【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の神戸市海岸線 (新長田駅～中央市場前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.2％( +37.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて +128.6％( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 29.0年から -58.2 ％減)。平均土地面積は 43.2 坪 (昨年 75.5 坪から -42.7 ％減)。平均建物面積は 60.1 坪 (昨年 78.9 坪から -23.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。中央市場前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御崎公園駅で昨年に比べ +164.9 ％、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 2 駅(御崎公園駅、苅藻駅)は +153.9 ％(坪単価 +75.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和田岬駅、新長田駅)は -28.5 ％(坪単価 -28.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.0 年 → 2025年 12.1 年、-58.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.0 分 → 2025年 5.5 分、-38.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 75.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.5 ％ → 2025年 22.6 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 ％ → 2025年 3.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.1 ％ → 2025年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(66.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +132.9％( +124.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和田岬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -66.7％( -66.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸市海岸線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新長田駅 | 112万/坪 (17.2年/47.7坪) | 102万/坪 (28.7年/33.9坪) | 125万/坪 (7.3年/21.7坪) |
| 駒ケ林駅 | 218万/坪 (8.5年/104坪) | 93.7万/坪 (30.0年/66.6坪) | 83.4万/坪 (12.5年/25.7坪) |
| 苅藻駅 | 128万/坪 (12.1年/28.9坪) | 52.9万/坪 (42.5年/16.6坪) | 98.0万/坪 (2.5年/15.9坪) |
| 御崎公園駅 | 120万/坪 (6.5年/25.6坪) | 45.2万/坪 (35.0年/16.6坪) | 114万/坪 (6.0年/17.8坪) |
| 和田岬駅 | 33.1万/坪 (39.0年/206坪) | 99.2万/坪 (17.0年/298坪) | 103万/坪 (1.0年/19.7坪) |
| 中央市場前駅 | 166万/坪 (3.0年/27.2坪) | 103万/坪 (3.0年/24.2坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御崎公園駅 119.7 万/坪(昨年同期比 +164.9 ％)
御崎公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +164.9％( +74.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +450.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 35.0年から -81.4 ％減)。平均土地面積は 25.6 坪 (昨年 16.6 坪から +53.7 ％増)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 24.2 坪から +17.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.0 年 → 2025年 6.5 年、-81.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 90.9 ％)
苅藻駅 128.4 万/坪(昨年同期比 +142.8 ％)
苅藻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +142.8％( +75.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて +300.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 42.5年から -71.5 ％減)。平均土地面積は 28.9 坪 (昨年 16.6 坪から +73.9 ％増)。平均建物面積は 26.4 坪 (昨年 18.2 坪から +45.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 42.5 年 → 2025年 12.1 年、-71.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 12.5 ％)
和田岬駅 33.1 万/坪(昨年同期比 -66.7 ％)
和田岬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -66.7％( -66.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 17.0年から +129.4 ％増)。平均土地面積は 205.7 坪 (昨年 298.0 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 484.0 坪 (昨年 33.3 坪から +1354.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.0 分 → 2025年 4.0 分、-60.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.0 年 → 2025年 39.0 年、+129.4 ％と大きく増加)
新長田駅 111.9 万/坪(昨年同期比 +9.7 ％)
新長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.7％( +9.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 28.7年から -39.9 ％減)。平均土地面積は 47.7 坪 (昨年 33.9 坪から +40.9 ％増)。平均建物面積は 80.2 坪 (昨年 104.6 坪から -23.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.7 年 → 2025年 17.2 年、-39.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.7 分 → 2025年 5.8 分、-54.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示