【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の阪急甲陽線 (夙川駅～甲陽園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.0％( +21.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -9.1％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 26.8年から -26.9 ％減)。平均土地面積は 72.8 坪 (昨年 80.9 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 58.1 坪から -17.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。苦楽園口駅、甲陽園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ +38.9 ％、坪単価は 153 万円/坪となった。
上位 1 駅(苦楽園口駅)は +38.9 ％(坪単価 +42.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(夙川駅)は +3.6 ％(坪単価 +5.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.8 年 → 2024年 19.6 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 17.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.6 ％ → 2024年 46.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.4 ％ → 2024年 7.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.6％( +5.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -15.4％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +27.2％( +29.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +16.7％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
| 阪急甲陽線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夙川駅 | 155万/坪 (25.5年/67.2坪) | 150万/坪 (24.5年/60.6坪) | 150万/坪 (25.3年/65.0坪) |
| 苦楽園口駅 | 153万/坪 (18.8年/93.2坪) | 110万/坪 (33.5年/67.3坪) | 139万/坪 (26.8年/73.6坪) |
| 甲陽園駅 | 140万/坪 (15.5年/69.9坪) | 110万/坪 (24.9年/112坪) | 110万/坪 (36.9年/112坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
苦楽園口駅 153.4 万/坪(昨年同期比 +38.9 ％)
苦楽園口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +38.9％( +42.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 33.5年から -44.0 ％減)。平均土地面積は 93.2 坪 (昨年 67.3 坪から +38.4 ％増)。平均建物面積は 55.1 坪 (昨年 56.9 坪から -3.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.5 年 → 2024年 18.8 年、-44.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
夙川駅 155.0 万/坪(昨年同期比 +3.6 ％)
夙川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.6％( +5.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -15.4％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 24.5年から +3.8 ％増)。平均土地面積は 67.2 坪 (昨年 60.6 坪から +10.9 ％増)。平均建物面積は 48.5 坪 (昨年 72.4 坪から -32.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.3 分 → 2024年 12.2 分、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 61.5 ％ → 2024年 80.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示