【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の神戸市海岸線 (新長田駅～中央市場前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.6％( -2.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 58 件(１年前(2024年)に比べて -37.0％( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 19.0年から -10.1 ％減)。平均土地面積は 40.9 坪 (昨年 38.1 坪から +7.2 ％増)。平均建物面積は 64.5 坪 (昨年 44.7 坪から +44.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。駒ケ林駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは苅藻駅で昨年に比べ +118.7 ％、坪単価は 123 万円/坪となった。
上位 2 駅(苅藻駅、駒ケ林駅)は +70.2 ％(坪単価 +47.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和田岬駅、新長田駅)は -25.7 ％(坪単価 -26.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 19.0 年 → 2025年 17.1 年、-10.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 56.9 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.6％( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -73.3％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和田岬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.0％( -25.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸市海岸線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新長田駅 | 98.7万/坪 (19.1年/38.8坪) | 125万/坪 (20.0年/25.4坪) | 109万/坪 (21.6年/29.5坪) |
| 駒ケ林駅 | 156万/坪 (18.4年/66.6坪) | 128万/坪 (18.4年/39.6坪) | 79.7万/坪 (11.7年/22.1坪) |
| 苅藻駅 | 123万/坪 (13.9年/35.1坪) | 56.2万/坪 (27.7年/38.9坪) | 90.5万/坪 (10.1年/26.8坪) |
| 御崎公園駅 | 116万/坪 (7.8年/25.3坪) | 118万/坪 (9.8年/24.7坪) | 109万/坪 (10.5年/17.9坪) |
| 和田岬駅 | 58.5万/坪 (39.6年/95.5坪) | 83.7万/坪 (21.5年/95.6坪) | 66.4万/坪 (42.4年/35.2坪) |
| 中央市場前駅 | 99.5万/坪 (33.6年/25.7坪) | 98.8万/坪 (22.0年/57.8坪) | 94.0万/坪 (12.8年/25.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
苅藻駅 122.9 万/坪(昨年同期比 +118.7 ％)
苅藻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +118.7％( +66.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 27.7年から -49.8 ％減)。平均土地面積は 35.1 坪 (昨年 38.9 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 61.6 坪から -23.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.7 年 → 2025年 13.9 年、-49.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.8 分 → 2025年 5.4 分、-20.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
駒ケ林駅 155.9 万/坪(昨年同期比 +21.6 ％)
駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.6％( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -73.3％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 18.4年から +0.2 ％増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 39.6 坪から +67.9 ％増)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 38.3 坪から -10.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.4 分 → 2025年 10.5 分、+64.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
和田岬駅 58.5 万/坪(昨年同期比 -30.0 ％)
和田岬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.0％( -25.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.6年(昨年 21.5年から +83.6 ％増)。平均土地面積は 95.5 坪 (昨年 95.6 坪から -0.1 ％減)。平均建物面積は 203.2 坪 (昨年 52.2 坪から +289.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.5 年 → 2025年 39.6 年、+83.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.2 分 → 2025年 7.3 分、+17.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
新長田駅 98.7 万/坪(昨年同期比 -21.3 ％)
新長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.7万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.3％( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 20.0年から -4.7 ％減)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 25.4 坪から +52.5 ％増)。平均建物面積は 70.8 坪 (昨年 42.7 坪から +65.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.5 分 → 2025年 7.6 分、-19.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.2 ％ → 2025年 47.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.2 ％ → 2025年 43.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 18.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示