
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の阪急甲陽線 (夙川駅~甲陽園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(43.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +10.2%( +13.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 128 件(1年前(2023年)に比べて -3.8%( -5件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 28.4年から -26.1 %減)。平均土地面積は 68.0 坪 (昨年 69.9 坪から -2.7 %減)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 47.2 坪から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。苦楽園口駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ +29.8 %、坪単価は 164 万円/坪となった。
上位 1 駅(苦楽園口駅)は +29.8 %(坪単価 +37.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(甲陽園駅)は -0.6 %(坪単価 -0.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.4 年 → 2024年 21.0 年、-26.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 % → 2024年 13.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.2 % → 2024年 38.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 % → 2024年 0.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +12.6%( +18.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 43 件(1年前(2023年)に比べて +4.9%( +2件/坪)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.6%( -0.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 59 件(1年前(2023年)に比べて +18.0%( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
阪急甲陽線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
夙川駅 | 165万/坪 (23.2年/57.0坪) | 146万/坪 (29.2年/54.5坪) | 198万/坪 (19.2年/54.6坪) |
苦楽園口駅 | 164万/坪 (19.1年/74.4坪) | 126万/坪 (28.9年/54.6坪) | 137万/坪 (25.8年/67.6坪) |
甲陽園駅 | 116万/坪 (20.3年/73.2坪) | 117万/坪 (27.3年/95.3坪) | 110万/坪 (22.1年/64.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
苦楽園口駅 163.6 万/坪(昨年同期比 +29.8 %)
苦楽園口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +29.8%( +37.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -38.1%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 28.9年から -34.0 %減)。平均土地面積は 74.4 坪 (昨年 54.6 坪から +36.2 %増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 45.8 坪から -4.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.9 年 → 2024年 19.1 年、-34.0 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 8.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 4.0 %)
甲陽園駅 115.9 万/坪(昨年同期比 -0.6 %)
甲陽園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.6%( -0.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 59 件(1年前(2023年)に比べて +18.0%( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 27.3年から -25.7 %減)。平均土地面積は 73.2 坪 (昨年 95.3 坪から -23.2 %減)。平均建物面積は 44.5 坪 (昨年 47.6 坪から -6.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.3 年 → 2024年 20.3 年、-25.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 % → 2024年 26.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 % → 2024年 15.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.7 分 → 2024年 15.2 分、+11.4 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示