【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR山陰本線 (梁瀬駅～居組駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -59.5％( -37.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 115 件(１年前(2023年)に比べて -8.0％( -10件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 39.6年(昨年 39.2年から +1.1 ％増)。平均土地面積は 108.4 坪 (昨年 101.2 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 64.3 坪 (昨年 60.7 坪から +5.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。国府駅、豊岡駅、香住駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜坂駅で昨年に比べ +831.6 ％、坪単価は 53.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(浜坂駅、豊岡駅)は +445.8 ％(坪単価 +32.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八鹿駅、梁瀬駅)は -88.6 ％(坪単価 -192.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.1 ％ → 2024年 7.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 59.6 ％ → 2024年 56.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 35.3 分 → 2024年 40.4 分、+14.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 30.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.4 ％ → 2024年 2.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浜坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +831.6％( +47.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった柴山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.0万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -72.2％( -2.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 梁瀬駅 | 1.8万/坪 (55.1年/197坪) | 9.7万/坪 (49.8年/150坪) | 10.0万/坪 (53.9年/158坪) |
| 和田山駅 | 21.5万/坪 (35.2年/112坪) | 42.3万/坪 (31.7年/143坪) | 41.7万/坪 (27.3年/96.1坪) |
| 養父駅 | 16.8万/坪 (46.7年/117坪) | 24.7万/坪 (23.1年/129坪) | 14.8万/坪 (36.2年/121坪) |
| 八鹿駅 | 16.2万/坪 (36.5年/78.5坪) | 394万/坪 (33.4年/90.1坪) | 13.8万/坪 (39.9年/139坪) |
| 江原駅 | 10.2万/坪 (42.1年/134坪) | 31.2万/坪 (40.7年/92.4坪) | 16.6万/坪 (42.1年/86.8坪) |
| 国府駅 | 17.8万/坪 (40.1年/119坪) | 14.3万/坪 (41.4年/104坪) | 12.0万/坪 (24.6年/145坪) |
| 豊岡駅 | 43.4万/坪 (36.8年/105坪) | 27.1万/坪 (40.3年/83.2坪) | 29.8万/坪 (36.3年/74.9坪) |
| 玄武洞駅 | - | - | - |
| 城崎温泉駅 | 23.8万/坪 (39.8年/36.3坪) | 35.0万/坪 (52.5年/49.4坪) | 1.3万/坪 (55.8年/43.9坪) |
| 竹野駅 | 5.6万/坪 (50.1年/47.6坪) | 18.1万/坪 (29.1年/111坪) | 17.7万/坪 (0年/63.5坪) |
| 佐津駅 | 10.6万/坪 (35.7年/170坪) | - | - |
| 柴山駅 | 1.0万/坪 (34.8年/63.5坪) | 3.7万/坪 (34.8年/36.3坪) | 2.1万/坪 (45.8年/33.3坪) |
| 香住駅 | 16.5万/坪 (41.0年/114坪) | 11.2万/坪 (40.6年/79.0坪) | 11.8万/坪 (36.7年/89.0坪) |
| 鎧駅 | - | - | - |
| 餘部駅 | - | - | - |
| 久谷駅 | - | - | - |
| 浜坂駅 | 53.6万/坪 (41.6年/90.0坪) | 5.8万/坪 (46.4年/146坪) | 28.6万/坪 (40.4年/87.1坪) |
| 諸寄駅 | - | 6.1万/坪 (62.5年/24.2坪) | - |
| 居組駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
浜坂駅 53.6 万/坪(昨年同期比 +831.6 ％)
浜坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +831.6％( +47.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.6年(昨年 46.4年から -10.2 ％減)。平均土地面積は 90.0 坪 (昨年 146.1 坪から -38.4 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 57.3 坪から -34.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 46.4 年 → 2024年 41.6 年、-10.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 71.4 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 70.4 分 → 2024年 91.8 分、+30.3 ％と大きく増加)
豊岡駅 43.4 万/坪(昨年同期比 +60.1 ％)
豊岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.4万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +60.1％( +16.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.8年(昨年 40.3年から -8.8 ％減)。平均土地面積は 104.8 坪 (昨年 83.2 坪から +26.0 ％増)。平均建物面積は 77.7 坪 (昨年 61.4 坪から +26.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 20.2 分 → 2024年 17.6 分、-13.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 65.7 ％ → 2024年 48.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 29.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.0 ％ → 2024年 2.5 ％)
八鹿駅 16.2 万/坪(昨年同期比 -95.9 ％)
八鹿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.2万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -95.9％( -377.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 33.4年から +9.1 ％増)。平均土地面積は 78.5 坪 (昨年 90.1 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 53.8 坪 (昨年 62.0 坪から -13.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
梁瀬駅 1.8 万/坪(昨年同期比 -81.3 ％)
梁瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.8万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.3％( -7.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 55.1年(昨年 49.8年から +10.7 ％増)。平均土地面積は 197.0 坪 (昨年 150.2 坪から +31.1 ％増)。平均建物面積は 55.6 坪 (昨年 57.5 坪から -3.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 49.8 年 → 2024年 55.1 年、+10.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 16.7 分 → 2024年 34.2 分、+105.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示