【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の阪急今津線 (宝塚駅～今津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.1％( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 189 件(１年前(2024年)に比べて -51.7％( -202件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 24.1年から -0.5 ％減)。平均土地面積は 46.7 坪 (昨年 51.7 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 41.0 坪から +5.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。宝塚南口駅、甲東園駅、今津駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは今津駅で昨年に比べ +14.0 ％、坪単価は 166 万円/坪となった。
上位 2 駅(今津駅、甲東園駅)は +13.9 ％(坪単価 +19.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小林駅、阪神国道駅)は -14.4 ％(坪単価 -15.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.3 ％ → 2025年 1.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.9 ％ → 2025年 26.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.8 ％ → 2025年 23.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 ％ → 2025年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西宮北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +7.7％( +13.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -60.5％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.4万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.4％( -17.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2024年)に比べて -32.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪急今津線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 宝塚駅 | 94.8万/坪 (27.1年/55.7坪) | 92.2万/坪 (26.7年/40.4坪) | 95.6万/坪 (21.1年/44.8坪) |
| 宝塚南口駅 | 125万/坪 (26.6年/53.8坪) | 112万/坪 (27.1年/55.4坪) | 107万/坪 (28.6年/57.1坪) |
| 逆瀬川駅 | 101万/坪 (29.7年/48.8坪) | 109万/坪 (27.4年/64.9坪) | 95.1万/坪 (23.3年/61.1坪) |
| 小林駅 | 88.4万/坪 (31.2年/42.2坪) | 106万/坪 (20.2年/34.2坪) | 102万/坪 (20.2年/41.5坪) |
| 仁川駅 | 113万/坪 (21.4年/42.9坪) | 123万/坪 (22.9年/70.1坪) | 118万/坪 (24.3年/49.5坪) |
| 甲東園駅 | 160万/坪 (11.9年/35.0坪) | 140万/坪 (22.7年/46.9坪) | 144万/坪 (18.7年/39.8坪) |
| 門戸厄神駅 | 140万/坪 (26.6年/48.1坪) | 133万/坪 (23.0年/58.5坪) | 137万/坪 (19.9年/32.1坪) |
| 西宮北口駅 | 186万/坪 (20.6年/45.5坪) | 173万/坪 (21.5年/42.6坪) | 157万/坪 (20.1年/49.3坪) |
| 阪神国道駅 | 102万/坪 (29.6年/124坪) | 117万/坪 (20.7年/32.9坪) | 56.6万/坪 (41.1年/36.3坪) |
| 今津駅 | 166万/坪 (14.8年/29.8坪) | 146万/坪 (27.5年/29.8坪) | 118万/坪 (25.3年/56.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
今津駅 166.3 万/坪(昨年同期比 +14.0 ％)
今津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +14.0％( +20.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -58.8％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 27.5年から -46.3 ％減)。平均土地面積は 29.8 坪 (昨年 29.8 坪から +0.1 ％増)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 43.6 坪から -35.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.5 年 → 2025年 14.8 年、-46.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 57.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 42.9 ％)
甲東園駅 159.8 万/坪(昨年同期比 +13.8 ％)
甲東園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.8％( +19.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -34.1％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 22.7年から -47.5 ％減)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 46.9 坪から -25.3 ％減)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 38.1 坪から +1.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.7 年 → 2025年 11.9 年、-47.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 44.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 20.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 14.3 ％)
小林駅 88.4 万/坪(昨年同期比 -16.4 ％)
小林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.4万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.4％( -17.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2024年)に比べて -32.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 20.2年から +54.3 ％増)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 34.2 坪から +23.4 ％増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 34.4 坪から +21.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.2 年 → 2025年 31.2 年、+54.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.6 分 → 2025年 12.8 分、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 44.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 28.0 ％)
阪神国道駅 102.4 万/坪(昨年同期比 -12.4 ％)
阪神国道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.4％( -14.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 20.7年から +43.2 ％増)。平均土地面積は 124.0 坪 (昨年 32.9 坪から +276.5 ％増)。平均建物面積は 177.7 坪 (昨年 43.0 坪から +313.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.7 年 → 2025年 29.6 年、+43.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示