【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の阪急神戸本線 (園田駅～神戸三宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -6.9％( -8.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 149 件(１年前(2024年)に比べて -12.9％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 22.7年から +19.6 ％増)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 42.9 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 42.2 坪から -9.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。六甲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは六甲駅で昨年に比べ +47.9 ％、坪単価は 134 万円/坪となった。
上位 2 駅(六甲駅、王子公園駅)は +33.4 ％(坪単価 +30.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岡本駅、御影駅)は -21.3 ％(坪単価 -38.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 ％ → 2025年 16.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 ％ → 2025年 2.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.7 年 → 2025年 27.1 年、+19.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 29.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 36.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西宮北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.2％( +20.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった園田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.3万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.1％( -11.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2024年)に比べて +9.1％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
| 阪急神戸本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 園田駅 | 90.3万/坪 (29.6年/29.1坪) | 102万/坪 (22.8年/38.4坪) | 92.6万/坪 (24.7年/44.6坪) |
| 塚口駅 | 90.9万/坪 (27.4年/24.8坪) | 99.8万/坪 (24.9年/40.4坪) | 115万/坪 (24.0年/36.5坪) |
| 武庫之荘駅 | 109万/坪 (26.5年/36.3坪) | 108万/坪 (21.0年/35.3坪) | 107万/坪 (27.4年/43.3坪) |
| 西宮北口駅 | 191万/坪 (10.4年/31.5坪) | 170万/坪 (25.3年/35.0坪) | 189万/坪 (17.2年/43.1坪) |
| 夙川駅 | 155万/坪 (24.7年/51.6坪) | 159万/坪 (19.9年/60.9坪) | 177万/坪 (33.3年/86.2坪) |
| 芦屋川駅 | 137万/坪 (35.5年/163坪) | 134万/坪 (41.9年/115坪) | 202万/坪 (21.6年/109坪) |
| 岡本駅 | 132万/坪 (38.9年/38.4坪) | 173万/坪 (14.4年/48.8坪) | 198万/坪 (21.0年/39.3坪) |
| 御影駅 | 157万/坪 (24.0年/48.5坪) | 194万/坪 (14.7年/54.2坪) | 152万/坪 (15.4年/51.3坪) |
| 六甲駅 | 134万/坪 (27.7年/35.7坪) | 90.4万/坪 (29.5年/40.1坪) | 123万/坪 (25.7年/47.8坪) |
| 王子公園駅 | 112万/坪 (24.6年/27.8坪) | 94.4万/坪 (24.3年/35.3坪) | 155万/坪 (14.1年/40.0坪) |
| 春日野道駅 | 97.1万/坪 (31.7年/25.9坪) | 98.2万/坪 (30.1年/28.4坪) | 117万/坪 (23.6年/32.8坪) |
| 神戸三宮駅 | - | - | 125万/坪 (0.25年/28.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
六甲駅 133.7 万/坪(昨年同期比 +47.9 ％)
六甲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +47.9％( +43.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +44.4％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 29.5年から -6.2 ％減)。平均土地面積は 35.7 坪 (昨年 40.1 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 55.1 坪から -19.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 29.4 分 → 2025年 10.6 分、-63.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 30.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 7.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 23.1 ％)
王子公園駅 112.2 万/坪(昨年同期比 +18.9 ％)
王子公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.9％( +17.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて +55.6％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 24.3年から +1.2 ％増)。平均土地面積は 27.8 坪 (昨年 35.3 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 38.6 坪から -11.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.4 分 → 2025年 13.8 分、+10.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 35.7 ％)
岡本駅 132.3 万/坪(昨年同期比 -23.3 ％)
岡本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.3％( -40.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 14.4年から +169.9 ％増)。平均土地面積は 38.4 坪 (昨年 48.8 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 43.9 坪から -16.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.7 分 → 2025年 5.6 分、-47.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.4 年 → 2025年 38.9 年、+169.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 40.0 ％)
御影駅 156.6 万/坪(昨年同期比 -19.2 ％)
御影駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.2％( -37.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -38.9％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 14.7年から +64.0 ％増)。平均土地面積は 48.5 坪 (昨年 54.2 坪から -10.4 ％減)。平均建物面積は 42.7 坪 (昨年 39.1 坪から +9.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.0 分 → 2025年 10.1 分、-15.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.7 年 → 2025年 24.0 年、+64.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 44.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示