【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR琵琶湖線 (米原駅~大津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.9万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +4.3%( +3.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 274 件(1年前(2021年)に比べて -18.9%( -64件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 18.4年から +33.8 %増)。平均土地面積は 60.3 坪 (昨年 55.9 坪から +7.8 %増)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 40.2 坪から +2.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。安土駅、栗東駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは膳所駅で昨年に比べ +130.6 %、坪単価は 195 万円/坪となった。
上位 2 駅(膳所駅、安土駅)は +115.1 %(坪単価 +72.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(米原駅、稲枝駅)は -92.3 %(坪単価 -58.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.3 % → 2022年 0.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.4 年 → 2022年 24.6 年、+33.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.7 % → 2022年 35.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.4 % → 2022年 22.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった膳所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(58.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +130.6%( +110.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて +6.2%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.9万円/坪(0.27万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -98.9%( -79.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR琵琶湖線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
米原駅 | 0.9万/坪 (0年/281坪) | 79.9万/坪 (48.3年/64.3坪) | 52.3万/坪 (42.3年/69.6坪) |
彦根駅 | 44.5万/坪 (32.4年/93.9坪) | 59.1万/坪 (18.4年/56.3坪) | 51.6万/坪 (13.3年/77.1坪) |
南彦根駅 | 50.3万/坪 (26.3年/70.2坪) | 44.8万/坪 (22.6年/52.3坪) | 60.9万/坪 (15.7年/87.7坪) |
河瀬駅 | 55.4万/坪 (28.1年/55.0坪) | 60.5万/坪 (1.1年/63.3坪) | 65.2万/坪 (28.3年/393坪) |
稲枝駅 | 6.3万/坪 (51.3年/103坪) | 44.1万/坪 (37.8年/51.4坪) | 5.0万/坪 (31.3年/74.1坪) |
能登川駅 | 20.6万/坪 (28.6年/79.4坪) | 54.6万/坪 (22.2年/94.7坪) | 21.1万/坪 (27.8年/72.9坪) |
安土駅 | 67.8万/坪 (15.9年/57.1坪) | 34.0万/坪 (14.3年/75.1坪) | 52.3万/坪 (6.9年/52.6坪) |
近江八幡駅 | 44.6万/坪 (25.6年/72.5坪) | 57.8万/坪 (20.4年/68.4坪) | 147万/坪 (16.3年/162坪) |
篠原駅 | 45.9万/坪 (31.1年/73.7坪) | 53.0万/坪 (21.9年/57.1坪) | 76.0万/坪 (7.8年/81.7坪) |
野洲駅 | 55.9万/坪 (32.6年/65.9坪) | 62.0万/坪 (24.3年/54.5坪) | 58.3万/坪 (16.9年/59.8坪) |
守山駅 | 71.0万/坪 (24.2年/57.9坪) | 84.8万/坪 (13.6年/65.9坪) | 89.7万/坪 (14.6年/49.6坪) |
栗東駅 | 123万/坪 (11.3年/95.4坪) | 101万/坪 (3.7年/50.2坪) | 97.0万/坪 (21.3年/38.6坪) |
草津駅 | 85.3万/坪 (19.5年/46.4坪) | 83.9万/坪 (15.1年/41.4坪) | 73.0万/坪 (16.6年/64.7坪) |
南草津駅 | 78.1万/坪 (22.8年/64.7坪) | 96.4万/坪 (21.7年/70.2坪) | 74.1万/坪 (21.1年/70.9坪) |
瀬田駅 | 91.8万/坪 (15.9年/41.5坪) | 85.8万/坪 (16.6年/50.1坪) | 85.4万/坪 (22.9年/62.0坪) |
石山駅 | 55.4万/坪 (27.1年/46.5坪) | 57.7万/坪 (21.9年/46.7坪) | 59.2万/坪 (20.3年/44.1坪) |
膳所駅 | 195万/坪 (26.5年/68.3坪) | 84.5万/坪 (22.0年/52.0坪) | 62.4万/坪 (26.0年/40.3坪) |
大津駅 | 59.1万/坪 (44.1年/37.6坪) | 66.3万/坪 (36.5年/52.4坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
膳所駅 194.9 万/坪(昨年同期比 +130.6 %)
膳所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(58.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +130.6%( +110.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて +6.2%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 22.0年から +20.6 %増)。平均土地面積は 68.3 坪 (昨年 52.0 坪から +31.4 %増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 56.7 坪から -35.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 % → 2022年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.0 年 → 2022年 26.5 年、+20.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.7 分 → 2022年 15.8 分、+47.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.7 % → 2022年 21.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 % → 2022年 14.3 %)
安土駅 67.8 万/坪(昨年同期比 +99.6 %)
安土駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.8万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +99.6%( +33.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 14.3年から +11.7 %増)。平均土地面積は 57.1 坪 (昨年 75.1 坪から -24.0 %減)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 56.0 坪から -28.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 14.3 年 → 2022年 15.9 年、+11.7 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.5 分 → 2022年 14.2 分、+119.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 25.0 %)
米原駅 0.9 万/坪(昨年同期比 -98.9 %)
米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.9万円/坪(0.27万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -98.9%( -79.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 281.3 坪 (昨年 64.3 坪から +337.6 %増)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 33.3 坪から +68.2 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.0 分 → 2022年 18.0 分、+63.6 %と大きく増加)
稲枝駅 6.3 万/坪(昨年同期比 -85.8 %)
稲枝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.3万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -85.8%( -37.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 37.8年から +35.8 %増)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 51.4 坪から +100.0 %増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 60.5 坪から +45.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 37.8 年 → 2022年 51.3 年、+35.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.5 分 → 2022年 20.7 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示