【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の神戸市海岸線 (新長田駅～中央市場前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.3％( +17.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2023年)に比べて +34.8％( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 19.0年から +0.9 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 26.3 坪から +43.5 ％増)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 33.7 坪から +27.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。駒ケ林駅、和田岬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは駒ケ林駅で昨年に比べ +61.0 ％、坪単価は 128 万円/坪となった。
上位 2 駅(駒ケ林駅、和田岬駅)は +43.5 ％(坪単価 +32.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(苅藻駅、中央市場前駅)は -14.8 ％(坪単価 -13.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.4 ％ → 2024年 16.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 ％ → 2024年 3.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.2 分 → 2024年 7.1 分、+15.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.2 ％ → 2024年 33.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.3 ％ → 2024年 44.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.0％( +48.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった苅藻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.0万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.7％( -31.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -21.4％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸市海岸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新長田駅 | 125万/坪 (20.6年/23.2坪) | 109万/坪 (21.6年/29.5坪) | 138万/坪 (15.2年/46.4坪) |
| 駒ケ林駅 | 128万/坪 (18.4年/39.6坪) | 79.7万/坪 (11.7年/22.1坪) | 73.1万/坪 (31.0年/34.7坪) |
| 苅藻駅 | 59.0万/坪 (28.3年/40.4坪) | 90.5万/坪 (10.1年/26.8坪) | 72.8万/坪 (22.4年/31.5坪) |
| 御崎公園駅 | 118万/坪 (9.8年/24.7坪) | 109万/坪 (10.5年/17.9坪) | 107万/坪 (6.7年/20.9坪) |
| 和田岬駅 | 83.7万/坪 (21.5年/95.6坪) | 66.4万/坪 (42.4年/35.2坪) | 83.7万/坪 (21.1年/24.7坪) |
| 中央市場前駅 | 98.8万/坪 (22.0年/57.8坪) | 94.0万/坪 (12.8年/25.7坪) | 113万/坪 (14.2年/59.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
駒ケ林駅 128.2 万/坪(昨年同期比 +61.0 ％)
駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.0％( +48.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 11.7年から +57.2 ％増)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 22.1 坪から +79.5 ％増)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 29.5 坪から +29.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 53.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 35.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.7 年 → 2024年 18.4 年、+57.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 35.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 6.7 ％)
和田岬駅 83.7 万/坪(昨年同期比 +26.0 ％)
和田岬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.7万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.0％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 42.4年から -49.1 ％減)。平均土地面積は 95.6 坪 (昨年 35.2 坪から +171.3 ％増)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 36.5 坪から +43.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.4 年 → 2024年 21.5 年、-49.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.1 分 → 2024年 6.2 分、+22.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
苅藻駅 59.0 万/坪(昨年同期比 -34.7 ％)
苅藻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.0万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.7％( -31.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -21.4％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 10.1年から +181.1 ％増)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 26.8 坪から +50.7 ％増)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 33.3 坪から +95.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.1 年 → 2024年 28.3 年、+181.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.0 分 → 2024年 6.9 分、+15.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 44.4 ％)
中央市場前駅 98.8 万/坪(昨年同期比 +5.2 ％)
中央市場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.8万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +5.2％( +4.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 12.8年から +72.5 ％増)。平均土地面積は 57.8 坪 (昨年 25.7 坪から +124.7 ％増)。平均建物面積は 86.8 坪 (昨年 28.7 坪から +202.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.8 年 → 2024年 22.0 年、+72.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示