【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.2％( -5.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 56 件(１年前(2024年)に比べて -12.5％( -8件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 31.1年から -6.7 ％減)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 42.2 坪から -21.9 ％減)。平均建物面積は 28.8 坪 (昨年 45.5 坪から -36.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。六地蔵駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは六地蔵駅で昨年に比べ +13.1 ％、坪単価は 86.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(六地蔵駅、黄檗駅)は +8.3 ％(坪単価 +6.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(木幡駅、宇治駅)は -28.0 ％(坪単価 -21.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.1 ％ → 2025年 19.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.2 ％ → 2025年 32.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.2 分 → 2025年 15.0 分、+34.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.2 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.0 ％ → 2025年 9.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桃山南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.3％( +1.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.2万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.2％( -26.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 82.3万/坪 (29.9年/29.4坪) | 81.6万/坪 (36.2年/22.2坪) | 90.6万/坪 (23.5年/31.9坪) |
| 観月橋駅 | 57.0万/坪 (32.5年/33.3坪) | 72.9万/坪 (34.0年/19.7坪) | 38.5万/坪 (47.2年/16.1坪) |
| 桃山南口駅 | 103万/坪 (20.3年/39.6坪) | 102万/坪 (24.7年/27.2坪) | 123万/坪 (1.5年/31.0坪) |
| 六地蔵駅 | 86.1万/坪 (21.3年/34.2坪) | 76.1万/坪 (31.1年/66.2坪) | 85.6万/坪 (19.3年/47.9坪) |
| 木幡駅 | 50.2万/坪 (37.4年/28.4坪) | 76.3万/坪 (32.2年/39.0坪) | 88.4万/坪 (20.9年/36.0坪) |
| 黄檗駅 | 61.7万/坪 (27.0年/25.3坪) | 59.6万/坪 (32.9年/35.4坪) | 61.3万/坪 (31.0年/43.4坪) |
| 三室戸駅 | 95.5万/坪 (30.0年/54.5坪) | 93.0万/坪 (17.2年/42.8坪) | 90.6万/坪 (21.0年/32.3坪) |
| 宇治駅 | 62.0万/坪 (35.3年/33.3坪) | 79.3万/坪 (36.2年/54.9坪) | 57.8万/坪 (36.0年/63.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
六地蔵駅 86.1 万/坪(昨年同期比 +13.1 ％)
六地蔵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.1万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.1％( +10.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 31.1年から -31.5 ％減)。平均土地面積は 34.2 坪 (昨年 66.2 坪から -48.4 ％減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 59.5 坪から -51.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.1 年 → 2025年 21.3 年、-31.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.2 分 → 2025年 17.5 分、+42.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 70.0 ％)
黄檗駅 61.7 万/坪(昨年同期比 +3.5 ％)
黄檗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.7万円/坪(18.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.5％( +2.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.0年(昨年 32.9年から -17.8 ％減)。平均土地面積は 25.3 坪 (昨年 35.4 坪から -28.7 ％減)。平均建物面積は 24.6 坪 (昨年 31.3 坪から -21.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 32.9 年 → 2025年 27.0 年、-17.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.9 分 → 2025年 9.7 分、-24.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 28.6 ％)
木幡駅 50.2 万/坪(昨年同期比 -34.2 ％)
木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.2万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.2％( -26.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 32.2年から +16.2 ％増)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 39.0 坪から -27.2 ％減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 29.6 坪から -10.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 32.2 年 → 2025年 37.4 年、+16.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.5 分 → 2025年 13.8 分、+19.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 46.2 ％ → 2025年 62.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 12.5 ％)
宇治駅 62.0 万/坪(昨年同期比 -21.8 ％)
宇治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.0万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.8％( -17.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 36.2年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 54.9 坪から -39.4 ％減)。平均建物面積は 26.1 坪 (昨年 45.8 坪から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.6 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示