坪) | 65.2万/坪 (22.1年/92.2坪) |
| 長都駅 | 90.2万/坪 (14.8年/77.1坪) | 72.8万/坪 (14.5年/75.5坪) | 61.9万/坪 (18.5年/87.7坪) |
| サッポロビール庭園駅 | 70.8万/坪 (17.8年/66.6坪) | 75.6万/坪 (15.8年/95.3坪) | - |
| 恵庭駅 | 48.6万/坪 (28.5年/96.1坪) | 60.6万/坪 (21.1年/79.7坪) | 52.6万/坪 (24.8年/92.0坪) |
| 恵み野駅 | 52.2万/坪 (29.4年/79.7坪) | 56.1万/坪 (24.3年/78.9坪) | 54.0万/坪 (24.2年/84.6坪) |
| 島松駅 | 49.5万/坪 (27.4年/85.1坪) | 45.0万/坪 (30.6年/99.8坪) | 92.6万/坪 (22.9年/101坪) |
| 北広島駅 | 54.6万/坪 (29.4年/97.6坪) | 60.7万/坪 (27.5年/90.9坪) | 60.5万/坪 (27.4年/84.9坪) |
| 上野幌駅 | 56.6万/坪 (30.1年/71.0坪) | 64.7万/坪 (28.4年/72.8坪) | 67.7万/坪 (26.5年/70.4坪) |
| 新札幌駅 | 53.1万/坪 (32.5年/71.5坪) | 77.1万/坪 (19.0年/64.0坪) | 69.8万/坪 (30.6年/75.2坪) |
| 平和駅 | 65.1万/坪 (23.4年/63.9坪) | 56.2万/坪 (26.7年/72.7坪) | 58.8万/坪 (24.6年/64.6坪) |
| 白石駅 | 77.8万/坪 (20.1年/58.9坪) | 69.6万/坪 (20.2年/61.5坪) | 73.2万/坪 (21.5年/64.8坪) |
| 新千歳空港駅 | - | 49.0万/坪 (26.5年/78.7坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
沼ノ端駅 83.3 万/坪(昨年同期比 +28.6 ％)
沼ノ端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.3万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.6％( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 93 件(１年前(2023年)に比べて +13.4％( +11件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 19.1年から -6.1 ％減)。平均土地面積は 93.3 坪 (昨年 89.0 坪から +4.9 ％増)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 45.9 坪から +11.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 7.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.8 ％ → 2024年 6.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.9 ％ → 2024年 5.4 ％)
長都駅 90.2 万/坪(昨年同期比 +24.0 ％)
長都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.0％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -2.8％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 14.5年から +2.6 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 75.5 坪から +2.1 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 47.9 坪から -14.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 ％ → 2024年 11.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 ％ → 2024年 2.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 32.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 ％ → 2024年 20.6 ％)
新札幌駅 53.1 万/坪(昨年同期比 -31.2 ％)
新札幌駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.1万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -31.2％( -24.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 19.0年から +70.4 ％増)。平均土地面積は 71.5 坪 (昨年 64.0 坪から +11.7 ％増)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 35.8 坪から +31.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 32.5 年、+70.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 71.4 ％)
恵庭駅 48.6 万/坪(昨年同期比 -19.8 ％)
恵庭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.6万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.8％( -12.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 80 件(１年前(2023年)に比べて +19.4％( +13件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 21.1年から +35.3 ％増)。平均土地面積は 96.1 坪 (昨年 79.7 坪から +20.6 ％増)。平均建物面積は 57.3 坪 (昨年 56.5 坪から +1.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 2.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.1 年 → 2024年 28.5 年、+35.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 16.8 分 → 2024年 19.0 分、+12.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.3 ％ → 2024年 50.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 20.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示