【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR鹿児島本線 (川内駅～鹿児島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.0万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -14.4％( -8.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 114 件(１年前(2021年)に比べて -19.7％( -28件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 24.7年から +14.1 ％増)。平均土地面積は 90.7 坪 (昨年 91.9 坪から -1.3 ％減)。平均建物面積は 48.6 坪 (昨年 60.3 坪から -19.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。隈之城駅、湯之元駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは串木野駅で昨年に比べ +128.6 ％、坪単価は 23.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(串木野駅、湯之元駅)は +110.1 ％(坪単価 +18.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東市来駅、広木駅)は -55.6 ％(坪単価 -36.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 44.4 ％ → 2022年 29.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.7 ％ → 2022年 0.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.7 年 → 2022年 28.2 年、+14.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.5 ％ → 2022年 34.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.0 ％ → 2022年 15.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鹿児島中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.7万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -12.5％( -10.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2021年)に比べて -50.8％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東市来駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.8万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -97.3％( -64.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR鹿児島本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川内駅 | 44.8万/坪 (26.3年/103坪) | 38.7万/坪 (22.5年/153坪) | 49.2万/坪 (25.5年/92.3坪) |
| 隈之城駅 | 69.8万/坪 (11.5年/154坪) | 46.4万/坪 (18.8年/108坪) | 5.9万/坪 (40.8年/40.8坪) |
| 木場茶屋駅 | - | - | - |
| 串木野駅 | 23.2万/坪 (27.2年/76.1坪) | 10.2万/坪 (37.8年/31.8坪) | 33.5万/坪 (32.1年/117坪) |
| 神村学園前駅 | - | - | 55.7万/坪 (9.8年/81.7坪) |
| 市来駅 | - | 43.5万/坪 (35.8年/408坪) | - |
| 湯之元駅 | 48.3万/坪 (19.3年/65.8坪) | 25.2万/坪 (22.8年/124坪) | 264万/坪 (39.8年/130坪) |
| 東市来駅 | 1.8万/坪 (51.8年/133坪) | 66.1万/坪 (22.8年/393坪) | - |
| 伊集院駅 | 38.2万/坪 (35.5年/198坪) | 38.0万/坪 (24.8年/109坪) | 53.7万/坪 (20.9年/124坪) |
| 薩摩松元駅 | - | 57.4万/坪 (18.3年/185坪) | - |
| 上伊集院駅 | 52.7万/坪 (26.4年/92.8坪) | 47.0万/坪 (27.3年/76.9坪) | 26.1万/坪 (28.0年/124坪) |
| 広木駅 | 56.3万/坪 (26.8年/80.6坪) | 65.5万/坪 (23.6年/60.5坪) | 65.9万/坪 (23.3年/61.1坪) |
| 鹿児島中央駅 | 70.7万/坪 (27.2年/68.0坪) | 80.7万/坪 (23.0年/70.2坪) | 92.0万/坪 (20.9年/68.1坪) |
| 鹿児島駅 | 49.0万/坪 (32.2年/79.5坪) | 49.6万/坪 (29.9年/75.1坪) | 54.8万/坪 (20.6年/73.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
串木野駅 23.2 万/坪(昨年同期比 +128.6 ％)
串木野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.2万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +128.6％( +13.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 37.8年から -28.0 ％減)。平均土地面積は 76.1 坪 (昨年 31.8 坪から +139.5 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 104.4 坪から -69.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 37.8 年 → 2022年 27.2 年、-28.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.5 分 → 2022年 30.4 分、+143.4 ％と大きく増加)
湯之元駅 48.3 万/坪(昨年同期比 +91.6 ％)
湯之元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +91.6％( +23.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 22.8年から -15.4 ％減)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 124.0 坪から -47.0 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 31.8 坪から +11.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 22.8 年 → 2022年 19.3 年、-15.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.0 分 → 2022年 5.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
東市来駅 1.8 万/坪(昨年同期比 -97.3 ％)
東市来駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.8万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -97.3％( -64.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 51.8年(昨年 22.8年から +127.4 ％増)。平均土地面積は 133.1 坪 (昨年 393.3 坪から -66.2 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 34.8 坪から -17.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.8 年 → 2022年 51.8 年、+127.4 ％と大きく増加)
広木駅 56.3 万/坪(昨年同期比 -14.0 ％)
広木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -14.0％( -9.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2021年)に比べて +46.7％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 23.6年から +13.6 ％増)。平均土地面積は 80.6 坪 (昨年 60.5 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 54.1 坪 (昨年 33.0 坪から +64.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 23.6 年 → 2022年 26.8 年、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 19.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示